jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

重症直前の「地球さん」のための“ワクチン”開発--環境の自己回復はそろそろ限界

生き物には,自己回復能力がある。いわゆる生命力である。傷を受けても病気になっても,回復する力がある。回復力を高めるための知恵も持っている。生命というのは,ものすごい設計をされたものだと思う。もちろん,すべて100%回復できずに死ぬパターンもある。環境に適応した種が生き残って来た壮大なストーリーがそこにある。

 人類が作り上げた文明の成果物は,ほぼすべて崩壊してきた。人類はそれを保存するための技術も発明してきたが,生き物ではない成果物は進化しない。木造建築物でも1000年はもたない。○○の大修理などで部材を徹底的に入れ替えて形を継承していくのがせいぜいで,一般住宅など,2世代50年ももてばいい方である。戦後の耐震ビルや道路,橋,堤防などの社会インフラですら,50年でほぼ限界に達している。その修復はほとんど不可能に近い。

 結局,人類は地球のあらゆる資源を活用して文明を築いてきたのだが,「活かして」というより「搾取して」人類だけが生き残ろうとしてきた歴史が見える。1850年ごろの産業革命以降の「人新世(アントロポシーン)」は,これをさらに急拡大させた。

 動力と電気の発明がその最大の革命である。地球が蓄積してきたエネルギーをすべて短期間に放出して,エンジンとモーターを作り上げた。自動で移動する手段と,常に明るい照明のある生活を手に入れた。また,その他のあらゆる文明に必要なモノづくりのためのエネルギーを使い,人類のみが快適な生活ができる世界を作ってきた。

 その反作用が,筆者の時代までは「公害」「大気汚染」「海洋汚染」であった。人類自身が被害を受けることになったこの文明に対し,これを抑える技術も生み出していった。しかし,おカネのない地域では抑える技術に使うおカネはなく,延々と公害と汚染を撒き散らし続けている。先進国では人体に危険をわかったものは使わない,という方向を選ぶが,後進国にはこの情報が伝わらない。「なぜ先進国だけが恩恵を享受するのか」と反発して使い続ける。いずれ,その悪影響を知ってやめるだろうという希望的観測はなかなか起こらず,逆に不幸な環境が周辺地域に拡大を続け,先進国や支配階級がその恩恵を搾取する形になっている。

 環境破壊が広がるのと同時に,動力と電気という「文明の利器」も広がり,また人類の生命を維持する技術である「医療」も広がっている。しかしこれまで失われてきた生命を生き延びさせる医療技術によって,後進地域においても人口爆発を招いている。筆者が生まれたころに30億人と言われた世界人口が,50年で70億人と倍増している。これによって,必要なエネルギーはさらに増える。必要な食糧もさらに増える。

 筆者の時代に開発された最も画期的な発明品は,原子力発電である。ウランという限られた資源だが,超高密度に蓄えられた原子核エネルギーをここから取り出して利用することで,本来は環境に影響を与えない発電技術なのである。実際,軍需技術として桁違いの資金をつぎ込んで開発した原子力潜水艦は,ほぼ予想どおりの性能を発揮している。

 ただ,商用発電に持ち込む際,最終的には「おカネをケチる」企業の経済感覚のために,安全率がおろそかにされた。格納容器も,厚さ1mのコンクリートで囲えば安全とされたが,本当は10mぐらいの厚さは必要だった。もしその安全率どおり作っていたとしても,50年後までその性能を維持できるという保証がなかったのは,すべての社会インフラと同様である。最終的に「臭いモノに蓋」という判断が下ったが,厄介なことに発電させなくても「生き続けて」いるのは,福島第一原発のその後を見ればわかる。

 さらに,「地上に太陽を作る」という核融合技術も発明され,これが「未来のエネルギー源」と言われたが,いまだに実現できていない。素粒子のプラズマ状態を維持するために注入する電力エネルギーの割に,取り出せるエネルギーがわずかにプラスになるだけで,長い目で見れば永遠のエネルギーといえるが,その制御と運用の知恵ができる前に,開発が破綻してしまった。「常温核融合」なるマユツバ物の研究発表によって,核融合自身がウソっぽく見られたともいえる。

