jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

災害-地震

災害時のトイレ問題--大と小を分けることでカサを減らし移動させやすくする

能登半島地震から4ヶ月になる。いまだに断水が続いている地区もある。断水で問題なのは飲み水だが,もう1つ問題なのがトイレである。 水洗トイレが当たり前になっている現在,トイレを使うたびに大量の水を使って下水に流す。その下水も地震で破損している。…

五輪,万博で今さら何をアピールするのか--ただちに中止してその予算・資材・人力を能登半島復興に振り替えよ

フランス・パリで行われるオリンピックの日程は,2024年7月24日~8月11日である。筆者にとってフランスは,文化の点で一目置いており,そこでどのようなイベントが行われるのか,ワクワクした気持ちになる。 パリ市内でセーヌ川の船を使って行われるという開…

24時間で復旧した台湾鉄道--落石を砕く重機。傾いたビルの解体にも大型重機が活躍。日本では,民間企業との協力体制は皆無

台湾で2024/4/3に起きた震度6弱の大地震で,台湾東岸の鉄道は一時全線で不通になったが,24時間後には全線で開通した。これにより,孤立した地区にも大量の食料が迅速に届けられたという。 道路の復旧も3日後。孤立地区に足止めされた700人の観光客も,クル…

地面は動く--近代土木技術の限界が来た

大阪・関西万博会場でガス爆発事故…「メタンガス」の危険性は国会で指摘されていた(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース (2024/3/30)。 関西万博には,ほかにもいろいろな無理がある。主催者は日本国際博覧会協会で,開催都市ではなく政府である。組…

新型コロナ第45週は5.10人で引き続き横ばい--インフルは11.18人で減少傾向

新型コロナウイルス感染症五類移行後第45週の拠点医院での週間感染確認者数は,全国平均で5.10人。前週の5.21人,前々週の6.15人から見て減り方が少なく,横ばい状態に入りつつある。インフルエンザは,季節性を反映して,引き続き減少傾向にあるようである…

風力発電器を自転車で動かして常時発電できないか--今欲しい電力を確保する方法を考える

2個のポータブルバッテリーを,交互に太陽電池パネルで充電して使う仕組みは,ようやく完成した (タンデムバッテリー態勢で災害に備える--能登地震で決意して導入 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/1/8)。小容量側のバッテリーは,毎日,LEDのデス…

破壊シーンを今なぜ描く必要があるか--「ゴジラ-1.0」の視覚効果賞受賞メッセージが残念

アメリカの映画賞第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した「ゴジラ-1.0」。VMX技術を使って本物のシーンにCGの背景を合成し,低予算で効果的な場面を作ったことが評価されたようである。 筆者は映画そのものを見ていないので,スポット的に流れる映像から…

東日本大震災から13年などと言っても教訓が何も生かされていない--ミネラルウォーターの買いだめなど一時的な行動に過ぎない

2011年3月11日の東日本大震災から13年という日に,さまざまなイベント,さまざまな報道がなされている。13回忌という意味なのだろうか。しかし,阪神淡路大震災からも29年など,何年経っても,当事者の記憶から災害の光景が消えることもないし,非当事者には…

人が街を破壊してはならない--東日本大震災から13年を目前にミサイル・爆弾での市街破壊の禁止を提案

2011年3月11日の東日本大震災からあと2日で13年になる。筆者の両親と兄家族は,1995年1月17日の阪神淡路大震災に遭い,筆者は首都圏でいずれの被害にも遭っていない。いよいよ首都直下地震の懸念が高まっている中で,地震や津波,それに伴う火災という自然災…

輪島港の浚渫(しゅんせつ)に大型のポンプ浚渫船は投入できないか--漁業復活への作業が始まる

2024/1/1に起きた能登半島地震から2ヶ月。電気は回復したが,断水は続いている。避難生活も大変だが,漁業を中心とした産業の復旧も厳しい状況が続いている。 今回の地震では地盤の大きな隆起が起きた。陸上でも2mを超す隆起が起き,さらに海岸に沿って4mも…

