jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

医療用ロボット,センサーのさらなる開発を

新型コロナウイルスの感染拡大に“加担”しているのは,やはり人間だった。身勝手。相手のことを考えず,咳・くしゃみエチケットをしない,マスクをせずにしゃべる,手洗いをしない,要請な依頼を無視して外出する。マスクの買いだめや高額転売。

 逆に医療現場では,医療従事者が献身的な業務を遂行するために医療現場が疲弊したり,医療従事者が感染するケースが増え続けている。第一段階の検査のための検体採取時点で感染することで,第二段階以降の入院・治療現場の人材が足らなくなり,医療崩壊が懸念されている。

 PCR検査や人工呼吸器,ECMOは増産が始まっているが,機器を操作できる医療関係者やエンジニアが不足しているという。特にECMOの操作には,医者5人,看護師3人,エンジニア2人の10人のチームが必要だという。重症化した際の受け入れ病床の不足,入院できても機器が足りるのか,それが適切に施されて十分な治療が受けられるのか。医療現場の医師,看護師,スタッフの確保ができるのかどうか,間に合うような教育,訓練が可能なのかどうか,不安がある。現場にこれから出ていくはずの研修医が各地で集団飲食などで感染しているなど,意識が低い人がいることにもあきれている(もちろん,ほとんどの医療関係者の意識は高いはずだが)。

 人間の意識改革が叫ばれているが,人は簡単には変われない。経済が停滞して,ある程度ガマンで持ちこたえられる人や企業はいいが,即座に影響を受けて個人の生活や経営ができなる場合も多い。お店を閉めれば収入がなくなり,従業員に給料を支払うこともできなくなる。ガマンも,当初は2週間程度かと言われたが,1年は覚悟しないといけない,という声も出てきている。どれほどの大企業であっても,1年を持ちこたえるのは並大抵ではない。

 医療崩壊の抑制に少しでも役立つのではないかと考えて,タイトルのような提言をしてみた。正直,検体採取などの医療行為を医者からロボットなどに移せないかという提言のため,これまでもロボット手術やロボット介護などさまざまなシステムが提案されているが,認定されたものはごく狭い範囲に限られている。しかし,医療行為によって医療関係者の生命が脅かされるウイルス感染対策には,ロボットの高度な利用が提案されてもいいのではないかと考えた。

 検体採取の作業の自動化。感覚的には,街の証明写真ブース(プリクラボックス)である。検査希望者は,椅子に座り,画面での案内に従って検体採取用の綿棒を自分で操作する。この綿棒は先端にテレビカメラとセンサーを備えている。検査希望者は,綿棒を差し込みながら,画面を見て鼻の粘膜を傷つけないように所定の位置まで差し込み,粘膜をこする動作をする。取得できたかどうかは,綿棒に加わる力や,綿棒に検体が取れたかどうかを判定して終了の合図を出す。綿棒は即座に回収されて検査に回される。新しい綿棒のセット,周辺の消毒を短時間におこなって,次の検査希望者に対応する。

 テレビカメラで表示させることで,検査希望者に安心感を与えることができる。胃カメラの画像をリアルタイムで見ているような感覚である。

 当初,検体採取の動作そのものをロボットアームで行う方法をイメージしたが,これは受診する側の抵抗も大きく,またアームの柔軟性がまだ十分ではないなど課題が多い。医師の手の動きをそのまま伝える「ダビンチ」のようなロボットアームの概念は,検体希望者と医師が直接触れないという意味でも検体採取業務に有効である。課題とされていた通信の遅延も,いよいよ登場した5G通信環境でほとんど問題なく実現できるのではないか。機器開発を急いでいただきたい。

 ドライブスルー検査もいよいよ導入が検討されているが,検体を採取する側は相変わらず重装備が必要なのが現状である。韓国で導入されているブース型の検体採取は,検査希望者がブースに入る形だが,逆に医療関係者がブースに入る形のブース型もあっていいと考える。とにかく,医療従事者がマスクや防護服の着用するのに非常なストレスを持たれている。この環境を改善して,医療従事者のストレスを下げるためのソーシャル・ディスタンスを確保する手法の開発提案も重要である。