 結局人類は,火を使い始めたころと何ら変わらずに,石炭と石油を山のように「燃やして」生き延びており,これが地球温暖化という「目に見えない公害」を引き起こしている。かつての「公害」はその地域の住民だけが被害を受けていたので,対症療法で間に合わせてこられたが,地球温暖化は,「地球さん」という1個の大きな生命体の自己回復能力を脅かしている。

 たまたま,氷河期に生成された氷が,南極大陸北極海,そして緯度の高い国の地下に氷河やツンドラとして蓄えられていたために,地球の温暖化の進行が抑えられていた。すでに北極海の海氷やグリーンランドの氷河,シベリアのツンドラなどが大規模に解け始めており,地球自身が持っていた冷却能力が一気に減りつつある。

 地球の温度が上がることで,さらにこの氷解が進むと同時に,海底に閉じ込められていたメタンの氷,メタンハイドレートも解けてメタンガスが大量に放出されると,メタンの温暖化効果が二酸化炭素の30倍もあることから,二酸化炭素を問題にしている現在の地球温暖化対策ではまったく間に合わなくなる。

 本来なら,どこかのバカな政治家が言ったように,温暖化によって作物を生育できる地域が増えるというメリットもないわけではない。しかし,実際は海水面の上昇によって陸地が狭まり,人類が住みやすい平地が減り,当然のように農地も減ってしまう。これまでの荒れ地を開拓して農地にして生産を上げる前に,食料供給も限界が来る。

 現在の地球温暖化は,「地球さん」が熱を出しているのにどんどん毛布をかけ,熱を下げる氷枕もどんどん解けているような,重病人のような状態である。COVID-19に例えるのは不謹慎ではあるが,2年前には本当に打つ手がなかったこのウイルスに対して,人類はECMO(人工心肺装置)とmRNAワクチン,さらに抗体カクテル療法などの治療法を開発した。最終的には個人の自己回復能力を引き出すための治療法だが,重症化した患者をすべて回復させることは難しい。重症に至る前に食い止めるワクチンと,行動制限が,COVID-19拡散に効果を上げていることは確かである。しかし,相手も次々と変異株に進化する。mRNAワクチンが効かなくなる日が来るかもしれない。

 しかし,「地球さん」も重症化直前の危機的な状態にある。「地球さん」の温暖化に対する“ワクチン”はなんだろうか。先進国に行動制限はどこまでかけられるか,また同じ行動制限を後進国にかけて不平等が起きないか,など,両立できる道を選ぶのが極めて困難なことにある。

 12月に入って,急に季節らしい寒さになった日本で,このブログをまとめる際,部屋には電気を使った暖房を入れている。何とも矛盾した行動を取っていると,筆者自身も感じている。電気も水も,いわゆるライフラインを通じて際限なく利用できる便利さが,先進国の感覚を麻痺させているとも言える。

 おそらく,次にやってくる大地震によって,日本の経済は壊滅状態になる可能性がある。首都圏は,関東大震災のあと100年以上も大地震に遭遇していない。ライフライン,交通インフラ,そしてビルなど,おそらく想定以上の被害を受けて壊滅するのではないだろうか。数十年にわたってようやく構築してきた何層もの都市インフラを,再生してまで,東京に固執する理由はあるだろうか。

 ここまで考えると,1つの答えが見えてくる。ライフラインでつながったインフラは,とにかく「もろい」し,それを維持するためのエネルギーは,作ったときの数倍,さらに再構築するにも数倍のエネルギーを要する。ならば,自己完結型の生活に戻し,一極集中をやめることである。

 このとき,通信インフラだけは充実させる。メタル回線ではなく光ファイバ,あるいは無線ネットワークでつなぐ。通信料金はほぼゼロとし,その分,電力料金や水道料金を10倍ぐらいに上げる。すると人々はどうするかと言えば,電気や水を節約するようになる。自家発電であれば電気代もかからない。キャンプ状態である。あるいは「北の家族」状態と言ってもいい。分散した生活により,食料の自給も視野に入る。大災害があっても,あまり変わらない生活ができる。テレワークで仕事も継続できる。移動はカーシェアリング,物流は専門業者とドローンでもいい。人の密集がなくなれば,ドローンの活用も悪くない。

 電力の余りはないかもしれないが,二酸化炭素の排出を抑える政策と同時に,氷河やツンドラの再凍結化の工夫も必要ではないか。とにかく,「地球さん」の中で唯一熱を下げられるのは,これらの氷しかない。冷凍庫で製氷するのと同様,氷という冷却源を増やすことも,温暖化を食い止める1つの方法ではないか。

