jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

公務員にコンプライアンスはあるのか--教員,警官など続々の犯罪行為

ここのところ頻出する言葉が「コンプライアンス(法令順守)」である。主に企業の経営者とその従業員,契約関係にある会社とその従業員などの間で交わされる。それぞれ独自の基準で決められている。

 企業は,営業に関わる門外不出の情報を持っている。顧客情報もそうだし,技術ノウハウもそうである。社外秘の情報である。これが社外に流出すれば企業の存続に関わる。信用も失墜する。さらに企業の財産もある。金庫の中から持ち出せば,それは犯罪になる。

 一方で経営者は,従業員の個人情報もある程度把握している。逆はほとんどあり得ない。立場としては経営者の方が上になる。社内も年功序列に近い階層構造になっていることが多い。完全にフラットな組織など,まず存在しえない。その流れの中で,さまざまなハラスメントが起きる可能性を潜在的に含んでいる。組織とはそういうものである。そこをコントロールするのは,個人の理性だが,その個人に「守るべき法令・条件」を定めたものがコンプライアンス規定であり,雇用契約を結ぶ際に署名捺印という形で法令順守を約束する。

 営利を目的とする企業の場合,こうした金銭がらみで従業員や取引先が犯罪を起こすケースは頻発する。犯罪であり,経営者からすればコンプライアンス違反である。普通の従業員は,自分が勤める会社が潰れては困るので,基本的には会社の業務に真面目に取り組み,その代償としての給料を受け取る。経営者がハラスメントに関わっているのがブラック企業であり,上司がハラスメントを行っていれば内部通報の対象ともなる。

 一方,公務員にはコンプライアンスという意識があるのだろうか,と最近とても思うようになっている。何しろ,所属する組織が潰れることがない。いったん採用されれば,定年まで安泰に過ごせる。しかも,役所や警察官などが相手をする市民,教員が相手をする生徒は,基本的に自分より低い立場にある。手続きを行ってやる,知識を教えてやる,といった意識がどこかにある可能性がある。

 もちろん普通の市民なら窓口の職員の仕事に感謝するし,生徒は先生を尊敬すると思うのだが,中には「市民の権利」「教育を受ける権利」を振りかざして公務員に無茶な要求をするケースもある。昨今増えている「カスタマーハラスメント(カスハラ)」であり,モンスター市民,モンスター親を相手にしなければならなくなるケースも少なくない。

 しかし,市民を守るという立場にあるはずの警察官や,生徒を守る立場にあるはずの教員が,犯罪行為に手を染める事件が多発している。捜査現場で被害者宅から現金を盗んだり,生徒を盗撮してネットで共有したりと,職務の常識,市民や親からの信頼を裏切る行為である。警察と市民,教員と生徒という一種の「上下関係」の中で無意識に自分たちの方が上にある,と思い込んでの弱者対応である。あるいは逆に,普段は市民から疎まれたり,生徒の親から糾弾されたりという被害者妄想を持って,それが犯罪行為に走らせるのだろうか。

 公務員試験に合格して,一種の資格を得たという優越感がどこかにあり,業務上,組織とのコンプライアンスを順守していないのではないか,あるいはコンプライアンスという意識がないのではないか,と疑ってしまう。

 かつて公社組織だった日本国有鉄道(今のJR),日本専売公社(今のJT),そして日本郵政公社(今の日本郵便),非営利組織であるはずの農業協同組合(農協;JA)なども,かつての公務員意識が抜けない。コンプライアンスなどあるのだろうか,と見えるのである。特に日本郵便運送業法違反は,「親方日の丸」の典型的なことなかれ主義であったと思える。

 仕事で子どもと接する人について、性犯罪歴の有無を照会できる制度「日本版DBS」を創設するための法律「こども性暴力防止法」が、2024年6月に成立(子どもを性犯罪から守る「日本版DBS」とはどんな制度?概要や課題を分かりやすく解説:朝日新聞GLOBE+),そして「日本版DBS」運用開始に向け準備委初会合が2025/6/26に行われた(教育・保育現場での子どもへの性犯罪防止へ「日本版DBS」運用開始に向け準備委初会合 | NHK | こども家庭庁)。法律も成立しているのに,現場でのコンプライアンス教育は行われていないのではないか。データベース作りという,いわば「箱もの行政」にまた陥っているのではないか。

 しかし,学校でNo.3の地位にいる人や,捜査現場の指揮官レベルの人が,どうしてこうも簡単に「犯罪」行為に走ってしまうのだろうか。これまでは,本当に一握りの例外的な行動ではないかと思ってきたが,正直言えば採用段階,あるいはそれよりももっと以前の段階で,かなりの人数の日本人がすでに人格崩壊が起きているのではないかと思ったりするのである。

 かつては「朱に交われば赤くなる」と言われ,悪い仲間に加わってしまえばその色に染まってしまう,とされ,悪い仲間や組織に近づかないようにしていれば悪の道に進むことは避けられた気がする。しかし,もはや家庭という組織の中でハラスメントを受けて育ち,学校という組織になじめずにドロップアウトし,そこにスマートフォンSNSYoutubeといった安易なルートで情報が入ってくることで,生きていくための闇バイトやアダルト映像などに転がり落ちてしまう若い人が,すぐそばにもいるのではないだろうか。でなければ1つの犯罪グループによる女性の被害が数万人に及ぶなど,考えられない。