jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

災害-自衛隊

災害時のドローン利用がまったく進まない日本--自衛隊のカリキュラムにはどう組み込むつもりか

都心で“空飛ぶ防災訓練”大規模イベント中に首都直下地震が発生した想定で…民間ヘリの皇居外苑着陸は初めて (2024/11/3)。「災害時には空からのアクセスが重要」と書かれている。 一方で,1/1の能登半島地震では,自衛隊のヘリコプターが現地に入ったのが1/…

男性に向いた職場は存在する--“火事場の馬鹿力”はアドレナリンが効く

職業選択における男女平等について,筆者は否定するつもりはない。実際,かつて筆者が提案した「女性だけの街」構想(男と女、本当に同じDNA なのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/7/6)では,市長以下,市民は全員女性で,末端の運営まですべて…

ダブル災害に国はどう対応するのか--今,首都直下地震が起きたら能登半島はどうなるのか

能登半島では、2024/1/1の地震による半島孤立から半年の9/23に今度は豪雨による土砂崩れでまた孤立してしまった。お見舞いの言葉も出ない。 しかし、今ここで首都直下地震が起きたら、どうなるのかを考えてしまった。折しも、自民党総裁選挙の投票と開票が行…

ブルーインパルスって市の行事として頼めるものなのか--運用費用は誰が払うのか

2024/7/21,京都府宮津市制70周年を記念して,航空自衛隊のアクロバット飛行部隊「ブルーインパルス」の展示飛行が行われた。天橋立上空を舞台に,7万人の観客が集まったという。 2024/1/1の能登半島地震の後,被災住民を励まそうと3/18にブルーインパルスの…

北朝鮮の人工衛星打ち上げ失敗を日本人が笑えるのか--飛翔物の発射能力はおそらく100倍

2024年5月28日に,北朝鮮はロケットによる人工衛星の打ち上げを行ったが,1段目ロケットの不具合により爆破して失敗に終わった。 この打ち上げ失敗について,日本や韓国などのメディアが「準備不足」「次の打ち上げまでは時間がかかるだろう」などとコメント…

日本はミサイルもドローンもおそらく1機も迎撃できない--数もなく,準備もなく,コースを読むこともできない

一触即発--イランvsイスラエル(アメリカ)+ロシアvsウクライナ+北朝鮮to日本 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/4/4)。イスラエルによるヨルダンのイラン大使館の後,4/14にイランからイスラエルの首都テルアビブに向けて200発のミサイルとドロ…

24時間で復旧した台湾鉄道--落石を砕く重機。傾いたビルの解体にも大型重機が活躍。日本では,民間企業との協力体制は皆無

台湾で2024/4/3に起きた震度6弱の大地震で,台湾東岸の鉄道は一時全線で不通になったが,24時間後には全線で開通した。これにより,孤立した地区にも大量の食料が迅速に届けられたという。 道路の復旧も3日後。孤立地区に足止めされた700人の観光客も,クル…

「災害関連死」って「見殺し」とほぼ同じ--故郷から離れたくない気持ちは分かるがぜひ退避してほしい

2024年能登半島地震から2週間経ったが,まだ全貌が掴めていないという。 そんな中で,ライフラインも復旧せず,大雪にもなっている避難所で,すでに10人以上の方が災害関連死として亡くなっておられる。 自然災害から逃れ,せっかく避難所に移動できたのに,…

避難所の環境に応じて、早期脱出を含む被災者対応の策定が必要--「有事」の「要退避」指示が出せない日本

2024年元日の能登半島地震で浮き彫りになったのは、避難所の環境がこれまでよりも厳しい点である。 これまでの災害では、自宅のライフラインの復旧に時間が掛かっても、避難所では冷暖房、照明、水や食料の確保などが早い段階で実現できていた。避難所の被害…

地盤が盛り上がった特異な能登半島地震--これまでの大地震と異なるパターン(比較表掲載)【追記】

2024年元日に起こった能登半島地震は,振り返ってみるといろいろな点でこれまでの大地震と異なる特徴を持つと思うので,まとめておくことにする。 特徴は,地盤の隆起と横移動により,被災地全体の地面そのものが動いたことである。地震の被害が,「建物の倒…

