jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

津波到達前,地震発生後のNHKの災害報道があまり役立っていないような気がするのはなぜだろうか

NHKの災害放送が,何となく要領を得ないのはなぜなのかを考えてみた。

 2026/6/8のNHKあさいちの途中でいきなり津波注意報に切り替わった。津波といえば通常は地震を感じてから津波情報が発令されるのだが,いきなり北海道を除く太平洋側ほぼ全域に,高さ1mの津波が来るとの情報である。

 その後,地震がフィリピン付近で起きたとの情報が入った。第1波の到達が,この津波情報から2時間以上後の11時ごろから午後0時30分ぐらいだという情報だった。

 たしかに太平洋を挟んだ海外で起きた地震や火山の噴火に伴う津波が,数時間遅れで日本に到達することは過去にも何度もある。しかし,まだ確実な情報がほとんどない中で,通常番組の内容をすべて止めて報道するという緊急性があるのかどうか,やや疑問に感じた。

 もちろん,海岸近くにいる人に対して避難を促す必要はあるだろう。しかし,通常番組を取り囲む枠で情報を並行して流すだけでも十分ではないのかと感じている。

 日本近海で起きた大地震でも津波は起きる。その場合は,場合によっては数分から10数分で津波が押し寄せてくる可能性は高い。この場合は通常番組を止めてでも緊急報道する必要があるだろう。それにしても,「にげろ!」「命を守る行動を!」の連呼も効果が薄いような気がするし,「各地の震度」情報も,特に震度4以上は報道すべきだろうが,震度3以下も延々と報道する必要があるのだろうか。おそらく震度3以下では,揺れを感じたとしても建物や展示物などの物理的な被害はほとんどないと思われるし,その後の余震に影響も限定的に思われる。

 その後の気象庁の会見も,多くは「~の可能性がある」「1週間以内に同程度あるいはそれ以上の揺れが来る可能性がある」の繰り返しである。実際,その後に本震が来ることもあるし,その本震でさらに被害が広がることもある。救助隊が二次被害に遭うことも珍しくない。しかし,それもおそらく運である。結局は,地震も津波もまったくと言っていいほど予測ができていない状態である。

 人間は地震を予測できない,と関連学会がすでに発表している。生成AIが登場したのはその後である。生成AIはこういうビッグデータの分析をすべきなのではないかと思うのである。地球のプレートの動き,地中のマグマの動きをすべて掴み,過去に起きた地震との関連づけをして,地震や津波の発生確率を時々刻々表示して,注意喚起すべきだと思うのである。

 なお,津波は「波」ではなく,水の盛り上がりが移動する現象である。単に盛り上がるだけでなく,その盛り上がった水の塊がそのまま襲ってくる。1mの高さがあれば,幅1mであっても重さにすると1トンの量になる。30cmであっても,水平に進むスピードが時速20kmぐらいになるので,立っていることはできない。何となく,中継では白波が立っているような様子を映しているが,津波は白波は立たない。一気に水面の高さが上がり,堤防を越え,川を遡る。狭い湾内に到達すれば,その高さは数倍にもなって堤防を越えてしまう。

 それにしても,地震の震源が分かっているのなら,津波の到達予測も地図上で示すことができるはずである。今回の地震で初めて見たような気がする。

 結果的に,港の船着き場の水面高が数分の間に急上昇する様子をタイムラプスの早送りで見る以外に実感することはほとんどできない。もう少し,注意喚起できる情報プレゼンテーションはないものだろうかと思うのである。l