筆者はさまざまなスマホホルダーを試してきたが,今一つすっきりしなかった。それは,すべてのホルダーが「スマホを空中で支える」ための方法だということが理解できた。
まず,スマホのホールドの方法として,①スマホを左右や上下,ないし四方から挟んで掴む方法がある。次に②マグネットでスマホを吸着して固定する方法がある。基本的にはこの2種類の方法しかない。強固に固定しない方法としては,③スリットに挟んでスマホの重さと摩擦で固定する方法と,④ブックエンド型でスマホの背面を支える方法がある。
次にホルダーを固定する方法として,両面テープで固定,吸盤で吸着,機械的に締め付けて固定などの方法が提供されている。
家庭やオフィスの机上なら,平らで滑らかな表面を見つけることもできるし,場合によってはただ置くだけで安定してスマホをホールドさせられる。しかし問題は,クルマの中である。
クルマのダッシュボードの表面は,デザイン性を求めて曲面になっていることがほとんどである。しかも表面に微細な凹凸を付けて高級感を出そうとしている。さらに,クルマは前後左右の加速度や上下の振動が常に加わる。スマホホルダーをただ置いただけでは移動してしまう。このため両面テープや吸盤で固定する方法が必要なのだが,ダッシュボードが曲面になっているため,吸着力に限界がある。
フロントガラスやサイドガラスなら吸盤が効くが,クルマのフロントガラスには車検等のシール以外は認められていないという保安基準があり,ごく限定的(上端から10cm以内)以外にモノを取り付けると車検を通らなかったりする。
2007年にApple社の「iPhone」が発売されて以来,日本でもスマホは2010年ごろから爆発的に普及を始めた。画面サイズがどんどん大きくなったが,現在の6インチサイズがほぼ最大だろう。さらに折り畳み式で画面が2倍になったりしているが,基本はこのサイズである。
ならば,この6インチ型スマホを縦置きないし横置きにできる平らな面を持ったへこみ部分を,ダッシュボードにデザインしてはどうだろうか。
ステンレス製トレーとマグネットベースで車載用スマホホルダー--ノート型ケース付きでも使える - jeyseni's diary (2025/5/18)で書いたトレーサイズのへこみを,ダッシュボードに付けておくのである。
へこみなので,左右の揺れに対しては強い。斜めになっているので前後方向の加減速にも対応できる。スマホを載せなくても,ちょっとした小物置きになるだろう。MagSafeの充電器を組み込むと設定がやや微妙になるので,そこはなくてもいいかもしれない。ただ,MagSafeがあればスマホが吸着するので,より安定する。さらに,ケースを付けたままでもさっと置いて出発できるし,なによりも平面で支えているので,ボタン操作も確実にできる。
名付けて「スマホ・ダッグアウト」。フロントのダッシュボードでもいいし,センターコンソールでもいい。クルマにスマホの席をあらかじめ用意しておくというコラボ的な発想である。さて,どのメーカーが出してくるだろうか。楽しみである。