2025年は,AR(拡張現実)グラスなどのスマートグラスに中国メーカーが続々と製品発表した。先行したXREAL社を先頭にベンチャーから大手まで続々と参入している。一方,サングラスで有名なレイバンとコラボした米META社がアメリカでは奮闘している(日本では,業務用に特化したスマートグラスをすでに20社以上が開発しているが,民間向けは今のところ皆無に近い)。
ディスプレイ搭載型でも,PCやスマホのような画面を映すディスプレイを目指すもの,主に映画やテレビ画面を映すスクリーンを目指すもの,前面や周囲の情報を判断したり翻訳などをして文字情報を映すプロンプターを目指すものなどがある。ディスプレイなしでスピーカーを搭載するものでも,音楽向けのシンプルなものからAIを搭載して会話できるものなど,目指す機能はさまざまである。
現在は,ディスプレイ搭載型でディスプレイやスクリーンを目指すものは,外光の影響を避けるためにサングラス型を採用するものが多い。そのほかは,デバイスや配線を隠すために主に黒縁メガネが採用されている。
まだまだ洗練されているとは思えない。サングラスや黒縁メガネは威圧感があるからである。
さらに言えば,スマートグラスが開発される以前から,メガネに録画用カメラを仕込んだスパイメガネが横行していた。いわゆる盗撮用カメラである。こうした目的で時計やボールペン,ネクタイピン,ボタンなど,身に着けるさまざまなものにカメラを仕込んだ製品が出回っている。特に盗撮用メガネは,黒縁メガネばかりである。
せっかく高機能なARグラスなのだが,特にカメラを内蔵したタイプはスパイメガネと変わりない。というのも,カメラが目立たないようにわざわざ工夫しているからである。実際,ARメガネのカメラ機能を使って良からぬことを考える人も出てくる。
せっかく顔に掛けるメガネなので,黒縁ではなく,金属フレームやノーフレームのおしゃれなモデルに落とし込めるまで待ちたい。しかし,それでもカメラ内蔵モデルはスパイメガネとして使うことができる。
筆者としては,スマートフォンの次はスマートグラスだと思ってはいるのだが,基本的にメガネを掛けるのはあまり好きではないし,あえて疑われるのも嬉しくない。そもそも,スマートフォンでもカメラが相手の方を向いているのは好みではないので,ノート型スマホケースを愛用してきた(現在は,別の目的で片面シェル型ケースを使っている [プラ保護フィルムも進化--スマホのノート型ケースを一度やめてみる - jeyseni's diary] )。
翻訳やプロンプター機能はBluetoothイヤホンで音声として伝えるので十分なような気がするし,映画やテレビは,部屋の大きさに合ったテレビやモニター,移動中はスマートグラスが適切だが,それほどの需要はないようにも思える。
たとえば,下敷き大(大きさも重さも)で,無線接続だけで画面表示できる超薄型軽量モニターがあれば,スマホから無線送信した画像データをで表示するだけで済む。ワイヤレスHDMIを受けられる超薄型軽量モニターがあって,折ったり丸めたりしても使えるとなれば,メガネ型ディスプレイは不要になるのではないだろうか。こちらに期待したいところである。