jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スマホのカメラレンズの出っ張りが気に入らない--恰好悪さが容認される理由が理解できない

昨今のスマホは,カメラレンズが数ミリ出っ張っているのが普通になっている。しかも標準レンズと広角レンズが並べられている。眼が2つまたは3つ付いている。

 このスタイルを最初に採用したのはiPhoneだと思う。カメラ(レンズ)性能の高さを維持し,ズームレンズに匹敵する焦点距離をカバーするための手法だった。

 しかし,筆者はこのスタイルが嫌いである。複数の目玉が飛び出している様子は,金魚の「デメキン」をイメージさせる。また,ジブリアニメに登場するロボット兵をイメージさせる。

 ケースをつけると,ケースに穴を開けたところにレンズがはまり込むので都合がいい,という考え方もある。しかし,必ずしもケースを使う人ばかりではない。少しでも全体の厚みを薄くしたいと考えると,このレンズの出っ張りは,何かほかの意図があるのだろうか。

 もちろん,光軸が異なる2つのレンズを使うことで距離情報を分析でき,撮影後にピントをずらしたり,立体写真を作ったりが簡単にできるというメリットもある。しかし,筆者は携帯がフラットであることを好む。カバーを外して使う場合もあるからである。ポケットに入れようとしたときに,その出っ張りが気になることも多い。

 全体をフラットにして,その分をバッテリー容量増加に回す,あるいは電子基板のレイアウトを工夫してレンズの奥行を稼ぐなど,工夫の余地はあるかと思うのだが,量産効率から考えるとこのスタイルが許されるのかもしれない。昨今は,このレンズ部分にカラーコンタクトレンズのような色枠を付けるなどの部品まで売られるようになった。

 磁石でスタンドに固定できるように背面をガラス仕様にしたり,ディスプレイ側の前面ガラスの強度をさらに上げるなどの工夫が続き,いよいよ折り畳み型も2027年には各社から出そろう勢いになっている。特に折り畳み型は,ディスプレイが内側に入るので,ケースなしで持ち運ぶことが多くなると考えられる。そうすると,やはりカメラレンズの出っ張りは異様な感じを受けるのは筆者だけだろうか。

 かつて,ガラケー時代にはプライバシー保護の意味でカメラの前に手動のシャッターが取り付けられていた。スマホ時代になっても,カメラ部分のケースに蓋があって,撮影時のみレンズを見せるようになっていた。しかし現在,たとえカメラやビデオを使っていない状態でも,カメラレンズはむき出しのままで向かい側を常に向いている。ひょっとしたら隠し撮りされているのではないかと疑いたくなる。そこにさらにカメラレンズの出っ張り,2眼,3眼のレンズが並ぶ状況では,落ち着いて座っていられなくなるのである。

 ちなみに,筆者のスマホケースはノートブック型のため,ディスプレイを見る際はカバーをぐるっと裏側まで折り返し,カメラレンズが隠れる形になる。また,胸ポケットに入れる際は,レンズが外側を向かないように気をつけている。これが相手に対する礼儀だと思っている。

 スマホむき出し,レンズむき出しの状態で持ち歩いている状況は,あまり好ましくないと思うのである。