 福島第一原発の地下汚染水の流出を食い止めるための地下凍結技術が現実に使われている。電力をどれだけ使うかわからないが,とにかく全部融け出してしまう前に,ツンドラや氷河を再凍結させて,「氷嚢」をキープする必要もあるのではないか。あるいは,人工降雪機を何万と稼働させて,グリーンランドやシベリアに氷を溜め直すなどもありかもしれない。

 こうした対症療法とともに,エネルギー節約などの行動制限を人類全体が行うことも求められる。COVID-19でもワクチン接種率が100%にならない。ズルをするヤツはかならず1割はいる。プラスチックの使用を減らしなさいと呼びかけた場合は,おそらく「気持ちだけは協力」して少し実行する人が9割いたとしても,全面的に使用しない生活に戻せる人は1割しかいない。エネルギー消費も減らしなさいに協力する人は9割としても,ゼロにする人は1割しかいない。逆にこれまで贅沢三昧の生活をしてきたセレブ層は,まったく意に介せず,「自分たちは勝ち組,吠えているのは負け組」と何の行動も起こさない。国の指導者,政治家,企業経営者が基本的にほぼすべてがこのセレブ層なので,結局何も進まない。行動を起こした若者が迫害を受けたり拘束されたりするのも,すべてセレブ層が自分たちの生活が脅かされるのを恐れるからである。

 カネだけ出せばいい,というのが,これまでの先進国のやり方である。自分たちの生活を振り返って変えるという行動は起こさない。しかし,COVID-19でわかるように,世界が一致した行動を取らなければ,解決には向かわない。日本のマスク習慣という文化が世界に輸出されたのは,唯一の成功例である。これもWHOの呼びかけがなければ欧米諸国の人々がマスクを着けることなどなかったろう。結局,制限緩和とともにマスク習慣がなくなり,再拡大を招いているのだろうか。

 同様に,地球温暖化を止めるために,都市集中をやめ,電力の自給自足,自家用車の禁止,空中物流の強化,といった行動改革(マスクとロックダウンに相当)とともに,氷塊再生という対症療法的な技術の実行(ECMOや治療薬に相当),そしてワクチンや抗体カクテル療法に相当する重症化を防ぐためのもう1つの決定打がほしい。

 エネルギーを支配して世界を支配しようと目論んでいる米テスラ社のCEOイーロン・マスクに,宇宙旅行や電気自動車,真空チューブ鉄道などの寄り道をせず,エネルギー部門で一気に成果を出してくれることを望むしかないような気がする。

結婚を考える2--「お嫁さんになりたい」意識はなくなるかも

結婚の目的についていろいろ考えてきた。

 多くの場合,結婚は男性にとっては,安定的なセックスパートナーと身の回りの世話係ができることで,仕事に打ち込める,と称して家の外で自由に行動できる時間が得られるのが結婚のメリットである。

 一方,女性にとっては,好きな相手と長い時間一緒にいられて,好きな相手の子供を授かって愛しむ,そのための金銭的な余裕と家庭という安定しているはずの環境が得られるというのがメリットといえる。

 つまり,結婚そのものに対しては,男性も女性も前向きに取り組む十分な理由があることになる。これをマトリックスで示したのが次の表である。

  性交 結婚 子供

 小さいときから,女性は「お嫁さんになる」ことが夢,という考え方が多いようだ。親戚のお姉さんの結婚式のきれいな花嫁姿に憧れる,というのである。結婚によって幸せな家庭ができて,望まれて子供ができ,祝福される,というのが理想パターンなのだが,多くの女性にとって,結婚によって失う代償が大きい場合が多い。

 まず,仕事が奪われる。その代わりに待っているのが,家事という作業であり,夫の世話という作業である。しかも身を曝け出さなければ夫のセックスは進まない。手を貸さなければ役に立たないこともある。

