2026年に入って,関東各地で山火事が相次いで起きている。山梨県上野原市と大月市が1/8~,神奈川県秦野市や群馬県桐生市が1/11~,その他,荒川河川敷などでも火災が発生している。
1/13現在,山梨の山火事は鎮火していない(群馬は1/11,神奈川は1/13にそれぞれ鎮火と発表)。特に山梨では発生した扇山から隣の大月市に延焼が広がっている。現在までの延焼面積は,山梨が約105ヘクタール(朝日新聞),神奈川が3000平方メートル(NHK),群馬の延焼面積は約2500平方メートル(TBS)と発表されている。
山梨の105ヘクタールは,105万平方メートルで,神奈川や群馬の山火事に比べて非常に規模が大きい。それでも,平方キロメートルに換算すると1.05平方キロとなり,1000m×1000mか,ということになる。一方で,神奈川や群馬は50m×50mという計算になる。もちろん,山奥の斜面であり,消火活動がスムーズにできたわけではない。消防隊のその苦労には感謝しかない。
一方,2025年1月にアメリカ・ロサンゼルスで起きた山火事は,焼失面積が152平方キロメートルと報じられた。これもいろいろな表現があり,60平方マイル(CWS),50,000エーカー(リジェネ旅)などとも表現される。東京ドーム約4300個に相当(リジェネ旅)との表現が,的を射ている場合もあるが,山手線内側の面積の2.5倍以上(CWS)という表現もある意味で分かりやすい。
ただ,報道においては単位の標準化を図るべきだと常々思っている。海外メディアの記事の和訳においても,エーカーやインチ,フィート,マイルなどは,メディア側で日本での標準単位に換算して掲載すべきだと思う。それが日本メディアの存在意義だと考える。また,ヘクタールも今回のような山林や農地の単位としては一般的かもしれないが,やはり平方メートルや平方キロメートルに換算すべきだと考える。
山梨の105ヘクタールは,105万平方メートルなのだが,これは数字が大きすぎてまたイメージしにくい。1.05平方キロメートルとした上で,「東京ディズニーランドとディズニーシーを合わせたぐらいの広さ」(google Geminiによる回答)とすると分かりやすい(ディズニーランドにとっては迷惑な例え話なので,これは報道では使わない方がいいと思うが,いつも引き合いに出される「東京ドーム22個ぐらい」と換算するのも,迷惑な話かもしれない)。ちなみに,東京都内の区の大きさは,台東区や荒川区,中央区,文京区,千代田区などがおよそ10~12平方キロメートルなので,官庁を中心とした千代田区と比較して「千代田区のおよそ1/10が延焼」と書けば,政府や政治家,官僚に対して事の重大さをより伝えられるかもしれない。そういう意味では,ロサンゼルスの山火事が「山手線内側の面積の2.5倍以上」という規模は,桁違いの大きかったことが分かる。
さらに言えば,今回の山火事で神奈川と群馬が1日で「鎮火」と発表しているが,本来は「鎮圧」ではないかと思うのである。完全に火種がない状態を確認するには,発表が早いように思える(鎮圧と鎮火--業界専門用語では違いが分かりにくく,一般報道では使用を避けるべき(「鎮静化」「鎮火」の使用を提案) - jeyseni's diary 2025/3/30)。山梨の山火事が早く鎮圧・鎮火されることを祈るばかりである。