バイク用のディスプレイオーディオ(DA)を購入し,自転車用のバックモニターとしてテストしていい結果を得たと思った。さすがにバイク用で,IPS液晶パネルで500nitの明るさは,直射日光が当たっても画面の認識が十分できた。パネルの明るさは自動調光のはずだが,夜間でもかなり明るかった。
画面サイズは5インチ。手持ちのスマホが6.7インチなのと,DAとしての周辺アイコン表示などがあり,実質的な画面はさらに小さくなる。
それでも,バイク用として5インチは標準的であり,中には「5インチだと設置場所に困る」という評価もある。確かにハンドル周りにスピードメーターなどが集中しており,ディスプレイを加える場所は限られている。また、クルマ以上に前方を注意していないと、石などの障害物で転倒する危険性がある。画面を注視する時間は、クルマよりも短い。
したがって、情報量を制限し、大きな文字で表示したり、音声合成で知らせる仕組みが望ましい。画面に細かい情報が表示されても認識できないからである。
もしバイクでナビ画面を参照するのが目的ならば、より大きい画面のシステムを選ぶべきだろう。7インチタイプ以上で設置できる場所があれば、選択の候補になる。
一方、バックモニターやドライブレコーダーが中心なら、5インチでも問題ない。バックミラーと同じぐらいの表示面積だからである。チラッと画面で後方を確認できればいいからである。
さてクルマ用ではどうだろうか。かつては1DIN というカーラジオの標準寸法の取り付け場所に合わせて7インチ画面のナビが標準だった。ところが現在は、ディスプレイ部が浮いた形で10インチ型が主流になりつつある。ナビ用なら地図が大きい方がいいし、テレビなどの動画を視聴するのにも大画面は適している。軽自動車でも10インチ型がよく取り付けられている。
しかし、カーラジオの指定席だったコンソールの中央以外の取り付け場所がない。かつては、コンソールの上に固定する人も多かったがそこに10インチ型は大きすぎる。
バイク用の5インチ型は,ちょうどクルマのコンソールの空間に収まり,視界を妨げないことが今回分かった。ただ,ナビ用には画面が小さい。クルマ用にバックモニターやドラレコとして使うという用途もない。
少し気になっている存在として,10型の横長2画面表示のDAがある。ディスプレイの幅はほぼ30cmもあるが,高さは8cmほどである。コンソールの上に置くとやや視界に掛かるのが気になるが,ディスプレイの半分をナビの地図表示,もう半分を音楽プレーヤー表示,といった使い方ができるようである。ただこれをカーラジオのDINの辺りに配置すると,横幅が大きすぎる。クルマのコンソールはそれなりにきちんと設計されているので,追加ではなかなかいい場所が見つからないのである。
未来のクルマは,コンソール全面がディスプレイになっているようなイメージ図も提案されている。そのころには,手放しの自動運転もできているかもしれない。ディスプレイはエンタメ用にさらに大きくなるのかもしれない。
最後のポイントは画面の明るさである。バイク用のIPS高輝度液晶パネルは,クルマの中だと画面の明るさを最も暗くしても視認できた。直射日光が当たってもそれなりに見える。逆にいままで使ってきたカーナビ画面が暗すぎるかもしれない。確かに,直射日光が当たるような場面では,画面はほとんど読めなかった。
ところが夜になると,カーナビの画面は良く見える。バイク用のパネルはさらに明るく見えるのだが,逆に視界を奪ってしまいそうになる。カーナビ画面は,明るさの自動調節機能もないのだが,さすがによく考えられたチューニングになっているように思えた。
クルマの価格の1割以上もしたカーナビだが,もう20年以上も使えている。当時のことだから,おそらく国産の液晶パネルを使っているだろうし,設計も組み立ても日本製だと思われる。大したものだと思う。DVDのマップの更新が終わってしまって,新しい道は認識できないが,あえて外すこともなさそうである。ただ,液晶パネルのバックライトは冷陰極蛍光管と思われ,これが寿命を迎えるタイミングがあると思われる。その時点で次のことを考えることになるだろう。
しかし,DAがスマホとリンクしてその機能を使っていることが,ちょっと気に入らない。それなら,タブレットを置いて,ナビでも電話でも音楽再生でもなんでもさせればいいのではないか,という気にもなる。現在のDAでも,エンジンONと同時に電源が入るが,その後スマホとのリンク設定などがあり10秒ぐらいは使えない。タブレットをナビ専用にするなら,電源ONでナビ画面にすぐに移るような設定も可能である。せっかく8インチのタブレットもあるので,ナビ化にもう一度挑戦してもいいかなと思っている。