jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

部活顧問の責任追及が甘い--同乗も誘導も確認もない状況をメディアはなぜ批判しないのか

2026/5/6に磐越自動車道で私立北越高等学校(新潟市)のソフトテニス部の合宿に向かうマイクロバスで起きた衝突死傷事故。高校の最初の会見では,校長,理事長などが出て来たが,当事者である部活顧問が登壇しなかった。まず,これに違和感を覚えた。顧問の名前も出て来なかった。

 2回目の会見で,ようやく部活顧問が登壇し,事情説明を淡々と読み上げた。しかし,このとき氏名は明らかにされていたのかどうかが分からない。後に検索してみて,寺尾宏治教諭という名前が出てきた。

 会見での説明で不思議に思ったのが,①なぜ部活顧問がマイクロバスに同乗しなかったか,②なぜマイクロバスが白ナンバーであることに気がつかなかった(と言っている)のか,の2点である。

 ①については,バスに荷物が多くて乗ることができないという説明だった。ということは,バスには運転手以外はすべて生徒だったということになる。そんな無責任なことでいいのか。

 ②については,バスに同乗してしまえば分からないかもしれないが,自分のクルマでマイクロバスの後ろを走っていたことが分かっている。ならば,前を走るマイクロバスのナンバープレートは明確に見えるはずである。その場で変だと思わなかったのだろうか。しかも,供述ではマイクロバスを先導していた,と言っていたのに,実際はバスの後ろを走り,途中でバスとは別コースを走っていたことが明らかになっている。正直,この行動も理解できない。

 「問題のすり替えが酷い」声を震わせ、目をしばたたかせる場面も…磐越道バス事故で高校が2度目会見も部活顧問の“被害者アピール”に批判噴出 | 女性自身 (2026/5/11)でも,この部活顧問のコメントへの反発が書かれていた。しかし,大手メディアを含めて,部活顧問に対する批判はほとんど聞かれていない。

 もちろん,実際に事故を起こしたのは,ほぼ素人のバスの運転経験から長く離れて,しかも数日前にも自損事故を起こし,ここ2ヵ月で5件もの事故を起こしているという信じられない運転車である。また,学校側も部活に対する取り決めがなく,書面を交わすことも見積もりを取ることもしていないという,ズサンなやり方も問題である。

 しかし,部活顧問がマイクロバスに同乗し,あるいはマイクロバスを先導する形で同時に移動していれば,おかしな運転に気づいたはずである。何のために別行動を取ったのか,その理由を追及する必要があると思うのだが,どのメディアもそこに突っ込みを入れていないように思える。

 昨今のメディアは,「警察発表」情報か「警察への取材」の情報しか発信しない。何か,こう食いつくようなバイタリティが感じられないのである。ジャーナリストを標榜してきた筆者としては,こうしたメディアの態度が情けない。

 それにしても,マイクロバスがレンタカーだったとしても,ドライブレコーダーを搭載していないとは,レンタカー会社も不手際があると思える。今日のニュースで,生徒が撮影した動画があることが分かったという。少なくともこの動画が,事故の原因を記録しているのではないかと思う。

 運転車はもちろん,部活顧問も,学校も,対応マニュアルを整備すべきだろう。これを管理する文部科学省には,もはや期待することはない。