jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

コメ価格は下がらない--“自由”経済の闇を扇動しているのは政府なのではないか(個人の感想)

備蓄米の放出を農林水産省が発表したのが2025/2/13。なぜこのタイミングで?という疑問を,ほとんどの人が感じたことだろう。AI大臣、AI官僚を作らなければ--総合的判断ができない - jeyseni's diary (2025/2/15)。

 新米の供給が順調に始まった2024年9月ごろに,価格は下がるだろうという期待は外れ,すでに高止まりしたままである。年間700万トンが消費されるコメに対して,21万トンの放出は,1ヶ月分にもならず,焼石に水と思われる。しかも,実際に供給が始まるのは2025年3月末だというから,その仕組みがまったく理解できない。さらに,その価格を入札で決めるという。高値で入札した業者が権利を得るとすると,市場に出回る価格はそれに上乗せされることになる。ここは,行政が価格指導をすべきなのではないか。そして基準価格より上回る価格での販売は,取り締まるべきではないのか。でなければ,結局,放出したコメが本当に必要な人,たとえば学校給食や病院,介護施設などの弱者のもとには届かないのではないか。

 モノの多い少ないでその価格が変動するのが自由経済なのだが,作柄が悪くなると農作物の価格が上がる不思議--生産者に手厚く,消費者に不利益なのか - jeyseni's diary (2024/8/8)にも書いたとおり,不作と言えば値段が上がる仕組みは本当に正しいのか疑わしい。実際今回の「令和のコメ騒動」も,裏で買い占め・売り控えをしている業者が価格操作して値段を釣り上げているという話もある。正直,行政はそのような実態をつかんでいるのではないかと思われ,そこで価格が上がる前に放出することもなく,価格が上げ止まったところで放出するという,何だか政府が「闇業者」みたいな印象になっているのである。

 しかし一方で,「本当に必要」という情報も怪しいものがある。実際には足りていても,「足りないから回してほしい」という要望を出せば,それを信じるしかないのだが,その要望が「ウソ」である可能性も否定できない。「モノがないから出せない」として価格を釣り上げるのが「買い占め」であり,これは人間の性(さが)みたいなものである。逆に,繁盛しているように見せかけて資金を集め,倒産してトンズラ,というパターンもありうるし,ギリギリまで頑張って結局闇金融に手を出さざるを得なくなるケースも後を絶たない。

 今回,農水省が渋々出した21万トンのコメにより,備蓄米は4/5に減ることになるが,この不足分を2025年に埋め合わせるためには増産をしなければならないのだが,そのコメ増産の施策はあるのだろうか。3月から始まる関西万博でまた一時的に需要が増えてさらに足りなくなったり,さらなるインバウンド需要でコメの必要量が増えることも考えられる。結局,コメの価格はこのまま下がらないのではないかと素人的には考えてしまうのである。

 食糧安保の問題もある。自前で食糧やエネルギーを確保できなければ,世界の主導権は取れない。自然頼りの農水産生産から本気で工場生産方式に変えていく必要があると改めて感じている。