jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

通販で薬が買える時代--ただしサプリはバラツキあり

何でも通信販売で買える世の中になった。電化製品でも衣類でも,そして食品でも,店舗と同じ製品が購入できる。店舗にあるものは,そこに並んだ製品を比較して買うしかないが,割引率のいい製品を買える可能性もある。店舗独自の保証が提供されることも多い。しかし,店舗に都合のいい製品を強く勧められることもある。

 一方,通販サイトでは,かなり多くの製品を比較することができる。ユーザーコメントも読んで参考にすることもできる。ただし,サクラの可能性もある点は注意が必要である。

 いわゆるメーカー製品は,製品そのものの品質は店舗購入でも通販購入でも基本は同じである。ただし,通販の場合は倉庫で管理されたり流通の過程での損傷の可能性もないわけではない。店舗の方が,取り扱いは注意深いことが期待できる。しかし,メーカー品なら梱包もしっかりしているので,通販サイトでも基本的には問題がない。

 すぐに欲しい製品なら,適切な店舗に出向いて購入し,その場で持ち帰ることもできる。一方,通販なら自宅でパソコンなどでじっくり検討し,購入手続きをすれば早ければ翌日,国内製品なら数日で自宅まで届けられる。店に足を運ぶ時間と,配送されて待つ時間を比較した場合,店舗で適切な製品が見つからない可能性も含めると,まず通販サイトで検討し,配送日数や配達料を勘案して,コスパ,タイパを検討して,判断するというプロセスの方が強くなってきている。

 特に驚いているのは,薬を通販サイトで購入できるようになったことである。

 「明日からドラッグストアが『修羅場』に変わる」改正薬機法施行、オーバードーズ対策で現場の懸念「責任も損失も現場に丸投げ」「もともと嫌われ者的存在なのに」 (1/2ページ) - イザ!(2026/4/30)というニュースがあったのだが,世の中ではあまり議論されていないように思える。一部の若者の間で流行っているというオーバードーズの対象となる成分を含んだ風邪薬の大量販売を規制するための改正と思える。おそらく,通販で買える風邪薬にも成分規制が行われるのではないかとは思うが,結局はまた裏道ができてしまうような気もする。

 ちなみに,筆者にとってはあまり表沙汰にしたくない症状の緩和のための薬を通販で入手できたことで助かったケースがいくつかあった。

 一方,テレビ通販はネット通販に先行してさまざまな“クスリ”を販売してきた。今も主流なのは,サプリメントの通販である。「健康食品」という触れ込みで,使用者の「個人的な感想」で効果を宣伝し,クスリ的な「効能」は明確にはうたわないということで医薬品に準じた商品というややこしい売り方をしてきた。一部の商品は,医薬品として第2類や第3類として販売され,医薬品としての承認基準の成分を含むものもある。

 医薬品は効能が期待できるが,サプリメントに使われる成分はいわば「民間療法」の範疇を出ない。もっともらしく,医者や研究者が成分の役割を説明するなど,いかにも効きそうな演出をしている。

 もちろん,普通の食品は基本的には健康に役に立つ。食べ過ぎれば害にもなる。効果のある成分を持つ食品から成分を抽出してカプセルに入れてサプリメントとして販売する。成分量が多いから効き目がある,という単純な理論で効き目をアピールする。昨今は,「エビデンス」として効果をアピールする手法も使われるが,全員に効果があるような論理で煙に巻こうとしているようにも思える。

 あと,胡散臭いのは,定価の設定である。どれもこれも5000円超えが普通で,それを初回限定で半額,あるいは酷いのになると8割引きなどという設定で,消費者にアピールする。

 さらに,現役や往年の俳優をコメンテーターとして「良さ」を語らせたり,使用者の感想にしても,結局は番組でコメントすることと引き換えに長期間の使用を可能にする配慮の結果のコメントにも見える。一般に,サプリメントで効果が出るとエビデンスで言うにしても,数ヶ月使用したあとというのがほとんどだが,一般消費者が,1ヵ月5000円ものサプリメントを効果が出るまで飲み続けるのも現実的ではない。

 ビタミン補給や食物繊維補給などまさにサプリメント用の健康食品は、基本は害もなく、一方で効果もほとんどプラシーボ効果程度だろう。しかし、血圧や血糖値、肥満など命に関わる症状や、薄毛、シミ、目のぼやけなど外観に関わるケースなどでは、サプリメントが効かないどころか逆効果の場合もないとは言えない。基本は過大広告と見て、過大な期待はしないほうがいいように思う。