経済評論家の森永卓郎氏が2025年1月29日,がんで亡くなった。67歳だった。筆者より1歳若い。「年収300万円時代を生き抜く経済学」という書籍を2005年に出版し,当時はかなり批判をされたようだが,それから20年後,現実になったと評価されている。
ここ数年は,家庭菜園で野菜を作ったりしていたようだが,それ以前は趣味のミニチュアカーのコレクションで,それらを飾るために新たに家を作るなど,高額所得者であったと思われる。おそらく,年収3000万円に至っていただろう。がんの治療のための月々の出費は120万円だったという。亡くなる4日前まで,オンラインでのラジオ出演をしたという。すごいのか,恐ろしいのか,訳がわからなくなる。
森永氏が出演していたテレビ番組で,TBSの「がっちりマンデー!!」がある。毎回,オススメの商品を紹介していた。いつもうさん臭く思ってきた。
評論家というのは,後出しジャンケンである。事前にあることを予言したとしても,それが当たれば持てはやされるし,当たらなくてもだれも取り上げない。一発当てれば 有名人となれる。
2025/1/29に,埼玉県八潮市の国道で,陥没事故が起きた。残念ながら,現時点では穴に落ちたトラックに乗っていた乗務員の方は助かっていない。捜索,救出するプロセスが,今一つのんびりしていたようにも見えた。しかし,消防署の必死の対応が逆効果になったのか,別の場所で陥没が進み,さらに2つの穴の間も崩落して,直径20m,深さ15mという大きな穴になってしまった。そのことを,ある防災評論家が「初動が間違っていた」「広域防災チームに委託すべきだった」などと,後出しジャンケンで批判した。目の前で被害者が苦しんでいるのに,別の部隊が到着するまで待つことなどできない。評論家は,正直大嫌いである。
同じく,「専門家」と称してテレビでコメントをするのが,大体がシンクタンクの人間である。「〇〇経済研究所シニアアナリスト」といった肩書で登場するが,テレビに向かっては当たり障りのない答えしかしない。こんなこと,素人でもわかるコメントである。話を聞こうとするテレビ局側も,分析能力がないのかと思いたい。
亡くなった方には申し訳ないが,なぜこんな世の中になったのか,それをあなたは防ぐことはできなかったのか,自分だけ優雅に過ごせたからいいのか,と言わせてもらいたい。結局,おそらくウクライナ紛争やガザ紛争も,大地震も,航空機事故も,何も予測できなかったのではないか。そういう危険なイベントを想定しての分析でなくて,何の意味があろうか。
筆者はとにかくマネーゲームが嫌いである。コツコツ働き,不足するならその分,余分に働いて稼ぎ,その日をしのいでいく。〇〇を買って大儲けしただの,宝くじで一発当てただの,成功した結果を後分析して語るのは簡単である。ならば,がんぐらい克服しろよ,と言いたくなるのである。一般庶民には,毎月100万円を超える治療費など,出せないのである。
残念ながら,筆者の人生もハッピーエンドにはなりそうにない。おそらく次は自分たちが大自然災害に巻き込まれることになるだろうし,その前に東側諸国からの攻撃を受けて日本が滅びるかもしれない。地球温暖化で食糧やエネルギーが枯渇するかもしれない。正直,今打つ手がなくなりつつある。次の世代に何を残せたのか,今から残せるものはあるのか,行動で示す段階にあるだろう。