生成AIを利用して実在の人物の服装を水着に偽装したり裸体写真にしたりする例が巷に溢れている。当初から,こういうコラージュができないようなフィルタリングは行われていたとは思うが,結局はいろいろな抜け穴,あるいはバグを突かれたのか,まあいずれそうなることは自明と思っていたが,もはや止められない状況になっている。これをSNSなどで拡散し,誹謗中傷の対象になれば犯罪である。理性の足りない未成年による犯行も起きてしまっている。
インターネット,特にSNSは人間の本性を剥き出しにしてしまう。ほとんどの人が持っている「闇」の部分が現れてしまう。ただ現れるだけでなく,それが他人を巻き込んでしまう。ストーカーよりもタチが悪い。利用者だけでなく,プラットフォーム側も,いい加減にいったんシステムを止めてリセットする理性がほしいのだが,金に狂ってしまっている彼らには,もはやブレーキは効かない。バブルとかそういう次元の話ではない,本当に人類の常識の破壊であると筆者は考えている。
さて,理性を失う原因が異性の存在である。もちろん,同性の相手を貶める(おとしめる)ための犯罪もあるが,多くは交際相手や推しアイドルなどを対象とした一方的な犯罪行為である。女性が男性に対して思い抱く憧れには独占欲(独占され欲?)があるが,男性が女性に対する思いの中には,単なる性的な欲望であることがほとんどである。すれ違う女性の顔や体つきに性的に反応するのである。これがすべての男性に当てはまることは,聖職と言われる宗教家や教師,裁判官や弁護士,警官や消防士などが性犯罪に走ってしまうことからも判断できる。
女性俳優やモデル,歌手などの顔が魅力的なのは当たり前なので,憧れは理解できる。しかし,その体つきについては性的な反応をしてしまうのが一般的である。特に,バストのシルエットが殊更に強調される服装や横向き,斜め横向きのポーズには,男性であれば性的な反応をしてしまう。
おそらく,俳優やモデル自身が相手に対して性的な反応をしてもらうことを目指してポーズをしているはずはなく,演出側が意図的に演出しているのである。性を売り物にするのでなければ,こういう演出は拒否すべきだと思うのである。
筆者はこういう演出をするCMでの商品には違和感を感じる。テレビCMでもそう思うのに,インターネット広告ではこういう演出のオンパレードである。放送コードがないのだから仕方がないかもしれないと思うぐらいである。
かつては,タレントの水着水泳大会や,泥レスリングなどの企画もあった。現在でも女性を食い物にする演出があちこちに登場する。テレビ局側は相当な注意を払うようになったが,CMは放置状態である。ましてインターネットやCS(衛星放送)番組は野放図状態にある。まあ,メディアとしての自覚のないプラットフォームなので,どうしようもないのかもしれない。