ドローンによる自爆攻撃と群れ攻撃,対抗する迎撃ミサイルと連射銃--際限のない武装のグレードアップ

複数のドローンを連続で撃ち落とすドイツ製のSkynexという兵器がWebサイトに紹介されていた。その記事には動画がなかったので,別途検索してみた(Bing 動画)。 1分間に1000発の弾丸を発射できるという。いわゆるSwarm atackというドローンの群れに対する武…

自衛隊の有事対応の不安--機動力が発揮できていないのは政治のせいなのか

2024年元日の能登半島地震から10日が経過した。2023/5/5に起きた奥能登地震クラスをイメージしていたが,被害が想定以上に大きかった。 孤立地区も多い。半島の地形的特徴として,海岸線にある主要道路が土砂崩れで寸断され,細い山道も土砂崩れで通行不能に…

裸の王様・日本は,外国にモノを売って経済で立つしかない--仕事の男女平等は大いに結構だが,これでは日本の家庭がなくなる危機に

日本は「裸の王様」である。第二次世界大戦での敗戦の後,軍事技術をすべて民間転用に集中したことにより,世界第2位の経済大国にのし上がったが,自分を守る技術も人材もすべて捨てた。経済の著しい成長は,世界に稀な終身雇用制で企業規模を拡大し,全方位…

悪事は「ドラマの中」だけにしてほしい--医療,行政,警察・司法などに関わる専門職は気を引き締めてほしい

筆者が好きなテレビドラマは,サスペンス系と呼ばれるジャンルである。刑事モノ,探偵モノで,事件解決するプロセスが面白い。これに医療モノが比較的最近加わった。 苦手なのは法廷モノである。ただ,検事系でも弁護士系でも原因を“探偵”的なアプローチをす…

宮古島の自衛隊ヘリがようやく引き揚げ--これほどバラバラになっているとは想像できなかった

2023/4/6に沖縄・宮古島で離陸後10分で消息を断った陸上自衛隊のヘリコプターが,5/2に機体の引き揚げに成功した。事故発生に関する筆者のコメントは以下。自衛隊の能力は大丈夫なのか--宮古島ヘリ遭難の調査に時間が掛かり過ぎないか - jeyseni's diary (ha…

自衛隊の能力は大丈夫なのか--宮古島ヘリ遭難の調査に時間が掛かり過ぎないか

2023年4月6日、沖縄県宮古島の基地から飛び立った陸上自衛隊のヘリコプターが、離陸後15分でレーダーから機影が消えた。それからもう1週間が経つが、数個の漂流物以外の機体や乗組員10人を発見できていない。 海上に墜落したと思われ、水深は30~200mぐらい…

水の中は見えないから怖い--個人的な感想です

2023/1/10,海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が瀬戸内海で浅瀬に乗り上げて航行不能になった。スクリューも損傷したという。一方1/18には,新潟海上保安部の巡視船「えちご」も浅瀬に乗り上げたというニュースが報道された。 筆者は,足が地に着かない飛行機…

西武池袋線でパンタグラフと架線が損傷し,復旧までに10時間かかった件--アベンジャーズ・ネットワークを提案

2022/7/8はさまざまな事件が起きた日だった。筆者は西武池袋線で通勤途中に,車両故障による運休に巻き込まれてしまった。主要駅ではない駅で止まったため,迂回ルートがなく,待つしかないとあきらめていたところ,下り電車が途中まで動くことを知り,慌て…

知床観光船事故での初動の遅さの原因を再確認

2022/4/25に知床半島沖で沈没した知床観光船事故で,観光船と海上保安本部の間の交信記録が6/2になって公開された。時系列でまとめてみる。 13:13 118番への最初の通報。KAZU Iの無線(アマチュア無線)を聞いた別の運行会社が海上保安本部に連絡。沈没しそ…

