筆者はAndroidユーザーなので,2021年にAppleが発表したiPhoneのAirTagがうらやましくて仕方がなかった。それから遅れること3年,2024年4月にgoogleがBluetoothタグを「デバイスを探す」アプリでリレー検索する仕組みを発表した。これは2013年に自分のスマホ位置をスマホGPSで検索する仕組みをアップデートして,GPSなしのタグで近くのAndroidスマホとBluetooth接続し,リレー検索に対応させた。2025年5月に「Find Hub」という名称に統一された。
当初,対応タグが少なかったこともあり様子見していたが,ここにきて各社が1個1000円程度のリーズナブルなタグを販売するようになったので,試してみることにした。
リレー検索を実現するには,Androidスマホとすれ違う必要がある。日本ではスマホの2/3がiPhoneであり,特に移動中のクルマで車外のAndroidスマホとリンクできる確率はかなり低い。数時間,市内を走っている自宅のクルマを捕捉できたのは,自宅以外では1ヵ所のみだった。なかなかリアルタイムで居場所を捕捉するという用途には向かないのかもしれない。同じ条件でGPS送信機能を持つサブスク式タグでは,10分間隔で車両の位置を捕捉できており,ほぼ移動のパターンを捉えることができた。
さてユーザーの多いAppleのAirTagだが,これをクマに取り付けるというアイディアを考えた。クマの位置を付近の人全員で共有するように設定するのである。AirTagならiPhoneユーザーも多いことから,クマタグを認識できる人は多いと思われる。
クマによる被害が拡大し続けている。当初は山にエサとなるドングリが不作で,里に下りてきたのが原因と考えられてきたが,どうやらクマの頭数そのものも増えているように思われる。本来なら山に追い戻すために音で威嚇したり,山にエサを置いてやるなどのソフトな対応で済むと思われたが,里や街中のエサの場所を認識したクマがたびたび出現するようになり,住民との遭遇機会が増えた。猟銃を持つハンターが出動しても,取り逃がすばかりという状況が続いているように思われる。ならば,少なくともクマが里に下りてきたことを感知する方法を考える段階だと思ったからである。
問題は,AirTagをどうやってクマに取り付けるのか,しかも確実に取り付ける方法はあるのか,という1点に絞られる。クマは頭が良く,前足も器用に使いこなすので,違和感を持てばすぐに力づくで取り除こうとするだろう。
本来なら,麻酔銃で眠らせてタグを皮下に埋め込むといった処置が望ましいのだが,現時点ではワナで捕獲してもすぐに駆除されるような人間の心理状態になっている。クマにとってもヒトにとっても,かつてのいい関係が崩れてしまっている。
ほかには,監視カメラを設置してAIでクマなどの接近を検知して警報を出すようなシステムも必要なのかもしれない。クマ相手にネットランチャーはどうだろうか--廃棄する漁網で周囲を取り巻くとか - jeyseni's diary (2025/10/23)は,網で相手の動きを抑止するための道具のことを書いたが,相手の動きを止めて,麻酔で眠らせるための初期対応としても利用できるかもしれない。人への被害を食い止めるためには,遭遇しないことと,遭遇しても近づかせないこと,そして何よりも逃がしてしまわないことだと思う。猟銃で狙っても確実には駆除できていない状況では,相手の動きを封じる手段を講じることも必要かと思われる。クマが出ていない地域に住む人間の戯言かもしれないが,自衛策を工夫することも大事かと思って投稿させていただいた。ご批判はある程度覚悟の上である。