自転車の走行ルールが厳しくなり、いよいよ来年2026年4月から罰金まで課せられるというのに、いまだにルールを守ろうとしない人がほとんどである。ヘルメットを着用した人もほとんど見かけない。相変わらず,スマホ片手に乗っている人も多い。
歩道の通行が原則禁止となり,車道の左側に申し訳程度に描かれたマークに沿って走らなければならない状況は,クルマやバイク,そして電動キックボードとの接触,巻き込まれ事故などの危険が多く,筆者としてはさらなるレーン分離を提案(罰金を取る前に「二輪車道路整備」を起案せよ--弱者に強権発動する警察の無気力 - jeyseni's diary 2025/4/25)しているが,実現にはほど遠い。
ところが,この二輪走行マークを「逆走」してくる自転車があまりにも多いことに気づく。クルマを運転していても,あるいは自転車に乗っていても,なぜか正面から自転車が向かってくる状況に出会うことが頻繁にある。
海外では,歩行者も基本的に歩道内を左側通行するので,ぶつかることは少ない。しかし日本では,こうしたルールもなく,また感覚的に「車道からなるべく離れたところ」を歩くことになるので,右側の歩道だろうが左側の歩道だろうが一番外側(建物側)を歩こうとする。当然,どちらかが譲る必要が出てくるが,「左側優先」といった暗黙のルールもないので,ぶつかりそうになる。かつて江戸時代には,武士が刀がぶつからないように左側優先で歩いていたという見事なルールがあったのだが,いまやスマホ歩きも当たり前なら,歩道の真ん中を堂々と歩いてきて避けることもしないような国に成り下がってしまったのを感じる。
せめて「車両」である自転車に乗るときは,「交通ルール順守」は必要だと思うし,まして逆走する場合,クルマやバイクとの接触どころではなく,正面衝突の危険もある。おそらくクルマのドライバーは「ヒヤット」した事例になるのだが,当の自転車乗りは,おそらく何も感じていないのではないかと思われる。あるいは,その危険を「スリル」と勘違いして,挑戦しているのかもしれない。
ということで,こうした逆走者の心理については,筆者はまったく理解できないし,いくら文句を言っても,指導しても,教育しても,受け入れられないのではないかと思う。つまり,危険回避するという生き物としての本能がすでに欠落している,というレッテルを貼るしかないと思っている。
ということで,筆者はこうした事例に巻き込まれないよう,渋々ながら自己回避して,ブツブツと愚痴を言って,ストレスを溜めて生きることになるのだろうと思う。正直,残り人生が短くて良かったと思うほどである。いろいろな意味で,もはや日本では長生きしたいと思わなくなっているからである。