jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

紙を使わない覚悟がそろそろ必要か--切符のQRコード化の先を予想

JR東日本、磁気切符を廃止 来春、QRコードに変更:時事ドットコム (2026/6/9)。自動改札機の登場は,磁気切符があってこそである。切符を回転ローラーで機械の中に引き込み,途中で磁気ヘッドで切符の磁気層に記録したデジタルデータを読み取る。いわば「テープレコーダー」である。機械の中で切符を物理的に高速搬送する必要があり,故障の確率もあった。

 券売機で現金を使わないようにするシステムとして,一時期使われたのがオレンジカードである。プリペイドカードで,券売機に差し込み,磁気的に残額を読み取って磁気切符を発行する。この段階でも磁気テープと同様の仕組みで機械的に動作する。

 磁気切符に代わるシステムとして開発されたのが,無線式のタッチで情報を読み取れるSUICAである。カードの中に半導体チップを封入し,あらかじめチャージすることで現金の代わりにもなる(ただし,銀行口座からのオートチャージを利用せずに,駅のICチャージ機でチャージする場合,現金を読み取る仕組みは機械式な部分が残っている)。自動改札機では,無線で情報をやり取りするので,機械的な仕組みは必要なく,故障の確率は一気に下がる。メンテナンスの頻度も少なくなるというメリットがある。

 しかしSUICAは,JRから始まってその後は私鉄のPASMOなどと共通な仕組みとして全国に広まったが,鉄道事業者にとっては使用権の支払いの負担が増えて,SUICAをやめる事業者も増えてきている。

 SUICAに代わる仕組みとして,世界標準なのがクレジットカードのVISAタッチとQRコード決済である。ペーパーレスで済ませるなら,クレジットカードやスマートフォンで使えるのだが,IT技術を何も使わず現金で済ます短距離切符を発行する方法として,紙の切符は必要ということで,今回のQRコード切符の導入ということになるらしい。

 券売機でQRコード付きの紙の切符を発行し,自動改札機ではQRコードをかざして確認する。機械式の自動改札機は必要ないが,無線通信式のSUICAと光学読み取り式のQRコード,そしてクレジットカードの無線読み取りの3つの仕組みは必要になる。

 それにしても,QRコード付きにしろ,いまさら紙の切符を発行する必要があるのだろうか。

 現在のセルフレジやコンビニレジなど,支払いに現金を使わず,クレジットカードや交通系ICカード,QR決済コードなどが使われる。ところが,そのほとんどで紙のレシートや領収書が発行され,渡される。

 レシートの内容を電子出納帳など電子化するのに,「スマホで撮影するだけの簡単な方法です」と言いながら,写真を撮って電子化する。そこにAIが使われることもあるという。

 筆者は,ある100円均一ショップで採用した電子レシートアプリをスマホに入れてあり,そのショップでの買い物時には電子レシートで受け取ることにしている。しかしその後,そのレシートアプリがスーパーやコンビニなどでは使われず,さまざまな飲食店で細々と使われているという印象しかない。本来なら,一気に5点や10点以上もまとめて購入するスーパーやコンビニでの電子レシート化が進めば,紙のレシートは減らせることができると思うのである。

 あるいは,JRのQRコード付き切符が,独自の紙を使わずに,スーパーのレシートと同じ紙でもいいと思うのである。

 ほかに気になるのは,スマートフォンでQRコードを読み取ったり表示したりしてペーパーレスにするにしても,電源を入れてからQRコードを画面に表示するまでの手数が多く,時間が掛かるという問題がある。

 そこで提案だが,たとえば電車の切符であれば,券売機で購入時に発行されるQRコード情報が無線でスマホに飛ばされたり,スマホカメラで読み取ったりした後,スマホの電源を切ったあとでもそのQRコードを表示できるように,背面に電子ペーパーディスプレイを装備するなどの工夫があってもいいと思うし,繰り返し使えるような「電子ペーパーカード」といった商品があると便利かもしれない。手書き機能もあると,メモ用紙代わりにも持ち歩けばいい。

 自動改札の最終形として「顔認証」の実証も進められている。そうするとQRコード化も一時つなぎに過ぎないのだろうか。