jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

女性の生理痛を体験できる装置は有効だが,「だから女は・・・」と思う企業側もギリギリの選択

生理痛を疑似体験できるVRで「生理の貧困」のない社会に| 日本財団ジャーナル。これは,2022年の記事である。主に男性が女性の生理の状態を体験して理解を深めてもらうという目的で開発されたという。この8月に入ってあるテレビ番組でも紹介されていた。女性同士でも人によって生理痛の感じ方は異なる。女性同士でも相手を理解できない場合があるという。男性が女性を理解する1つのアイテムだと言っていいだろう。

 生理は,毎月来る。生理の期間は約10日。しかし生理が始まる前もPMS月経前症候群)が10日ぐらい続く。つまり,女性が100%力を発揮できるのは,1ヶ月のうち1/3ということになる。

 女性が働き盛りの数十年の間,こうした状況にある,ということを男性や会社が理解し,女性の申請する生理休暇を認めることについて異存はない。生理休暇という名称そのものが,申請しにくい名前であるとして,それを変更して申請したとする。それを認めて休みを取ってもらったとすると,女性の労働効率は,男性の1/3ということになる。

 これが現実ではないだろうか。男性は,1ヶ月中100%で働けるが,女性は稼働率で33%,生理中の処理能力が50%だとして,トータルで50%という計算になる。

 さらに,結婚後も仕事を続ける中で,妊娠・出産という機会も多くなる。妊娠初期の体調不良のほか,出産前後は仕事どころではなくなる。さらに育児休暇の取得もある。現在は,夫の育児休暇の取得が奨励されてきているが,取得率はまだ高くない。

 残念ながら,これでは「男女機会均等」で採用した後の女性の出力値について期待が低くならざるを得ないのではないだろうか。時々刻々変わる会社の経営情勢に対して迅速に,そしていつでも対応できるかどうかを期待できないのではないだろうか。

 仕事バカである筆者は,これまでも,そして現在も,土日の休日であっても何か重要な状況になれば,迅速に対処してきた。夜中でも同様である。何もガムシャラに仕事をすれば成果が出るわけではないし,効率よく仕事ができれば同じ出力を出せるかもしれない。おそらく,トータルでの出力では男女に差はないとしても,「いつでも,どこでも,即対応」することが求められる仕事では,男性と女性に対する期待値に差が出てしまうのではないだろうか。

 とはいえ,新型コロナ禍で一気に普及が進んだ在宅勤務やリモート勤務などの手段を使って,出社と同様の業務を推進できる職種はある。コンピュータを駆使して効率的に仕事をすることもできる。女性に限らず男性もそのシステムを使うことで,仕事効率を上げることは,企業にとってはプラスに働く。単にシステムを入れれば済むわけではないが,働く側の希望も含めたシステム投資も経営者側に求められる。

 現在ではほとんど考えられないと思うが,筆者が社会人になった45年前は,土曜日も隔週で出勤していた。残業も毎日のようにあり,終電を逃すことも月に何度もあった。有給休暇もほとんど消滅していた。それに比べると,今の若い人たちは,ほぼ完全週休2日で残業時間も制限され,有給休暇は積極的に取ることが推奨され,しかも(大手企業は)初任給もかつての課長級に上がっているのを聞くと,羨ましく思うことも多い。それでも,たまたま入った会社の仕事は楽しく,残業時間の長さにも辟易していたが,ペイもそれなりにあったこともあり,続けることができた。

 近年の新入社員の給料の額はかなり上がったが,それは大手企業だけで,多くの中小企業は厳しい経営状態にあり,給料も上がっていない。したがって,家族を作ることもためらいがあるし,結婚しても共働きで,子どもを作ることもためらってしまう。ダブルインカムといえば聞こえはいいが,二人合わせないと足りない。正直,子どもができても子どもに関わる時間が足りなくなっているし,それを保育所に頼って大丈夫なのか,という思いもある。

 筆者は,幸か不幸か頭痛もなく過ごしてきた。手術を2度経験しており,麻酔が切れた後の痛みには夜も寝られないほどだった。そのときの痛み止め薬の効き目は劇的で,恐ろしいほどだった。クスリを飲むことを極力避けてきた身としては,毎月訪れる月経痛に対して痛み止め薬を簡単に使うことを勧めるわけにもいかない。かなりガマンした上でどうしようもなくなったときに使うのだと思うのだが,ひょっとしたら「もし痛み止め薬を飲んで効かなかったらどうしようか」という気持ちもあるのかもしれない。

 逆に,女性に男性が持っている独特の感覚も知ってほしいと思う。それは,ムラムラして勃起する感覚,および射精による快感を得る感覚である。女性のムラムラ感やセックスの快感についての話題は,かつては雑誌で,近年は女医によるコメントなどで肯定はされてはいるが,男性の感覚とはまったく違うと思うのである。

 ほかにも,障害者の身体の動きや,視覚障害の見え方などを体験できるシステムや,高齢者の失禁を体験できるシステムも開発され,理解を深める技術として評価されている。

 可能なら,クスリ以外で女性の生理痛を抑える技術も開発されるといいと思うし,男性のムラムラ感を適切に制御できる技術があってもいいと思う。何しろ,個人的に制御できないし,それによって痴漢の冤罪を受けないとも限らないからである。この辺りのコントロールは,神経系あるいは脳系の研究をさらに進めてもらいたいと思っている。いろいろな感覚を制御できる中で,PTSD(心的外傷後ストレス症)を緩和できる道を開発してもらいたい。戦争や事件・事故などの記憶から解放してあげたい。脳科学者は,脳トレや脳クイズばかり開発するのではなく,真剣にPTSDに向かい合ってほしい。