jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スマホをライトテーブルにしてスライド写真を簡易デジタル化する試み--カタログ化ぐらいは可能

若者の間でフィルムカメラがまた人気だという話があったのだが,その後はどうなったのだろうか。一時的なブームだったのだろうか。

 筆者の息子も,中古でフィルムカメラを入手し,さらに古いレンズも手に入れて,そのレトロ感を楽しんでいるようだが,フィルムの入手,現像,焼き増しというシステムがどこでも機能しているとは思えない。

 そういう筆者も,小学生の修学旅行で撮影したモノクロフィルム以降,中学生のときに撮影した蒸気機関車の写真が1万枚ほどある。フィルム1本あたり24枚として400本ぐらいのコレクションになるだろうか。モノクロフィルムのうち半分は,自宅でフィルム現像をし,また印画紙に引き延ばす作業も自宅で行っていた。そのうち気に入った数枚は大きく引き伸ばし,パネルに貼って実家に飾っていた。阪神淡路大震災で実家も被害を受け,やがてこれを引き継いだ兄が新しい家に建て直した際,散逸してしまった。

 モノクロフィルムにせよ,カラーネガフィルムにせよ,フィルムを見ると白黒が反転しているので,すぐには何が写っているのかわからない。デジタル化してアルバムにしなければと思いつつ,そのまま放置されている。

 デジタル化のためにフィルムスキャナーを買わなければ,と思っているうちに,いつの間にかフィルムスキャナーが手に入りにくくなっている。かつては,ニコンミノルタ富士フイルムなどの光学大手が数機種販売していたが,現在ではやや怪しげなメーカーの製品しか見つからない。評判も今一つなので,投資するのに乗り気になれない。

 今回,ほかの人が撮ったスライドを仕事で使うという機会があった。もちろん,最終的なデータはデザイナーに依頼してスキャンしてもらうのだが,その前に簡易的に画像を取得しておきたいと思った。

 フィルムやスライドの内容を確認するのに,ライトテーブルという機材がある。A4判ぐらいの光るテーブル状の機材で,中に蛍光灯やLEDが仕組まれている。その上にフィルムを並べ,ルーペで覗いて写真を確認するものである。今の人なら,アニメの模写などに使う製品が多数販売されている。しかし,筆者にはそれほど使用頻度が期待できないので,買うところまでは行っていなかった。

 以前,同じような状況の際,蛍光灯電気スタンドをひっくり返して紙を置き,その上にスライドを置いて,真上からデジタルカメラで撮影する,ということを試したことを思い出した。実はそのとき,蛍光灯が意外に熱を持っていて,あやうくフィルムを損傷しそうになった。たしかに,蛍光灯は発光中熱くなることを忘れていた。LEDランプでもかなり熱くなる。

 今回試したのは,ディスプレイをライトテーブル代わりに使う方法である。まず試しに,ノートPCの画面にワープロソフトなどの白いページを表示した。そのディスプレイの下の縁にスライドを載せる。Windowsの場合,下側にタスクバーがあるので,これを隠すように設定すればOKである。輝度を最大にし,スマホで撮影した。とりあえずカタログに使える程度のクオリティのデータは取得できた。

 ただし,ディスプレイの上にスライドを直接置いた場合,ディスプレイの画素が写ってしまうことが分かった。そこで白い紙を1枚入れて再撮影したところ,画素は消えたのだが,ノートPCのディスプレイの輝度に限界があり,やや暗めになってしまった。

 そこで次に,スマホライトテーブル代わりにする方法を考えた。スマホは屋外でも使用することも考慮してノートPCよりも輝度が高くなるように設定されている。実際かなりまぶしいぐらいである。こちらもやはり,ディスプレイの画素が写ってしまうので,紙を1枚敷いた上にスライドを載せる。今度は,デジカメを三脚に固定し,手振れがないように撮影した。これはかなりのいいクオリティでデジタル画像を取得することができた。

 紙を間に挟むとかなり輝度は下がる。そこで,ライトテーブルでも使われているような乳白色のフィルムを使えばさらに輝度は稼げると思われる。

 この仕組みはすべて手動なので,かつての1万枚のフィルムをこの方法でデジタル化するのは困難だし,そこで出てきた写真も個人にとっては特別なものだが,世の中からすればさほど重要なものでもない。結局はどこかに消えていってしまうのだろう。ちょっと寂しい気もする。