2025年の日本の猛暑は,記録更新を続けた。40℃超えが複数地域で連日発生。一方で局地的な豪雨も各所で発生し続けている。
ニュースでは,できるだけ昼間は外出するな,適切にエアコンを使え,水分・塩分を補給せよ,の対症療法の呼びかけが繰り返されている。ここ数年,同じ注意喚起だが,対象とする気温は年々上がっている。これが42℃超え,45℃超えになっても同じなのだろう。
地震が起きると,ただちになぜか「津波の危険性はありません」と報道される。津波避難と猛暑--短時間での避難行動と長時間の避難への対応の課題 - jeyseni's diary (2025/7/31)のブログでは,前日の7/30に起きたカムチャッカ半島での大地震と,それに伴う津波についてコメントした。結果として日本では1mや30cmという「海面上昇」の観測で終わり,実質的な被害はなかったが,ロシアでは家が流されるなどの被害が出ている。テレビでの呼びかけが「不発」に終わるケースが多く,受け取り側の緊張感が薄れてしまい,逆効果にすら思える。
昨日の9月1日の「防災の日」が何をきっかけに設けられたかについて,国民の半分ぐらいは知らないだろうし,残りの半分も危機感をなくしている。1923年(大正12年)に起きた関東大震災が,地震による被害と,地震に伴う大火災による消失被害の合わせ技である。この合わせ技は,1995年(平成7年)1月17日に起きた阪神淡路大震災でも神戸市内で起きた。また2024年(令和6年)1月1日の能登半島地震でも,地震後に発生した火事で輪島市の300軒の建物が消失した。
地震の揺れによる被害は,いわば一瞬で起こる。建物が壊れるときは壊れてしまうし,一度揺れを受けた建物は何らかのひずみを受けているために耐震性が低くなる。無傷ではいられない。
しかし,地震に伴う津波と火災は,建物を根こそぎ無きものにしてしまう。地震で家が潰れることを防ぐ方法はあり得るが,流されたり焼失したりすることに対しては,ほとんど無抵抗に近い。単純な火事でも,消防車数十台で対応しても消火に数時間かかり,しかも最終的には「全焼」となり,何も残らないことがほとんどである。
世界的な気温上昇のために,山火事も多発している。気温が高いこと,空気が乾燥していること,風が強いことが重なり,どこかで摩擦によって始まった火種が拡大する。逆に荒れた天候下の落雷によっても着火して燃え広がる。さらに日本では,十分な経験もなくソロキャンプを楽しんでは,火の始末がおろそかになって山火事になるケースも多発している。
一般家庭の火災も,従来は乾燥する冬場に暖房用や炊事用の火が原因で火事になるケースが多かった。しかし現在は,夏場の異常な暑さにより,エアコンの室外機の不調や携帯電気機器に使われるリチウムイオン電池の異常高温による発火が後を絶たない。気温が高いことで使用時および充電時の温度はさらに高くなる。正直,「充電中は目を離せない」という気持ちになるのだが,たいていはAC電源につないだまま放置してしまっており,ときには満充電後もAC電源につなぎっぱなしで「過充電」状態になっていることも多い。夜間,寝ている間に充電したり,充電したまま外出したりしている。これでは,充電によるリチウムイオン電池の発火があった場合,あの爆発的な発火による火災の初期消火ができず,あっという間に火災が広がる危険性がある。
戦後80年が経ち,2023年に勃発して現在も続くウクライナ紛争の中で核兵器の使用が取り沙汰された。核の危機がまた一歩進んでしまったとも言われている。ロシア,中国が主導する「上海協力機構(SCO)」の首脳会議が9/1に始まり,インド首相も参加した。さらに9/3に開かれる軍事パレードに北朝鮮の金正恩主席が出席する予定である。いずれも核兵器保有国であり,アメリカを中心とした西側に対抗する陣営が確実に固まりつつある。核の脅威は高まっているのは確かで,特にヤンチャな北朝鮮が口火を切らないという保証はどこにもない。その脅威にまず標的とされるのは日本である。
しかし,地球温暖化が止まらない現在,世界各国で連日続いている山火事や,引き続き火山活動を続けているハワイやインドネシア,アイスランドなどの噴火など,CO2の排出は人間の経済活動を含めて加速している。このままだと,海水温度も上がり,海底に蓄積されたメタンハイドレート(メタンの氷)も溶けて空中に放散され,さらに温暖化が加速することになる。
しかし,平均気温が毎年上昇し,この夏の日本の最高温度が各地で40℃超えになっていても,エアコンをつけて凌ぐしか方法がないとなっても,そのエアコンからの発火,さらに電力の過剰使用のための発電所のフル稼働によるCO2排出の増加など,「イタチごっこ」状態になっているのだが,結局何も打つ手がなく,まさに茹で蛙(ゆでガエル)状態でじっと我慢している状態なのではないだろうか。気がついたら気温が風呂温度よりもさらに上がって沸騰しても気づかない状態になってしまうのではないだろうか。
当然,人類だけでなく,他の動植物も生きられなくなる。食糧もなくなる。かつての恐竜時代のような高温に適した生物が生き残って繁栄するのだろうか。
いろいろと思考ゲームをしているのだが,解決の糸口が見つからない。仏陀やキリストのような神的な存在が現れるのを期待するのは無謀だろうか。