jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

配送用の自動走行ロボットへの疑問--一般道の横断はハードルが高すぎる

宅配便やコンビニからの配達,そして郵便物の配達などの1つの手段として,自動走行ロボットの実証実験が各地で行われている。筆者は,自動運転による無人タクシーにも反対だし,この自動配達ロボットにも異を唱えたい。

 無人タクシーの場合,事故の際のケガや万一の死亡の保証を誰が取るのかが明確ではない。有人の場合,運転手が飲酒して事故を起こすことはないわけではないが,無人タクシーが暴走しないという保証はどこにもない。

 一方,配達ロボットには2つの懸念がある。1つは荷物の搬送そのものの安全保証がないことである。配達ロボットそのものを拉致し,破壊して中の荷物を盗むことも比較的簡単に思えるし,さらに配達そのものが「置き配」になる可能性が高い。家ごとの郵便受けに合わせて配達することはできないからである。すると,現在の置き配と同様に荷物を盗まれて無事に受け取れない危険性が生じる。

 2つ目は移動の確実性に対する不安である。基本的に歩道を走行すると考えられるが,その道中の障害物や人の存在,そして交差点におけるアップダウン,左折車や右折車との干渉など,背が低いだけに一般運転者から認識しにくい傾向にあると考えられる。道路の凹凸で倒れた場合に,自力で起き上がることは,現在想定される四輪カート型のロボットでは無理だと思われる。さらに,歩行者側信号が赤に変わるタイミングで加速して渡りきるといった人間なら簡単な行動をロボットが取れるとは思えない。逆にそんな予測不能な行動をロボットが取ったら,危なっかしい。

 配達ロボットは,たとえばビル内での郵便配達や,食べ物店での配膳など,限られた空間で経路の安定性と安全が確保されているケースでの利用は可能だと思われるが,屋外はリスクが多すぎると思うのである。

 ドローンによる配送実験も,落下の危険性があり,スピードを必要とする医療機関などのニーズに限られると思う。離島との間の配送についても,飛行ドローンではなく,船型の水上ドローンの方が安全だと思われる。

 モノを運ぶ場合,送る側と受け取る側のヒューマン・インタフェースも配慮する必要がある。届けてもらって「ありがとう」という気持ちを,ロボットは受け取ることができないからである。