jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

炭酸飲料から放出されるCO2量を計算してみる--再利用CO2ながら,全排出量の16万分の1

500mLペットボトルの中の炭酸水に入っている二酸化炭素の量をいちおう計算してみることにする(「強炭酸水+氷」でビールのノドごしを代替できるか--最低価格のノンアル - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/9/4)。モノの本によると,工業的に生産されている飲み物に入る二酸化炭素は,工場の排出する二酸化炭素を回収して使っているので,飲み物の蓋を開けて二酸化炭素が空中に放出されても温暖化につながる二酸化炭素とは勘定に入らないのだそうである。

 さて二酸化炭素1kgは,500mLペットボトル約1,000本分の体積と同じくらいということで,二酸化炭素500mLが1gということになる。

 一方,500mLペットボトルの中の炭酸水に入っている二酸化炭素の量は,その液体の約2倍の1000mL分ほどになるらしい。ということで,500mLペットボトルの中の炭酸水に入っている二酸化炭素の量は2gと計算することができる。

 2022年の統計だと,日本で1年間に1人あたり500mLペットボトルで27.4本の炭酸飲料を消費しているという。この年の日本人口は1億2494万7000人である。単純計算で34億本。排出される二酸化炭素は6847トンとなる。

 2022年度の日本の温室効果ガス排出・吸収量は、約10億8,500万トン(二酸化炭素(C換算)だという(2022年度の我が国の温室効果ガス排出・吸収量について | 報道発表資料 | 環境省)。これに比較すると,16万分の1というわずかな量になる。

 いかに,他のCO2発生源が大きいことがわかる。とりあえず,炭酸飲料は遠慮なく飲んでいいかな,ということにする。