衆議院議員選挙の投票日を明日に控えた2024/10/25土曜日である。筆者の頭の中には結果予測があるが,当然それをここに書くことはない。誰かが筆者のコメントを真に受けて誘導されないとも限らないからである。システムへの批判や提案はするが,支持,反対の意見は載せない主義である。
ところがこれと正反対なのが,マスコミのこれまでのやり方である。選挙ともなれば,事前予測,有識者へのインタビュー,そして投票会場の出口での聞き取り調査を全国一斉に行い,開票が始まるや否や,我がもの顔で「当選確実」を報道する。
開票前,あるいは直後の「開票率0%」で当確が出せるのがおかしいし,こんなことに時間と人的資源をつぎ込んで,局同士がどちらが先に当確を出すかを争うことは,実にバカげていると思う。それが使命だと思い込んでいるマスコミはおかしいし,一種のインサイダーではないかとも思えるのである。
選挙戦が始まる前から始まった後も,毎日のように情報をほじくり出しては報道する。大方は優勢政党の揚げ足取りである。対抗する政党は,この情報をここぞとばかり攻撃材料にする。毎度のことながら,政策論争がまったくない。
事件や事故の報道にしても,無責任な経過報道が目立つ。特に犯罪者の逮捕後の証言など,正直どうでもいい報道である。2024年9~10月に関東地方で連続して起きている押し込み強盗事件で,「事件を起こす前にコンビニで道具を購入した」とか「実行する直前に犯罪に巻き込まれたと気が付いた」などの経過報道が延々と続いているが,これらの経過報道は事件解決の何の役にも立たないし,視聴者にとって犯罪防止にも役立たない。逆に,まだ捕まっていない指示役と呼ばれる本ボシにとっては,「この方法は見抜かれるので次は別の方法に変えよう」というヒントを与えてしまうような情報になってしまう。次の犯罪を別の形で引き起こしてしまうかもしれないことに,マスコミはなぜ気が付かないのだろう。「報道協定」という形でしか,自制しないのだろうか。
今回の衆議院議員選挙は,おそらく大波乱になると筆者は予想している。そして,マスコミの当確報道が大失敗を起こすと予測している。それだけに,「今回は予測報道はやめた方がいいんじゃないか」と思うのである。自分たちの仕事の恥さらしをするばかりでなく,名誉棄損問題を巻き起こすことが予想されるからである。
同時に,候補者側がマスコミの当確発表を鵜呑みにして万歳三唱をする行為もやめるべきである。選挙が粛々と行われ,開票作業は手作業で黙々と進められる。その作業をする人の努力を最後まで見守り,最後の1票の開票を待って「開票率100%」で絶対確定した結果を見てから当選報告,落選報告をすべきだと思う。
そして,今回の選挙をベースに,報道の在り方についてもう一度議論すべきだと考える。当然のことながら,インターネットを通じた情報発信についても,より高度な規制をすべき段階にある。こういう抑止側にAI技術を利用すべきである。でないとおそらく,犯罪側がすでにAI技術まで活用した詐欺,誤報,マインドコントロールの手法を着々と用意していると思われるからである。