jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

メガネ型ディスプレイへの期待を改めて考えてみた--「どこでも執筆」の環境が欲しい

ARグラス(ARメガネ)の市場が急速に拡大してきた。AIも搭載して音声で対応してくれたり,相手の話を同時通訳してくれたりするモデルも登場した。

 10万円前後という価格が1つの目安になっており,全部入りではなく,機能を絞って特徴を出しているモデルがほとんどである。さまざまな用途に対して選択肢が増えてきている段階である。

 音声メインモデルでは,音声認識で操作ができ,AIが情報を検索し,メガネのツルに内蔵したスピーカー(イヤホン)で耳に音声で回答される。さまざまな調べ物に対応できるほか,同時通訳機能が提供されるモデルが中心になる。情報をメガネ面に文字表示するモデルも登場した。

 カメラメインモデルでは,メガネ前面に組み込んだ小型カメラで前方の映像を取得して録画する機能が第一段階だが,この画像をAIが分析して建物名や人名,その他の情報を文字情報としてメガネ面に画像として提供するモデルがある。かつての「セカイカメラ」のように,街中の情報を次々に表示する。ARメガネである。

 一方,ディスプレイメインモデルでは,スマートフォンやPCの画面を空中に大きく表示したり,複数の画面を空中に配置したりできるモデルや,テレビや映画などの動画画面を大きく表示して鑑賞できる。メガネ型ディスプレイとして最初に登場したのがこのタイプである。音声メインやカメラメインモデルが普通のメガネに近い形に仕立てているのに対し,ディスプレイメインではサングラスのように外光を遮る,あるいは外光を減らしてディスプレイ画面を見やすくするようにしたモデルが多い。

 筆者は,メガネ型ディスプレイに結構関心があった。ゴーグル型のVR(仮想現実)ディスプレイでの立体映像や映画視聴もいくつかのモデルで試したあと,やはりゴーグルを家の外で装着しているのは尋常ではないと思い,メガネ型ディスプレイに期待をシフトして行った。ゴーグル型ではApple Vision Proがおそらくその究極の性能を実現したと思われるが(一線を超えたApple Vision--「現実」が“現虚”になってしまうのか - jeyseni's diary 2023/6/17),その後の開発はゲーム機側では進んでいるものの,PC側での動きはほとんどない。2025年のAI開花に伴い,メガネ型ディスプレイとAIの組み合わせでの製品開発にシフトしていると思われる。

 さて,筆者の関心がどうなったかというと,音声メインならスマホとイヤホンでいいと感じるし,同時通訳も使うとしてもスマホ画面で見せる方法を採用したい。カメラメインは,ライフログ(1日の行動記録を取る)や突然のイベントの記録用に関心がないとは言えないが,スパイカメラとの差別化が難しく,相手のプライバシー保護との切り分けができない現実があり,利用には躊躇する。音声認識で情報検索し,その結果をメガネ面に表示する,という使い方は面白いのだが,基本的にいつでもどこでもメガネを掛けている必要があり,メガネに慣れていない筆者には苦痛である。

 ということで,結局筆者は,PCやスマホの画面を眼の前に大きく表示して作業をしたい,という用途にしか使わないようである。家ならゴーグル型でもいいが,家の外,特に電車の中で情報検索をするためには,メガネ型ディスプレイが望ましい。混んだ電車内でノートPCを開くことは容易ではなくなっているし,スマホの画面では小さすぎる。メガネ型ディスプレイで大きな画面を表示し,膝の上でキーボードを操作して,オフィスで作業をしているような感覚でPCやスマホを操作したいと思うのである。

 現在,このタイプのメガネ型ディスプレイは,あまり開発が進んでいないように思える。ニーズが少ないのかもしれない。逆に,音声メインやカメラメインのメガネ型ディスプレイが街中に増えると,みんな黒縁メガネを身に着けて歩いているという状況になる。特に,カメラメインタイプはプライバシー保護の点でクリアできていない環境がある。さらに,中国では試験のカンニングに使われるケースも出ている。かつては,小型カメラで問題を試験会場に転送し,他の人が解答して試験者に戻すという流れでのカンニングがあったが,今やAI機能があるためメガネが問題を認識して解答を出してくれるといった時代になってしまった。

 筆者は,ブログを含めて「どこでも執筆」できる環境としてのメガネ型ディスプレイを今後も追及してみたいと考えている。