 多くの女性は,子供を数人授かるまでの数年間は,恥をしのんでセックスをガマンしなければ子供を授かれないという苦しい期間なのではないか。夫は,毎日でも性交を望むだろうが,女性には生理もあれば気持ちの抑揚もある。1ヶ月の半分はセックスできないとなると,そもそもセックス目的で結婚した面もある男性にとっては,不満が高まってくる。さらに,妊娠したら1年はセックスできないし,その後出産しても数ヶ月はセックスできない。いったい何のために結婚したんだ,という思いが夫側にはつのる。もともと,男の方が金銭力も腕力も上という気持ちで結婚する男性が多い。これがDV(家庭内暴力)の最大の原因になりえると思うのである。また,浮気が始まるのも,まず間違いなくこの段階である。

 したがって,家庭円満とは,真に女性の立場や状況を理解して,自分の欲望だけに突っ走らないという「理性」と「思いやり」を持った男性と巡り合うことだと思うのだが,そんな神様のような男性はこの世にほとんどいない。何しろ,理性の固まりと思われるような聖職者ですらハレンチな行為をし,また女性に対するセクハラを働く世の中である。神も仏もないのである。

 ということで,筆者は期間限定での結婚契約を提案した 「期間限定結婚契約」(たとえば30年満期)の提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/19。これは,ほぼ専業主婦となった場合を想定したものである。場合によって,たとえば女性側に高収入の仕事があって自立できる場合は,子供を生むためだけの5年間程度の結婚契約でも問題ないと思うし,「子供ができなければ即満了」という契約でも問題ない。満期契約なので,「離婚」だの「慰謝料」だの「訴訟」だのを想定していないからである。

 たまたま,WebのCMで「なんらかの理由で性交ができないケースで子供が欲しい場合の方法」として,パートナーの精液をタンポン状のシリンジで子宮内に注入して妊娠を試みる方法を見た。妊活なので,結婚した夫婦の話だと思うのだが,性交痛が激しいなど特別なケースだと思われる。正直,これで妊娠した場合,出産は帝王切開なのだろうか,とも思ったりする。パートナーとの間の子供がどうしても欲しいという理由があるのだろうが,夫側は少し複雑な立場にある。その後も安定した家庭が築けるのか心配な部分はある。

 それでも実際に,体外受精以外の「性交のない妊娠」の方法があることを知って,大げさなバイオテクノロジーを使わなくても,女性だけの国を作ることはできなくはない,ということを感じた。まあ,どうやって精液をシリンジに入れるか,ということを考えると,あまり気持ちのいいものではないが。

 筆者の家庭のこと,娘たちの将来のこと,そして天皇家に起きた大事件のことなどを考え 結婚を再考する - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/10/21 など,女性にとって不都合のないいい方法はないかと考えているのだが,正直,妙案はなかなか浮かばない。瀬戸内寂聴さんの死と女性の性への考え方--結婚は子供を産んで育てる場。世の中に無事送り出したら自分の人生を取り戻すために準備と勉強を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/19 でも,「女性に生まれたことを嘆かないで」と言われているように,女性にとってはまだまだ住みにくい世の中である。

 そういう意味では,「期間限定結婚契約」というのは,自画自賛だが女性を守るためには優れた考え方ではないかと思うのである。男性の法律家は,おそらく思いつきもしないだろう。ここは女性の法律家がきちんと速く法制化を提案してほしい。

 ちなみに筆者も,30年でパートナーを解散してもいいかなと思ったりしている。結婚後2年で最初の子供ができ,そこで会社をやめてもらった。専業主婦として,3人の子供をきちんと育ててきてくれた。少し手が離れたここ数年は,内職のような,しかし多少はやりがいのある請負仕事をし,信頼を受けているようである。子供たちもあと5年でみんな旅立ち終わると思われるので,あとはお互いに自由に暮せばいいかなと思ったりしている。

 その後は,茶飲み友達でもいいし,共同生活者でもいいし,全く無関係になってもいいかなと思う。結婚の第一条件と思っていたセックスとはもうずいぶんご無沙汰していることも理由の1つである。明日はパートナーの母親の一周忌法要だが,筆者は参加するつもりはない。その墓に入るわけでもなく,パートナーが将来,実家の墓に入りたいというのも別に問題ないと思うからである。

