jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「長タッチ」「2本指操作」などに慣れないボタン世代--タッチ操作への違和感が残る

ガラケーからスマートフォンに乗り換えるのに数ヶ月間躊躇した筆者である。いまだにフリック入力はできない。パソコンにしても,電子手帳にしても,「ボタンを押し込む」というインタフェースしかしてこなかった身としては,タッチ入力には相当な抵抗があった。

 最初のタッチパネルは,駅の券売機だったように思う。しかも,現在のようなガラス面ではなく,樹脂フィルム製で少し押し込むと反応するという「感圧スイッチ」タイプだった。スイッチの接点がボタンの中心にあるため,少しでも中心からズレたところを押しても反応しなかった。イライラしたのを覚えている。数ヶ月経つとボタンがどんどん汚れて,文字が見えにくくなっていた。もちろん,フリック的な動作とは無縁だった。

 次に登場したのが,静電容量式のタッチパネルである。こちらはガラス面に透明電極を這わせることで,指の接近・接触でスイッチが入る。現在のスマホと原理的には同じだが,当初は面内の指定ポイントでしかスイッチが入らないスイッチパターンだったため,触れる位置がずれると入力できなかったりしてイライラした。

 この静電容量式のボタン実感の無さを解消する工夫として,スイッチが入るとパネル面が振動するパネルが試作されていた。触覚タッチパッド(ハプティック・タッチパッド)と呼ばれるものである。ただ当初はクリック感というより単なるブザー振動だったので,あまりいい感じはしなかった。現在はノートPC用などにさらに洗練されたフィードバックをするタッチパッドを搭載したモデルが出ている。

 スマホ画面のタッチ入力も,当初は本当に使えるのかどうか疑問視していたが,そこは何とかクリアした。タッチ感度がうまく調整されているのを感じる。スクロールのためのスライド動作にも慣れた。ただ,フリック入力だけは指にいろいろな方向の力が加わる感触がいまだに気になっており,基本的にはキータッチ入力である。

 スライドはできるのだが,苦手なのが2本指での拡大縮小などの操作である。ここにさらに3本指操作とかさらに5本指操作まで入ってくると,もうどうにもならないし,覚えられない。ジェスチャー入力もできない。

 そこにさらに加わっているのが「長タッチ」操作である。スマホでは「アイコンを長タッチして選択」というのには何とか慣れた。パソコンでのマウスの左ボタンを押して選択というのにある程度似た操作だったからである。アイコン以外の部分を長タッチしていると,今度はウィジェットの操作になったりしてビックリした。タッチの長さによって動作が変わることに驚いたのである。

 一方,家電にもこのタッチ入力が取り入れられている。ほとんどの家電ではタッチ=スイッチなので,オンのスイッチとオフのスイッチがある,あるいは同じボタンを押し直せばオフになるのだが,中には「タッチ=入力,かなり長タッチ=解除」といった厄介なスイッチになっているものがある。これがなかなか覚えられない。結局よくわからないので,メインスイッチをオフにして,最初から始めることになる。

 同じことはPCのウインドウの操作にも言える。Macintoshの場合はウインドウの左上,Windowsの場合は右上にウインドウを閉じるボタンが必ずある。ここをクリックすればウインドウは必ず閉じる。そういう約束のデザインであり,ユーザーが迷うことがない。ところがスマホ(筆者の場合はAndroid)では画面を閉じる方法がアプリによってまちまちである。ウインドウ上になければ,メニューに終了ボタンがあるとか,ハードとしての解除ボタンがあれば,とりあえずそこで次の操作ができるようになるのだが,どこにも終了ボタンがない場合がある。特に広告画面では時間差で終了ボタンを出す,あるいは次の画面に進んで戻ってくると終了ボタンが現れる,といった厄介なインタフェースを持たせている。この辺りのルールがないのが,今風なのかもしれない。

 キーボード操作はキーを見ないで打つブラインドタッチができなければ使い物にならない。一方,タッチ操作は画面上のその場所に触れる必要があり,触れる瞬間は場所を指が隠すことになる。かなり不正確になる。マウス操作の場合は,カーソルが場所を隠すことは少ないので,確実に操作ができる。こういう意味でタッチ操作に対する違和感が残っているのだと感じる。カーナビなど,運転中の操作だと,画面を注視するわけに行かないので,タッチ操作に失敗することも多い。こういうケースでは,音声操作・入力が優位になる。スマホ,カーナビ,ディスプレイオーディオなどの操作については,完全に音声操作ができる能力がほしい。間違った入力になっても「キャンセル」と言えば必ず元に戻る,といった「Ctrl+Z」みたいな回避機能を標準で設けてほしいと思うのである。