jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

人の命の責任は医療・交通だけではない--自分のクルマの運転のほか,モノづくりから飲食まで

連休中の旅行で利用した高速道路で,別の路線での逆走事故の話題を受けて(高速道路の逆走は「誰でもあり得る感」--完全なナビがほしい - jeyseni's diary 2025/4/29)とブログをつづった。クルマという乗り物は便利だが,運転者自身の命だけでなく同乗者の命,そしてたまたま同じ時間帯に同じ場所を走っている周囲のクルマの搭乗者の命も含めて,実は「人の命を守るという責任を負っている」ということを,改めて認識すべきだと思ったのである。

 人の命を預かると言えば,医療関係がまず頭に浮かぶ。医者が直接関わるほか,看護師,医療技師などもそうだし,救急隊員や救急救命士,そして消防士や海難・山岳救助隊員,自衛隊員も関わってくる。

 次に関係するのは,航空機のパイロットや船の船長,電車やバスの運転士などの交通関係者である。それぞれの乗り物を動かす人だけでなく,動きを支えるシステムの管理者や整備士,そして客が行き来する場所のすべてにおいてCAや駅員,ガイドなどの担当者も,客の命に関わっている仕事である。

 営業車両ではなく,家族や友人などを乗せて運転している場合,その運転者は同乗者の命を守る責任がある。保険に入っていることなど当然だし,無謀な運転をすること自体,責任を果たしていないことになる。さらに予期しない事故に巻き込まれる危険もある。特に昨今の逆走車との衝突などでも,必死の覚悟でこれを回避する責任がある。

 逆に,自分の運転が原因で周囲に迷惑を掛けたり,事故を引き起こしたりする危険もある。ハンドルを握ったら,自車の同乗者の命を守る責任とともに,周囲のクルマに乗っている人の命を守る責任も生じることを,改めて認識すべきだと感じた。

 ここまで考えて,さまざまなモノづくりが人の命に関わっていることを改めて認識した。乗り物の設計者や製造者はもとより,電化製品の設計・製造もそうだし,核を扱う原子力発電所の設計・製造・管理・廃炉などに関わる人もそうである。自分が設計したり,製造したりしたものが,市場で人に危害を及ぼさないためにPL(製造物責任)という考えがあるのだが,どこまで認識しているのだろうか。

 意外にやや甘い考えがあるのではないかと思われるのが,食品・飲食業界である。また,食品を扱うデパ地下やコンビニなども含まれる。

 食品の取り扱いにおいて,衛生面での管理が不十分な場合,食中毒を引き起こすことがたびたび起きている。手指の消毒,マスクや帽子,ゴム手袋の着用,そして怪我をした場合の管理など,日常的な動作であるためにおろそかになっていることはないだろうか。

 また農業,畜産業,養殖業における生産物の衛生・健康管理のほか,農薬や抗生物質の使用なども消費者の命に関わる点である。

 ソフトウエア関係者も,命と無関係ではない。クルマや家電製品もほとんどがコンピュータ制御下にあり,自分の開発したソフトを使った顧客やエンドユーザーがプログラムのバグによって命の危険にさらされる危険性をはらんでいる。そういう意識でソフト開発をしているだろうか。バグは後から修正すればいいぐらいに軽く思っていないだろうか。

 その他,教育関係者は学生や生徒の命を,建築関係者や営業関係者はその扱った商品を購入したお客様の命を,法律関係者は法の裁きを受ける人たちの命を,それぞれ関与しているという意識を持って仕事をしているだろうか。

 自分の運転するクルマに同乗した家族の命を考えたところから,自分の行動,企業の行動,専門家の行動のすべてが,周囲の人の命に関わっている可能性があることを認識させられた週末だった。