 まあ,正直いえば筆者は高学歴,高収入だった。低身長だったので3高ではなかったが,それなりに不自由のない家庭を運営できるはずだった。しかし経済の停滞の中で荒波に自ら飛び込んで,その後,没落の道を歩んで今に至っているところは,筆者の不徳の致すところである。それでも,3人の子供を高校時代に1年間の海外留学を経験させ,3人とも大学に送り込んだ。長男は大学院にも進んだ。海外旅行のような贅沢はさせられなかったが,それなりにいい経験はさせられたと思っている。逆に,世の中のきれいな面しか見せていないので,実社会の暗闇に出会ったときの免疫ができていないことが気になる。

 特に,それぞれいいパートナーに出会えるかどうかは,まったくわからない。筆者が考える良さと,本人が考える良さとは異なるだろう。日本経済がさらに低迷し,世界が混迷の度を深めている現在,そこに地球温暖化問題などのSDGs問題と,テロ国家を含むテロ組織問題,そしてCOVID-19問題など,20年後のことをまったく予想をすることができない。

 正直,自分の時代は,日本経済や技術力が世界一になったという強い自負があったが,2000年以降の日本は,いいことが何もない。今朝2021/12/3に山梨県震源地とする震度5弱地震があった。「いよいよ富士山爆発の兆しが見えた」と一瞬思った。9時ごろには和歌山でも震度5弱地震が起き,こちらは南海トラフ系の大地震の可能性が指摘された。

 専門家がいくらコメントしても,結局は何の予測もできないし,そこで最終的には地震津波,火山の噴火が起きれば,東日本大震災の数倍の被害は出るだろう。

 結局,「○○の現象が起きたので,そのモニタリングを始めます」というだけで,何の解決も,命を守る行動への変化も見られなった。今の規模はなんとかなるが,あと10年後の自然災害は,とんでもない被害をもたらすに違いない。

 その前に,まず何をすべきなのか,考え直してみてほしい。そして,真に女性が個人の意志を貫けるような,法整備がいっそう求められると思う。

 

インフラは大丈夫か--電車の異常振動や道路の陥没

大きめの地震や,大雨の影響で,道路や橋,鉄道線路などの被害が相次いでいる。もう17年も前になるが,阪神淡路大震災(1995/1/17)で阪神高速道路がものの見事に倒れたのを受けて,東京の首都高速の補強がおこなわれた。地下鉄も,地震への補強とともに,大雨による水の流れ込みを防ぐ対策が取られている。はたしてまだ起きていない首都圏直下型地震に耐えられるかどうかは,だれも判断できない。仮に倒壊は免れたとしても,ヒビ割れなどにより,使用に堪えるかどうかはわからない。

 地球温暖化の影響と考えられる線状降水帯による大雨や大型台風の上陸など,風雨による被害も大型化している。生き物の命を守る水が逆に生命の脅威になるとは,何とも皮肉だが,この風雨から逃れる方法もなかなか決定策がない。

 河川の堤防の決壊や,橋の流失は,建設当時の設計をはるかに超える水量が原因の1つだが,それ以上に30~50年経過してのインフラとしての劣化が引き金になっている。堤防も,それまでの洪水の経験などから「スーパー堤防」などで増強もされているが,さらにそれを上回る自然の猛威にはひとたまりもない。特に堤防は,「まず崩さない」対策を早急に進めるべきで,矢板をどんどん打ち込む方法を筆者は支持している 矢板方式の河川堤防はいいアイディア。どんどん打ち込んでみてはどうだろうか。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/27。

 一方で最近気になっているのが,電車の異常な揺れである。単に左右に揺られるのではなく,ガガガガガといった線路と車輪がうまく接触していないような振動を何度も経験している。しかも同じ場所だけでなく,異なる路線でも同様な振動を経験しているのである。身体にもその振動が伝わり,脱線するのではないか,と思うぐらいの揺れである。

 これが,電車側の台車(車輪で車両を支える部分)の不具合なのか,それとも線路側の不具合なのか,判断はできないので,振動を感じた場所,車両の位置,車両番号を電鉄会社に伝えて注意喚起している。

 正直言って,車両整備や線路整備の質は落ちていると思う。かつて筆者が追い回していた国鉄蒸気機関車は,運転士が出発前にすべての接続部をハンマーで叩いて,その音から異常がないか判断していた。機関車の整備不良で何らかのトラブルがあったということを聞いたことがない。

