jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

猟銃免許所有者を増やしてもクマ対策,イノシシ対策にはならない--出会わないための工夫と近づかない心構えが必要

“クマハンター”育成強化へ 市街地でもクマ被害相次ぐなか「狩猟のノウハウ」学ぶ講習会開催 東京都 | TBS NEWS DIG (1ページ) (2025/10/13)というニュースを聞いた。その中で,猟銃免許所持者数が,1975年度には51万8000人だったのが、2020年度には21万8000人ほどに減少した,と紹介された。

 正直言えば,「猟銃を使える人が20万人もいるのか」という驚きの数字だった。正確に言えば,ハンターを仕事としている人の数が何人いるのかを知りたいのだが,狩猟をすると都道府県に登録している人の数はこのうちの約6割だという。それでも12万人ということになる。全国のコンビニエンスストアの数が約6万店なのだが,それと比べても多いなという印象はある。

 正直,ハンティングといえばセレブのたしなみぐらいの気持ちでの免許取得がほとんどではないかと思う。狩猟対象もほとんどが鳥類ではないだろうか。昨今ではシカやイノシシなどの大型哺乳類を対象とする場合もあるだろうが,ある程度ブームとなっているジビエに供するには散弾銃が使えないので,ワナで捕まえる必要がある。

 しかし,現在のハンターへのニーズは,害獣としてのシカやイノシシ,そして人的被害が拡大しているクマを殺処分するハンターである。遠くにいる鳥を狙うのと違って,どこに潜んでいるかわからないし,向かってくればケガや命の危険もある。発砲すること自体,それほど気楽にできるものではない。ある程度,場数を踏まないと実務では役に立たないのではないだろうか。

 ドラマでもときどき猟銃を趣味とする登場人物が出てくるが,多くは事件がらみの展開となる。対象の後ろに人がいないとか,さまざまな条件をクリアしないと発砲できない。猟銃免許の所有者を増やしたからといって,今のような害獣被害を抑えることにはつながらないように思われる。

 里に近寄らせないための柵や威嚇器,山中に餌場を置くなどの対策,そしてキノコ採りやソロキャンプなど,気安く山に行かないような注意など,クマやイノシシに遭遇しないための対策を進めないと,お互いのためにならない。相手は悪気はない,ということをもう一度考える必要があるのではないだろうか。