jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

入口に鏡--マンションのオートロックの死角への対応

筆者も長年,マンションに住んできた。当時,オートロックという洒落たものはなく,ロビー横には管理人室があり,基本的に常駐されていた。したがって,出入りには声がけするのが基本だった。

 その後,マンションを手放す際,「オートロックじゃない」点がマイナス評価となって,評価額が下がった。それほどオートロックが当たり前の時代になっている。

 管理人の人件費削減効果が大きいのか,あるいはオシャレだからか,一部のハイソマンションを除けばほぼオートロックになっている。来訪者は部屋番号を押し,住人がモニターで確認し,リモートでロックを外す。一見,安全性の高い仕組みに見える。

 しかし,モニターの死角,またドアが開いた際の背後の死角があり,摺り抜けによる不法な立ち入りがゼロにはならない。神戸のマンションで起きたストーカーによる女性殺害事件も,結局はオートロックの摺り抜けで犯行が行われた。

 逆に,マンションから出てくる人がドアを開いたタイミングで摺り抜けて立ち入ることも可能である。最近,たまたまあるマンションから外に出る際,おそらく住人と思われる人とすれ違いになった。もし住人でなかったら,と後から思うと不用意に入場を許してしまったと反省している。

 クルマの運転をしていると,車線変更したり,停車しているところから発進するときには,バックミラーで後方を見るのが当たり前で,ミラーだけで見えきれないような場合は,顔を後ろに向けて後方の状況を確認すると思う。歩行中でも,人や自転車が後ろから来るかどうかを確認するだろう。同じように,自宅やマンションに入る際には,やはり背後からついてくる人がいないかどうかを確認することを習慣づけなければならないと思う。

 そのための1つの補助手段として,マンション入口の内側に大きな鏡を設置することを提案したい。

 入館する人は後ろから付いて来る人を認識できるし,逆に不審者にとっては自分の姿が映るため,摺り抜けの抑止力になることが期待できる。もちろん,今回のように防犯カメラの設置はもはや常識的だが,犯罪が起きることを防がなければ犯人を逮捕できても何の意味もない。

 同じような摺り抜けは,高速道路のETC(Electronic Toll Collection System(電子料金収受システム))でも起きている。車間をあけずに続けて通過することで,後続車の料金を支払わない。これも犯罪である。これはシステムをだましているので,鏡では抑止力が働かない。

 この場合は,カメラ映像の画像処理で複数台が連なっていることを判定し,運転者やナンバープレートの撮影を追加で行って特定するしかないかもしれない。その映像解析にはAI技術を使う必要があるだろう。海外なら実力行使でタイヤをパンクさせたり,防犯カラーボールをぶつけるなどという対応も可能だろうが,日本ではなかなか難しい。

 ほかにも,自動改札機で無理やり突破する人をどう捕捉するか,という問題もある。おそらく,タッチ情報から所有者情報を把握することはできるのだろうが,たとえばIDを一時停止するなどの強硬措置が取れるかどうかという問題もある。

 海外では,回転バーで1人ずつしか通過できないような自動改札が主流だが,日本のように乗降客数が極端に多い場合には処理しきれなくなる。さらに,バーの上を飛び越えて突破するケースもあり,完璧な仕組みではない。

 かつて,海外の改札口の事情を知ったとき,多くは貧困層対策だった。日本では,磁気式切符からICチップ,さらにタッチからノータッチ,そして顔認証の実験まで進んでいるが,摺り抜け行為も後を絶たない。格差社会,経済低迷社会が原因なのかもしれない。

 他人を貶めるような犯罪には,断固たる仕組みを構築すべきだと思うのだが,導入側のコストカット意識が犯罪の蔓延を広げているような気もする。