jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

上野の2頭のジャイアントパンダ返還で国内ゼロに--日本での飼育・繁殖ノウハウの逆輸出で中国との平和外交の継続を

【動画】上野動物園パンダ、都側は1月返還に「前倒ししたわけではない」 中国の対応変化も否定 - 産経ニュース (2025/12/15)。和歌山県白浜町アドベンチャーワールドにいたジャイアントパンダ4頭が一気に返還されたのが今年2025年6月28日。それから半年で日本のパンダがゼロ頭になることになる。

 日中国交正常化の象徴として1972年に2頭のパンダが来日した。世の中にこれほどユニークな生きものがいるのかと驚いたものである。それまでの動物園の人気者と言えば,ゾウ,キリン,カバ,格好の良さではライオンやトラ,チーターなどの猫科哺乳類が群を抜いていた。そこに,何科か分からない新しいルックスのパンダが割り込み,一気にアイドルとなった。「大熊猫」ということで,クマの一種なのだが,他のクマとはまったく異なる印象である。

 もともと,飼育・繁殖のための貸与という契約のため,期日がくれば返すという約束なのだが,アドベンに引き続き上野も,となると一気に寂しくなる。日本国内でも,特に繁殖のために園間を移動するということもなく,それぞれの地で子パンダの誕生に成功したのは,なかなか誇らしい。アドベンも上野も,新しいパンダ施設に更新して間もないのに,という思いもある。ただ,高市発言によって日中関係にすれ違いが出てしまったタイミングでの返還は,関係性をこじつけて考えてしまう。

 パンダに限らず,ゾウもキリンもトラも,絶滅危惧種となり,動物園での新旧交代も難しくなっており,今のような形の動物園の運営は今後は難しくなると考えられている。野生での保全も難しくなっているし,動物園などの施設での保護も,限界がある。自然の摂理の中で,大型哺乳類が生き残っていくのは難しくなっている。日本の自然の頂点に君臨してきたヒグマとツキノワグマも,残念ながら冬眠しない「新世代クマ」になりつつあり,日本人との共存が難しくなっている。国土の狭い地域では,ある程度はあきらめなければならない段階に入っているとも思える。

 2023年のニュースで中国以外でパンダを多く飼育している国や地域はどこ?|@DIME アットダイムという調査が検索できた。この当時は日本は13頭とダントツだったが,一気にゼロになる。他国も同じ運命なのかと思われる。

 “客寄せパンダ”という言葉が生まれるほど,パンダの集客力は大きかった。中国に返還された日本のパンダを追っかけて,日本人が中国を訪れるという現象も続いている。これはやはり,日中平和外交の象徴として,日中関係の正常化に一役買ってほしいところだが,一度こじれた関係を修復するのは,なかなか難しい。しかし,手探りで飼育・繁殖に取り組んだ日本の動物園関係者のノウハウを中国に逆輸出して,これを中国との友好関係継続に役立てるという前向きな方針を出してほしいと思うところである。