jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

禁酒のために梅ジュースとハチミツ

新型コロナウイルスの重症化リスクとして,飲酒と喫煙が挙げられている。その真偽はともかく,お酒はほどほどに,タバコはやめるに越したことはない。

 タバコの場合は,ニコチン成分の摂取が目的と言われているが,1本から身体に入るニコチン量は2~3ミリグラム(肺,口の粘膜,唾液経由で体内に入る)という。経口致死量は50~60ミリグラムだというから,結構な量である

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 ニコチン摂取が目的に場合,ニコチン依存症と言える。加熱式タバコはニコチン摂取ができるが,以前販売されていた電子タバコは,蒸気を吸い込んでいるだけなのに,ある程度の満足感が得られたという。

 喫煙には,ニコチン摂取以外に,この吸い込んだ時の感覚による満足と,煙が立ちのぼるのを見て,そのゆらぎ(1/f ゆらぎ)によるリラックス効果があると言われている。蒸気式電子タバコは,吸い込んだ時の喉への刺激をある程度代替できたようだ。

 一方,飲酒の場合は,アルコール摂取による緊張緩和効果が非常に高い。ほどほどの量の飲酒の場合,アルコール分解によるアルデヒドの害がある一方で,精神的・身体的なリラックス効果,人間関係の円滑化などの効果が高い。昔から「酒は百薬の長」と言われるゆえんである。

 アルコール摂取はさまざまな利点があるが,効果が長く続きすぎる傾向がある。一杯の飲酒から平常状態に戻るのに数時間かかることを考えると,人間の生産性をかなり下げてしまう(その後,就寝するにしても,飲酒後の眠りは浅いことが多く,翌日の生産性を下げる可能性がある)。

 そこで登場するのがノンアルコール飲料だが,しょせんはジュースである。似せれば似せるほど,なぜか不満になってくる。飲料メーカーが最も力を入れて開発しているノンアルコールビールも,ビールとは味がかなり異なる。いわゆる「のどごし」を求めても,かなりの違和感を覚えてしまう(個人の感想です)。炭酸水でさまざまなものを割って飲んでみたが,のどごしはあるものの,しょせん炭酸飲料(清涼水)でしかなかった。

 新型コロナウイルス騒ぎの最中,たまたま家にビールも焼酎もなくなってしまった。何となく買いに行くのが面倒だったことと,ウイルス感染後の重症化リスクの中に飲酒が入っていたことから,家にあった別の飲み物を試してみたのである。

 一番効果があったのが,似ても似つかぬ「梅ジュース」だった。梅酒を作る時には焼酎を入れるが,青梅と氷砂糖だけで漬けると「梅シロップ」ができる。これを適当に薄めれば「梅ジュース」になる。氷を浮かべると気分は水割,飲めば梅酒なのだが,なぜか結構な「のどごし」があるのである。ビールを飲んだときのあの「ク~~ッ」というのどごしがある。炭酸がないのにも関わらずである。梅ジュースの成分が,喉への刺激を与えているのではないかと考える。ビールなどの炭酸によるのどごしは,炭酸の泡が喉の粘膜を刺激する一種の痛みをのどごしとして感じるというのが定説だが,これに代わる刺激を与えているように思う。基本的には甘いので,1杯で十分満足できる。糖分の取りすぎもなく,酔うこともなく,のどごしスッキリしてリフレッシュして,また仕事を続けたりできる。さらに梅ジュースの中には健康成分も含まれている。身体にもいい飲み物である。お湯で割ってもいい。

 お湯割りにしたことで,同じような経験を別の素材で実現できた。それは「ハチミツ」である。単純にハチミツをお湯で溶かしただけの飲み物である。これも,ハチミツの成分が喉の粘膜を刺激してのどごしを感じられる。甘いからやはり1杯で済む。冷たいとハチミツが溶けないので,これはホット飲料専用である。

 おまけだが,意外な飲み物も紹介したい。それは「コーヒーの牛乳割」である。これまで,コーヒーを実に40年間も飲み続けている。コーヒーの魅力は,おそらくその苦味成分によるのどごしの刺激が一つあると分析した。もちろん,味と香りに魅せられるわけだが,子供のころには単に苦いと感じていた飲み物にヤミツキになるのは,この苦味刺激を心地よく感じるからだ。

 問題は,この苦味刺激があまり持続しないことだ。1杯飲み終わるころには,もう1杯飲みたくなる。ついつい飲みすぎてしまうのだ。

 最近の商品に濃縮コーヒーがある。牛乳で割って飲むのだが,甘くてとても好きにはなれないと思っていた。当方,実は還暦も過ぎており,カルシウム補給のためにできるだけ牛乳を飲むようにしている。牛乳は決して嫌いではないが,何となく飽きてきていた。この濃縮コーヒーの牛乳割は,牛乳にコーヒーののどごしが加わり,飲みごたえが出ると思った。

 甘さの取りすぎが気になったので,牛乳にインスタントコーヒーだけを溶かして飲んでみたが,コーヒーだけ飲んだときよりも苦さを強く感じた。やはり少し甘みを加えた方がよかった。砂糖もいっしょに溶かしてみると,濃縮コーヒーの牛乳割と同じような感じになった。そこで,砂糖の代わりに「オリゴ糖」を入れてみたところ,これも同じような飲み心地だった。オリゴ糖は,腸内細菌のエサになって善玉菌を増やし,お腹の調子を整えるのに効果があると言われている。カルシウム摂取,善玉菌増加,そしてのどごしの追加,と三拍子揃った飲み物となった。

 以上,「梅ジュース」「ハチミツお湯割り」「オリゴ糖入りコーヒー牛乳」の3点。お試しあれ。