 その後,大きなところでは新幹線の台車に大きな亀裂が見つかった例がある。事故に至らなかったのは幸いである。通勤電車の整備点検もおこなわれているはずだし,ハンマーで叩いて異常を見つけるといった職人技も受け継がれていると思っているのだが,どうも近年の不具合を見ていると,的確な整備点検がおこなわれていない,あるいは不具合を発見できていない,と感じるのである。

 地震でパイプが壊れた給水橋にしても,目視点検はしていたというが,結果を見るとあちこちにサビが浮いており,おそらくボルトの腐食も進んでいたことが想像される。点検も危険作業である。おざなりになる可能性もあるだろう。新技術としてドローンによる画像撮影とAIによる画像診断,歪みセンサーによる常時監視なども開発されているが,実際の投資と適切な運用がされるかどうかはかなり疑問が残る。

 計測器やセンサーを使って常時監視し,異常をいち早く見つける,というのは,すでに確立した手順である。ただその異常に本当に気づけるのか,またアラートに対して的確に対応して避難指示などが出せるのかなど,インフラ管理側の人々には信念を持って業務にあたっていただきたい。

 大学の研究室で,たとえば地盤の微小な移動を観測できるセンサーで地滑りを事前に察知する,といった報告があった。危険と思われる場所にセンサーを埋め込んで監視する,という方法だが,どの地域を対象とするのか,だれが監視するのか,など,最終的に使えないシステムのような気がする。正直,ここは人工衛星からの高解像度画像のAIによる継続的な解析で30分単位ぐらいで変化を抽出するといった大規模プロジェクトが必要なのではないだろうか。人海戦術は日本では運用はもう無理になっていると思う。宇宙ベンチャーは,高額所得者向けのエンタテインメント以外に,こういう重要な役目を果たしてほしい。

「くしゃみ3回,テレワーク3日」の提案--冬場ですから、くしゃみ、咳の人は休んでほしい

久しぶりの出社である。やはり人流が回復している。

 マスク着用率は高い。電車の窓開けもまあまあである。通勤時間帯でもあり、おしゃべりも少ない。ところが、咳やくしゃみは冬場という季節もあって、かなり激しい。1両に10人はいるだろう。

 2021/11/26に発表されたCOVID-19の新しい変異株であるオミクロン株。 COVID-19ウイルスの変異株「オミクロン株」がアフリカで確認 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/27 の速報では,日本での感染確認者はいなかった 鎖国批判はあるかもしれないが勇断と評価--南ア側も冷静に成り行きを見てほしい - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/30。しかし,同じ日に1人(ナミビアの外交官とのこと),12/1にさらに1人(20代男性との情報のみ)の感染確認が発表された。感染力が強いともされており,同じ航空便に搭乗したそれぞれ数十人が濃厚接触者として管理下に置かれることになった。同じ搭乗者としては少ないという印象を受けた。基本的に従来のような満席での運行はできていないのだろう。

 1日の入国制限が3500人を5000人に拡大しようとしていた矢先のオミクロン株登場で,一転して「外国人の全面入国禁止」が12/1から実施された。しかし,例外的措置はあるとしている。これに対して「安易に例外を認めるな」との反発意見もあるようだ。

 筆者は,江戸時代の鎖国を例に,例外的な海外との交易を進めた江戸幕府のやり方を評価しており,今回のCOVID-19においても例外があって然るべきだと考えている。そのための検疫(関所)であり,パスポート(通行手形)である。空港という都心から離れた場所(長崎の出島)で食い止める水際作戦で一定の効果を上げている。COVID-19の侵入を徹底的に排除することはなかなか難しいが,極論は外交問題への発展の懸念があるので,安易に発言すべきではないと考えている。これをバックアップするのがIT技術であり,バイオ技術である。体制の強化に予算をつぎ込んで速やかに行動することが重要なことは,結局実現しなかった「野戦病院」建設と,あっという間に実現した「大規模接種センター」の例を挙げるまでもない。とにかくまず速やかに「実行」することが大事なのである。

 話を電車に戻す。「くしゃみ3回,ルル3錠」という実にわかりやすい風邪薬のCMがあった。ヒトはだれでも鼻への異物刺激に対してくしゃみをする。ほかの動物でも同じである。しかし,3回も続けて出るようだと,それは風邪を引いたと判断して,休みなさい,という実にわかりやすいメッセージである。

