jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「Brave」というWebブラウザを使い始めた件--トラッカー,広告ブロックを評価へ

つい先日から,Webニュースなどで「トラッカーや広告をブロックする」というWebブラウザーの話題が出ていた(もっと昔から出ていたと思われるが)。

 トラッカーというのは,機能的には「時間の経過と共に特定のデータや状態を追跡し、その情報を収集・分析する」仕組みであり,「位置追跡に限らず、環境モニタリング、健康追跡、設備のパフォーマンスモニタリングなど、多岐にわたる分野で使用されてい」ると解説されている。GPSトラッカーがその代表的なものだろう。

 自分が使っている分には優れた機能なのだが,世の中には他人の行動情報を収集する仕組みを組み込んで,勝手に情報を取得している場合がある。位置情報だけでなく,たとえば検索履歴,物品の購入履歴などの情報を取得し,これに合わせて広告を自動的に表示するなどの機能も組み込まれている。

 筆者もこれまで,検索や購入をした後にさまざまな同種の製品広告が画面に表示されるのに悩まされていた。いちいち表示を拒否しても,また別の広告が表示される。google検索やYahooホームページなどで頻繁に同じ状況が繰り返されてきた。

 これは,googleやYahooなど,各ポータルサイトが,ユーザー側の情報をトラッキングし,それに応じた表示を実現しているためなのだが,仕方がないとあきらめていた。

 ところが,このトラッカーや広告をブロックするWebブラウザーが提供されているのを知ったのである。

 基本的に,Windowsを使い始めたころはMicrosoft Explorerを標準的に使ってきた。その後,動作が軽いとされたMozilla Firefoxgoogle chromeなども使い,さらに表示や検索速度が速いといわれたOperaLunascapeなどのWebブラウザーも評価してきた。しかし,Windows10以降はスピードも改善されたというMicrosoft Edgeにほぼ全面的に乗り換えていた。ソフトのダウンロードが面倒くさかったことと,同じアカウントでのお気に入りなどの同期が問題なくできたからである。PCの性能も大幅にアップしたこともあり,スピードで気になるところもなかった。

 最初に見つけたトラッカー・広告ブロックブラウザーは,DuckDuckGoだった。この検索エンジンの特徴として,検索履歴を残さないという方針があった。この筆者のブログを読んでくださる方の中にもたまにDuckDuckGoのユーザーの方がおられることで評価をしてみた。ただ基本的に機能メニューが英語表示なので,細かい設定まで評価が進められなかった。

 そうした間に,別のブラウザーBraveの紹介記事を見つけた。トラッカー・広告ブロックブラウザーで,スマホ版もあり,同期も取れるということだった。

 実際にインストールしてみると,基本的な表示はすべて日本語になっていた。細かい設定をしていく中で,スマホ版もダウンロードし,QRコード経由での同期も簡単にできた。既存のEdgeからの設定インポートもでき,表示も使い勝手もほとんど意識しないほど使える。Edgeで使っていた拡張機能も,すべてではないがそのまま使える。

 最も驚いたのが,広告表示ブロック機能である。Edgeで新規タブを開くとデフォルトで現れるmsnニュースページは,おそらく項目の1/3は広告と思われるのだが,これが見事に広告を消した状態(再レイアウトはなし)で表示された。

 さらに,筆者が最新情報を得るために見ている動画ニュースのページで,15分おきぐらいにニュースに割り込んで挿入されていた15秒広告が,一切出なくなった。同ニュースは音声でも聞いていたので,ニュースの読み上げの途中に広告が入ることなど,とんでもないと思ってきた。サイトの管理者にも何度かメールを送ったが,無しのツブテだった。

 Braveを導入すると,この動画差し込み広告が一切表示されなくなり,快適な視聴環境を実現できた。正直,これは本当に快適である。筆者は,商業誌の編集経験もあるので,雑誌の途中に広告が挟まれるのが当たり前だと思っているが,編集側としては1本の記事の途中にほぼ無関係の広告が入ってくることに抵抗はあった。記事が終わったところに入るのは仕方がないとして,途中に部分広告が入ると,視線の動きが妨げられるからである。しかし,商業誌としてはそのスペース貸しで儲けているので仕方がなかった。それにしても,Webの動画ニュースの読み上げている途中に広告動画が入るというセンスは,度を越している。

 インターネットのWebサイトに広告を掲載することで,メディアが収入を得ることができた。当初はまさに場所貸しでサイトのトップやサイド,ボトムに一定サイズの枠を切って,そこに静的な広告リンクを掲載していた。やがて同じ場所に複数の広告主を順番に表示させるローリング枠になった。ここまでは新聞的,雑誌的,テレビ的な広告の入れ方だった。その後,広告枠が勝手に拡大して画面いっぱいに広がったり,上下左右から画面内に割り込んできたりする広告が増えた。この広告の入れ方には今でも反感を抱く。しかも,最初は広告枠を閉じるクローズボタンが表示されていたが,最近では数秒間広告を見続けてからでないとクローズボタンが表示されなくなっている。見る価値のある広告ならともかく,現在インターネットで表示される広告にはほとんど価値がなくなっている。必要な情報は広告を見なくても「検索」で探すことができるからである。

 結局このWebサイトに広告が表示できるという流れが拡大し,個人のWebサイトやブログにも広告を掲載して個人レベルで収入を得るアフィリエイト広告が拡大した。しかし,結局掲載されるのは通販商品だったり,怪しげな勧誘広告だったりが多いように思える。それでも,個人にとっては不労所得としての広告収入が得られればいいという安易な考えになっているように思える。

 広告という情報提供がすべて悪だとは思わない。しかし,時と場をわきまえたスタイルでスマートに情報提供してほしい。「Brave」を使うことで,日ごろのちょっとしたストレスから解放されたと感じるのは,ちょっとやりすぎなのかもしれないが。