jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

パイロットは猛省を--飲酒,滑走路離脱などプロ意識の欠如が甚だしい

航空機が舞台となるドラマやドキュメントは,たいていはパイロットの咄嗟の勇敢な判断で事故を回避したとか,乗客の命を救ったといったヒーローものである。結果として大事故となったとしても,コックピットの中での必死の行動が美化される。

 一人前のパイロットになるまでの苦労は並大抵ではないだろう。覚えることも山のようにある(実際,1種類の航空機のマニュアルだけで,背の高さほどにもなる)。

 給料は,世の中のトップレベルである。身分的にも特上クラスである。そんなパイロットが,規約を破って規定時間外に飲酒したり,操縦を誤って滑走路を離脱したりと,不祥事が連続している。

 筆者はクルマの運転が好きで,運転は楽しい。ちょっとした自損事故は起こすが,人身事故や損害事故は起こしたことがない。特に家族を乗せて運転するときは,安全運転に徹するのだが,昨今は逆走やあおり運転など,事故に巻き込まれないとも限らないので,より一層の注意を払っている。

 航空機パイロットは,一度に100人以上もの命を預かっている。それなのに,規定時間外の飲酒や操縦ミスなど,緊張感がなさすぎるのではないか。タカビーになっているのではないのか。

 飲酒が見つかったパイロットは,資格を剥奪してもいいぐらいだし,操縦ミスをするようなパイロットは,最初から試験のやり直しをすべきではないのだろうか。始末書と減給だけの処分で済ませていいのだろうか。

 パイロットと言えば,結婚相手は美人スチュワーデス(今はキャビンアテンダントか)と相場が決まっている。高給取りで優雅な生活,社会的にも尊敬される存在であるはずが,不祥事が多すぎる。薄給で長時間勤務を余儀なくされている運送ドライバーやタクシー運転手とは全く人種が違うと思うほどである。しかし,言い方は悪いが,“ただの運転手”に過ぎない。そこに何の創造性も発展性もない。ただ習ったとおりに運転するだけである。

 実は筆者もかつて,航空会社への就職を目指した経緯がある。ただし,パイロットではなく航空機関士での採用を目指した。飛行機の状態を常にチェックし,事故が起きないような完璧なメンテナンスをし,万一のトラブルも速やかに解決して,安全な飛行をサポートする,というやりがいのありそうな仕事だと思っている。しかし,当時はまだ航空機関士を含めた3人乗務が普通だったが,その後,航空機関士は廃止され,パイロット(操縦士)とコパイロット(副操縦士)の2人乗務になった。航空機関士の仕事は,すべてコンピュータが自動的に行うことになったからである。

 これに比べてパイロットは,規定時刻に発進し,規定時刻に着陸するというルーチンワークである。安全に飛行できて当たり前なのである。自分の仕事を偉そうに自慢するから,ますます一般社会との距離は遠ざかっていくのである。