 COVID-19が広がり始めた2020年当初,不織布マスクが市場からなくなった。では全員がマスクをしているかといえば,せいぜい70%ぐらいではなかったか。そしてノーマスクの人に限って,咳やくしゃみをノーガードで大っぴらにしていた。筆者は通勤時に席に座る派なので,前に立つ人の咳やくしゃみをまともに浴びる位置にいる。マスクはもちろん,レインキャップをかぶり,そしてネックファンをして空気の流れをつくってウイルスを追いやる自己防衛をしてきた(過去のブログに多く紹介している)。

 その後,電鉄会社側が「窓開け」や「会話の自粛」などをアナウンスするようになり,電車内は人が密集しているものの比較的安全な空間になっている。

 しかし,冬場に入って窓開けは怠り気味である。2021/10/1の緊急事態宣言全面解除後の人流増加で,通勤電車のすし詰め状態は元に戻りつつある。この中での咳・くしゃみは,いくらマスクをしているとはいえ,マスクを手で押さえる人はほぼゼロであり,感染拡大の元凶と言われるマイクロ飛沫の飛散が100%抑えられていることはありえない。

 年末年始にかけて人流がさらに増え,これによって2022年1月半ばから第6波の拡大を予測していた筆者だが,これにオミクロン株が加わるかどうかで,2021年1月の第3波での「自宅療養中の死亡事例」が再現することを恐れている。

 「くしゃみ3回,テレワーク3日」と語呂は悪いが,何が何でも出勤する,という習慣をいい加減やめませんか。テレワークをしましょう。本当に風邪なら有給休暇を取りましょう。

 これはビジネスパーソンだけの問題ではない。経営側の意識の低さでもあり,「出勤しなければ減点評価される」と従業員に思わせるのは一種のパワーハラスメントとも言える。自宅でのテレワークで結果を出せるのなら,問題はないのではないか。

 まず柔軟にテレワークができる態勢を提供し,従業員も思い切って自宅でどこまでできるか試して,そこで出てきた問題点があれば改善していけばいい。まず速やかに実行してみるところが重要なのは,政治運営も同じである。いつまでも従来の方法にしがみついていては,何の進化もない。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」--国の政権を担う前にまず地方の長の経験を

立憲民主党の新代表に泉健太氏が選出された。代表選挙戦の間に,「京都で泉ケンタを知らない人はいない。常に市民と対話しているからだ」と言われたのが印象的だった。京都選出の衆議院議員として活躍されていたからだろう。

 さて,政党の代表になられたわけだが,正直言って「この人に国政を任せていいのか」という視点で見るとはなはだ心もとない。なぜかな,と考えてみた。

 まず議会議員は,「市民の要望を吸い上げて中央に伝え,予算を持って帰る」という仕事であり,リーダーではない,というところが挙げられる。これはほとんどの野党メンバーに当てはまる。いや,与党メンバーも,実は同様といえば同様である。

 野党は,国会などの議会において与党の政策に対する意見を出して政策闘争をするのが仕事である。しかし,現在の野党は,与党の政策に反対し,与党議員の過去の行為を引き合いに出して辞任に追い込むことばかり目立つ。消費税をなくすという政策を挙げて,その分は議員の無駄な経費削減で補う,という話である。では,その野党が政権を取り,議員の半分がその党の議員になった場合,この経費削減によって議員活動ができるのだろうか。何となく餅に描いた絵のような政策である。

 現在の野党議員の中で,地方行政の長になった人はどれぐらいいるだろう。目立っているのは日本維新の会の松井代表と吉村副代表(いずれも大阪府知事大阪市長),その前の橋下徹氏も大阪府知事経験者である。立憲民主党,国民民主党日本共産党社会民主党と見てきても思いつかない。与党を形成している公明党もしかりである。

 筆者は,政治家には小さいながらもリーダーとしての経験が必要だと思うのである。政策を作ること,多くの意見を調整して政策の実現に向けて努力することによって,政治,行政とは何かを体感しなければリーダーとしての資質は育たない。

 アメリカ大統領の多くは,州知事経験者である。合衆国というだけあって,それぞれの州は独立した自治権を持っている。1つの国と同じである。それだけに,州知事の権限は大きい。この経験が国政に大いに生かされていると思う。

