ATOK for Windows/Macがサービス終了へ!ATOKを利用し続ける方法と代替IME | スマホライフPLUS (2025/12/12)という記事が飛び込んできた。まったく何の根拠もないが,筆者は昔からジャストシステムを今ひとつ受け入れられずにいた。ワープロソフトの「一太郎」や表計算ソフトの「三四郎」,そして日本語入力ソフトのATOKなど,日本人に向けた独自の作り込みが,日本ローカル,いわばガラパゴス的に思えた。
日本の原稿用紙のマスをイメージしたモードを持つ「一太郎」や,精密な日本語変換ができるATOKにはファンも多かったようだが,逆に筆者は昔の日本語ワープロ機時代から単語単位で日本語変換してきたので,1文まるまま一気に変換するモードは必要なかったし,変換候補が出てくればそこから選べばいい,という姿勢だったから,一発変換の必要性は感じなかった。正しい用語の使い方についても,コンピュータ任せではなく,自分の頭で考えて使ってきたので,MSIMEだろうとgoogle日本語変換であろうと,まったく不自由をしなかった。
ATOKがパッケージソフトからサブスクリプションに変わっていることも知らなかった。今回のサービス変更でサブスク料金が自動的に倍になることに,いろいろな議論が出ているようである。
以前所属していた会社では,ATOKに会社専用の辞書を加え,誤変換をしないような指導がされていた。しかし,その機能を使わなくても,都度判断したり,辞書を引いたりすれば正しい用法は使える。体制的に,複数人がチェックすることになっており,最終的に誤植が発信されることはまずなかった。
逆に,現在はあらゆる人がSNSやブログなどで情報を発信することができる。誤変換も多々見られるだろう。筆者の場合も,間違ったまま発信することはあるが,気がついたときにすぐに修正すれば問題は起きにくい。
おそらく,スマホ世代の若者は,一発変換よりも「予測変換」を多用しているだろう。1文字入れれば良く使う熟語が表示される方式の方が,すばやく正確に入力できるだろう。
いや,もっと言えば,もはや自分の頭で文章を考えなくても,テーマと文字数さえ生成AIにぶち込めば,自分で作った文章よりも優れた文章が出来上がる時代になってしまったと言えるのではないだろうか。
筆者も,メディア人としての人生を2027年後半で店じまいしようと思っている。「ペンは剣より強し」と信じてきたが,生成AIが持ったペンは,本当に人類を破滅させる剣になってしまったように感じる。人間らしいエッセンシャルな部分でお手伝いをして最期を迎えられればと思っている。