首都直下型地震の地面の動きを能登半島地震で置き換えてみた--皮1枚の舗装はビル倒壊につながる

能登半島地震が2024/1/1に起きてから1ヶ月半になろうとしている。ボランティアが金沢市を拠点に輪島市などへバスで向かい始めた。しかし,現地での宿泊施設はなく,断水が続いていることから,金沢とは日帰りとなる。片道4時間往復で,実質的な作業時間は現…

仮設住宅やトレーラーハウスの設置規模とスピード感の無さに不安--首都直下型や南海トラフ地震への対応に不安

2024/1/1に発生した能登半島地震から1ヶ月が経過した。2000棟が倒壊して住めなくなっているとされる中,2/3に仮設住宅18戸が完成。さらに28戸が建築中という。 一方,長野県から2/4にトレーラーハウス10台が到着。さらに10台の導入とプレハブ住宅77戸が建築…

就寝時の顔の寒さを100均のメッシュ板で囲って防ぐ--避難生活向けの緊急提案

能登半島地震で避難所に避難している方が,地震発生から1ヶ月経過した時点で1万4000人もおられる。家屋の8割が全壊または半壊で住むことができない状態にある。金沢市内のホテルなどに二次避難されている方は,故郷を離れているために不安なことは理解できる…

停電1ヶ月はやはりキツイが,電力会社の努力には感謝--能登半島地震

2024/1/1に起きた能登半島地震で,半島の道路の寸断,電気,ガス,水道の寸断が続いている中で,1/31に9割が復旧という発表があった。漏電の危険性がないように工事を進める作業は,寒い季節に大変だったと思う。電力会社の努力には頭が下がる。一種の使命感…

災害避難所に屋根ありのダンボールハウスを設置--生活のQOLが上がり,意欲も湧くこと間違いなし

北川啓介教授が能登半島地震の被災地へ屋内用インスタントハウスを届けました|国立大学法人名古屋工業大学 (nitech.ac.jp)。ちょうど2人ぐらいが布団を敷けるぐらいの広さがあるようである。価格は1万円。15分ほどで組み立てられるという。避難所にとってこ…

火災に対して弱くなっていないか--消防車30台で2時間類焼,結果は全焼とは腑に落ちない

2024年は,1/1の能登半島地震と1/2の羽田空港での航空機衝突という,2つの大きな火災の映像で幕を開けた。 輪島朝市通りの火事は,地震による断水と,津波による海底隆起の影響で消防のための水を供給できず,あっというまに街全体が火の海になってしまった…

家庭用の固定型ソーラーと蓄電池システムは災害時に役立つのか検討--災害時に壊れる,持ち出せない,しかも屋根を重くし,風にも雨にも弱い可能性

筆者宅に2台目のポータブルバッテリーが届いて半月が経った。既存の太陽電池パネルとの接続がまだうまく行っていなくて,単にAC電源で満充電状態にしたままになっている。電子レンジとか小型冷蔵庫とか,そういう大電力が必要な機器がつなげるかどうかのテス…

「災害関連死」って「見殺し」とほぼ同じ--故郷から離れたくない気持ちは分かるがぜひ退避してほしい

2024年能登半島地震から2週間経ったが,まだ全貌が掴めていないという。 そんな中で,ライフラインも復旧せず,大雪にもなっている避難所で,すでに10人以上の方が災害関連死として亡くなっておられる。 自然災害から逃れ,せっかく避難所に移動できたのに,…

地盤が盛り上がった特異な能登半島地震--これまでの大地震と異なるパターン(比較表掲載)【追記】

2024年元日に起こった能登半島地震は,振り返ってみるといろいろな点でこれまでの大地震と異なる特徴を持つと思うので,まとめておくことにする。 特徴は,地盤の隆起と横移動により,被災地全体の地面そのものが動いたことである。地震の被害が,「建物の倒…

自衛隊の有事対応の不安--機動力が発揮できていないのは政治のせいなのか

2024年元日の能登半島地震から10日が経過した。2023/5/5に起きた奥能登地震クラスをイメージしていたが,被害が想定以上に大きかった。 孤立地区も多い。半島の地形的特徴として,海岸線にある主要道路が土砂崩れで寸断され,細い山道も土砂崩れで通行不能に…