北朝鮮のミサイル発射に対して,自衛隊戦闘機のスクランブル発進をすべき

2022/5/25朝,北朝鮮は1時間の間に3発のミサイルを発射した。1発は長距離弾道弾ICBM,1発は失敗に終わったが,いずれも日本のEEZ(排他的経済水域)の外に着水したという。 正直,「ああまたか」という気持ちになっている日本人が多いだろう。しかし,威嚇だ…

チグハグな日本の「可視化」技術--木を見て森を見ずの科学立国政策・自衛隊政策に失望感【追記】

テレビ朝日系のドラマ「科捜研の女」シリーズが終了した。1999年後半スタートで22年間も続いた。最初の頃はあまり記憶にないのだが,科学好き,分析好きにはたまらないドラマだったと思う(ただ単に筆者が好きだった,というだけですが)。 科学捜査で犯罪の…

緊急時の高解像画像衛星やスカイホークの利用はできなかったものか--観光船沈没事故

2022年4月25日に知床半島の遊覧船が知事沈没し、27日現在も捜索が続いている。乗客、船長ら合わせて26人のうち、これまでに11人が遺体で見つかっている。 船の緊急連絡があったのが午後1時、その1時間後も連絡があったので、沈没までに少なくとも1時間はあっ…

「次は日本が侵攻の脅威にさらされる番」という指摘に身震い

ロシアの「ウクライナ侵攻」が、日本に突きつける“残酷な現実”とは? (msn.com) 2022/3/1 中野剛志氏という評論家のコメントを読んだ。なるほど,日本は次は我が身の状態にあり,それがウクライナとは違うストーリーをたどる可能性があるのだということを認…

軍事を持つ国のロボット開発パワー--日本の次の目標は「国際救助ロボット隊」を作ること

人は,自分たちの生活や世の中をより良くしようと考えて,モノを作ってきた。 「より良く」と言ってもいろいろな視点がある。「楽をできる」という意味もあるし,「自分たちが一番になる」という意味もある。前者はさまざまな発明だったり合理化のための機械…

トンガ支援の自衛隊でコロナ感染--感染源の徹底究明が必要

2022/1/14に起きたトンガの火山島での大規模噴火 「トンガ海底火山の爆発」という表現は違うように思える--火山島の通常の噴火と解釈 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/1/18 で,各国の支援が進んでいる トンガへの救援をどうするか【追記-第1便到着…

トンガへの救援をどうするか【追記-第1便到着】【追記2-自衛隊機発進】【追記3-海水淡水化装置】

トンガの火山島の大爆発が起きたのが2022/1/15。4日が経過したが,なかなか救援の手が伸びない。最も近いニュージーランドの首都ウェリントンからの直線距離で2427km。高速なコンテナ船の時速44kmで計算しても2日と7時間。ニュージーランドの軍艦がすでに1…

災害救出に適した小型の水陸両用車の開発・導入を

大雨が世界各地で日常のようになっている。豪雨、線状降水帯という言葉も頻繁に聞かれる。 土砂崩れは一瞬なので、あらかじめ逃げなければ死につながる。河川の氾濫や堤防の決壊も一瞬である。氾濫中は、助ける手段もない。被害者に接近する方法もない。 し…

「災害時」--災害派遣で自衛隊による救急病棟の緊急設置を

とうとう,医療現場から「災害時」という言葉が飛び出した。ここ数日ブログで書いている「トリアージュ」という治療選別の段階が来ているということである。 「トリアージュ」を取り上げたのは,2021/1/27の 遅い!遅い!(もう遅い?) - jeyseni's diary (…

大規模接種会場を作れるのなら,なぜ救急病棟を作らないのか

www.msn.com 東京・大手町の合同庁舎に設置される大規模設置センターの庁舎前のプレファブ建屋の写真が掲載されていた。今,これが必要なのだろうか。医療逼迫している救急病棟が必要なのではないか。公立病院に「新型コロナウイルス専用病棟」を10日で作る …

病院への自衛隊看護グループ派遣

2020/12/7,旭川市の二つの病院で新型コロナウイルスの大型クラスターが発生した。看護師など50人が感染したことで,医療現場の崩壊寸前の状況が現実化し,旭川市が防衛省に対して災害時における自衛隊の支援要請を行った。12/8,看護官5人のチーム×2の10人…