jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

セルフレジの死角--善意はもはや崩壊

筆者はセルフレジ派である。自分の買おうとする商品を自分の考えた順番で袋詰めできるからである。一般のレジ係の人の多くはベテランであり,商品の特性を見極めて会計の順番やカゴへの移動を行うが,新人,あるいはパート・バイトでレジ係となった人は,商品の取り扱いがぞんざいだったり,軽いモノの上に重いモノを置いたり,果てはカゴに入れようとギュウギュウ押したりする。

 セルフレジだと,一般に商品についたバーコードを読ませるのだが,このバーコードがどこにあるのかはなかなか判別できないので,会計そのものは時間がかかる。野菜類などバーコードの付いていないモノを会計する方法は,別ページを開くなどの操作が必要になり,さらに時間がかかる。それでも,牛乳などの重いモノを袋の下に並べ,その上に適宜商品を載せてきちんと袋詰めできると,後の持ち運びも楽になる。パート・バイトのレジ係の人も,バーコードの位置は慣れていないことが多かったり,認識しにくかったりして時間がかかるのも気になるところである。

 ところがどうやら,このセルフレジを悪用する人がそれなりの数いるようなのである。バーコードを読み取らせずにセルフバッグの中に入れたり,さらに悪質になるとバーコードを読み取らせたフリをして商品の反対側を見せて会計したフリをするらしい。公然たる万引きである。

 映画「万引き家族」が2018年の第71回カンヌ国際映画祭において、最高賞であるパルム・ドールを獲得したのを見て,筆者は「日本は万引き国と見られた」という思いがあった。セルフレジ万引きは「同2」としてIT時代の日本を象徴する姿にも見える。

 同様に,無人店舗も支払いなしで堂々と商品を盗む人が後を絶たない。

 解決法の1つは,カゴやカートに商品を入れた段階でカウントする無線タグ方式にすることだが,値札すら貼らなくなった現在,無線タグを取り付けたり外したりする手間を掛けるわけにもいかない。

 あとは,AI認識カメラの導入と清算方法による個人情報との結び付けを確実にすることかと思われる。しかし現金支払いの場合は個人を特定できない。顔登録を義務づけるなど,より抑止力の高い方法を選択せざるを得ないだろう。

 せっかくのIT,DXで社会を便利にしようとしているのに,その裏をかいて犯罪を犯す。日本人の善意は,一部ではもはや崩壊しているといわざるを得ない。