タンデムバッテリー態勢で災害に備える--能登地震で決意して導入

EVに対して否定的な理由は充電時間--バッテリーカセット交換式やタンデム式を支持 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/1/1)と書いて,年末年始のポータブル太陽電池パネルによるポータブルバッテリーの充電テストについて報告した翌日に,2024年元…

2024年元日の大地震--日本海側全体の津波警報と連続した地震の発生が,次の日本全体の大地震の引き金になった可能性も【追加修正】

2024年1月1日,筆者らは近くの神社に初詣に行き,その帰り道に携帯電話で緊急地震情報が鳴動した。久しぶりのアラームに緊張した。能登地方で震度7の地震があり,大津波警報が発令された。 その後,テレビでの情報で日本海側全体に津波警報が出されていた。…

崩壊は一瞬--天災,人災,事故,病気・・・

大地震のニュースを聞くと心が傷む。何の前触れもなく襲ってきて,何十年と住み慣れた家も家財も破壊される。モノが壊れるだけではない。それまで築いてきた思い出もすべて壊れてしまう。 水害,台風,竜巻,津波など,すべての天災は,一瞬のうちに被害をも…

東日本大震災から12年--日本は水・火・土の被害が大きいので,正しく施工された高層住宅が命を守る選択になるかもしれない

2023年3月11日は,2011年の同日に起きた東日本大震災から12年目に当たる。テレビでは特番が組まれ,おそらくこれまでは放送を控えていたような当時の映像が繰り返し放送されていた。 2月6日に起きたトルコ・シリア地震から1ヶ月。現在両国で5万2000人の死者…

トルコ地震が「もし日本で起きたらどうなるか」という仮説が出ないのはなぜ--9mの断層のズレだと日本のビルも同過去程度に倒壊する【追記】

トルコ・シリア国境で2023/2/6に起きた大地震。規模はM7.8とされている。東日本大震災の規模がM9.0とされており,数字から言えば1/10以下ということになるが,阪神淡路大震災のM7.3と同等ということになる。 阪神淡路大震災では,断層のズレが50cmだったが,…

阪神淡路大震災から28年--記憶は風化するが,より効率的な土地利用への発想転換を提案

1995/1/17 5:46に阪神を襲った震災から28年が過ぎた。筆者は川崎市のマンションに住んでいて,朝7時のニュースで阪神高速道路が横倒しになっている映像を見て慌てた。実家のエリアだったからである。電話をしてみたが,実家とも兄夫婦の家ともつながらなかっ…

台風は恐ろしいが,線状降水帯はもっと怖い--英語のTrain-ing(列車のように繋がった)の方がわかりやすいかも

台風も線状降水帯も地震も,いずれも自然災害なので,どこで起きても不思議はない。たまたま筆者の自宅周辺は,ここ50年ほどは何の災害も起きていないが,実家で起きた阪神淡路大震災が70年ぶりということを考えると,とりあえず地震はいつか来るのだろうと…

屋根の材料への疑問--補修が効かない、塗装の繰り返し

家の屋根の材料といえば、昔は瓦だった。土を成形して焼いて作る。 現在の屋根材料の主流はベストコロニアルである。こちらは、要はコンクリートの板である。 瓦屋根は重い。昔の建物は柱も太くて屋根の重みを十分に支えていた。寺院建築では、土台が石で、…

終(つい)の棲み家などないものか--20年しか持たない家って何だろう

100年耐久住宅というのがある。3世代ぐらいにわたって使える高品質住宅というイメージである。本当にそうなのだろうか。 筆者の実家は戦後に建てられたが,1995年の阪神淡路大震災でも崩れず,屋根瓦が壊れることもなかった。しかし親が他界して兄が引き継い…

1階を完全気密構造にする--新気候時代の日本住宅に提案

東北に次いで、北海道が豪雨に見舞われている。梅雨がなく、どちらかと言えば大陸風の土地である。豪雨に対する備えも、まして洪水に対する構えもほとんどないだろう。ゆったりとした平野をのんびり流れていた自然豊かな河川が氾濫してしまった。 どこでも大…