東京赤坂の個室サウナで,2025/12/15に起きた火災・死亡事故。12/18現在で「死因不詳」とされ,逃げられなかった原因や安全設備の問題などの憶測ばかり飛び交っている。
ドアノブが回らなかった,非常ベルを押したが鳴らなかった,職員が事務所にいなかったなどの要因は,経営側の経営姿勢の過失だと考えられるので,今さら「なぜ?」と問題視しても仕方がない。要は,安全に対する意識,危険に対する想像力と対応力が欠如していただけである。「ウッカリ」や「ミス」では済まされない。今のところ明確な証拠がほとんどなく,逮捕・送検できない状況だろう。仮に過失致死で送検されて,裁判に持ち込まれたとしても,最終的には証拠不十分で無罪放免になってしまうと思われる。
某サスペンスドラマだと,「死因不詳」はほとんどありえない。科学捜査研究所の鑑定や司法解剖によって,自殺のように見えても他殺と判定されたり,その手法,死亡時刻などが細かく分析される。今回の事故も,火傷や血中成分濃度,現場の空気の成分,指紋の位置による室内での行動分析など,現在分析中かもしれないが,不詳のままで終わらせてほしくない。
さらに不思議なのが,火災の原因として報道されている「サウナストーンにタオルが触れて発火した」という原因説である。これが本当にあり得るのか,また発火したとして,現場のような壁の焼け焦げができるものなのだろうか。これも,某サスペンスドラマだと,実験によって可能性の検証ができると思える。部屋のレイアウトもサウナストーンもその加熱具合も,そして発火したと言われるタオルも,すべて再現できるのではないだろうか。そのタオルの燃え具合,燃え量によって発生する煙や一酸化炭素なども計測できる。壁の焼け焦げ具合も検証できると思うのである。たとえば,タオルや壁の材料の可燃性が高かったり,着火時に危険ガスを発生したりするかどうか,その量などが検証できれば,たとえば一酸化炭素中毒で急速に身体の自由が効かなくなった,といった流れが解明できると思うのである。
ほかにもサスペンスドラマの視点で言えばいろいろと考えられるのだが,そこは言わないでおきたい。そんなことは少なくともドラマの世界だけの話で終わってほしいものである。
ただサスペンスドラマも,かつては組織内不正と戦うハチャメチャ刑事やハチャメチャ医師,ハチャメチャ先生など痛快な設定が多かったが,近年はイジメやハラスメントなど,陰湿なテーマのドラマが増えているように思える。また,配役の設定も精神的にかなりアブノーマルと思えるストーリーが多くなっているように感じる。実際,世の中がこういった方向に進んでおり,正義や常識,勧善懲悪では物語にならないのかもしれない。
少なくとも今回の事故は,死亡原因と火災原因の解明が可能な案件だと信じている。ドラマのようなスッキリした解決を期待している。