 政権与党の場合,代表になることは国の政権のリーダーになることである。ここでも,地方の長になった人は少ない。現在の岸田氏も,その前の菅氏も知事や市長の経験はない。その代わり,政権与党の中でさまざまな省庁のリーダーである大臣の経験が,政権のリーダーへの基礎になるという仕組みになっている。

 野党の場合,野党の代表になっても,野党の三役になっても,リーダーシップを発揮する場面は限られている。やはり,「政治」「行政」の実戦経験が,実際の政策論争においても生きてくる。

 「鶏口となるも牛後となるなかれ」ということわざがある。起業して小さい会社でも社長になる方が,大企業に入ってうだつが上がらないよりも優れている,立身出世,みたいな意味に使われることが多い。政治家の場合も,国の政権を担う前にまず地方の長の経験を踏むべきではないだろうか。現状では,「自由民主党公認」で選挙に勝つのは,「牛後」になるだけのような気もする。

 筆者の経験から言えば,いくらトップにいるようでも学級委員長はリーダーではない,というのに似ている。先生と対抗する,あるいは学校と対抗するには,少なくとも生徒会長や自治会長になる必要がある。ここでも経験が,のちの政治活動でも生きてくるのではないだろうか。

 トップの人柄とトップなき組織の不幸 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/3 と書いたのは,東京オリンピック2020の開催を許してしまった前政権でのリーダーシップについて感じたときである。このとき,若手知事の国政への台頭の期待を示した。泉氏への期待の1つは,47歳という若さである。今回の代表選挙に立候補したほかの3人も執行役員に入れるとコメントした点も評価したい。派閥抗争に明け暮れる自民党にはない,党としての新たな一体感に期待したい。

鎖国批判はあるかもしれないが勇断と評価--南ア側も冷静に成り行きを見てほしい

COVID-19オミクロン変異株ウイルスの世界的拡散が止まらない。今日時点で16ヶ国。ヨーロッパでフランス,スペイン,ポルトガルでの感染確認者が追加された。

 岸田文雄首相は11/29に「外国人入国を全面停止」を発表した。日本は島国なので,基本的に空港を制御すれば感染症の侵入を防げる。本来なら,入国停止しなくても,江戸時代の長崎出島方式で出入りを厳しくチェックすれば防げるはずである。これはちょうど1年前に指摘した。 「出島」と「関所」をもう一度 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/12/1。

 すでに各国でも,入国制限措置が取られつつあり,日本としてはかつてない素早い判断だった。評価する声が多いらしい。

 筆者は,行き来の頻度がCOVID-19感染拡大率に比例--長期滞在/移住型以外はオンラインへの切り替えを - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/28 の中で,全面停止ではなく,短期滞在予定の人の制限を提案した。本来,短期滞在予定者の多くはビジネスマンであり,経済の継続性の意味からは入国制限は問題が多い。その分を,オンラインビジネスとして進めてほしいという提言である。鎖国下の江戸時代でも,貿易関連の海外交流は長崎の出島で活発におこなわれていた。ただこれはビジネスというより文化交流に近い。海外の新しい技術や文化を支配階級である幕府が積極的に受け入れる姿勢での交易である。その意味で,現在で言えば長期滞在する留学生や転勤,そして正しく登録された技能実習生などの受け入れは,検査や手続きをきちんとした上で進めるべきだと考える。岸田首相の「全面停止」は,状況を見ながら臨機応変な修正が進められることを期待している。

 南アフリカ側からすると,新規変異株情報の積極的な公開によって,世界中からバッシングを受けているように感じられるかもしれない。しかし,最初の1週間や半月はまず「急ブレーキ」を踏む必要がある段階であると捉えてほしい。1~2年前に,何も状況がわからずに人流停止させた段階から,検査態勢も整ってきている。お互いに冷静に,より適切な対応を取っていると認識してもらえればと思っている。

 なお,帰国を予定している日本人については,より精密な検査を行ってほしい。さすがに唾液による抗原検査だけで入国を許可するのは危険だと感じる。

世界中でバカげた「揚げ足取り」--だから英語のアルファベットにすべきと提案していたのに

Proposal to reconsider how to call COVID-19 coronavirus variant--English ABC order is better - jeyseni's diary 2021/9/6 および COVID-19コロナウイルスの呼び方の再考を提案--英語のアルファベットが無難 - jeyseni's diary 2021/9/6 のブログから3ヶ月で,COVID-19の新しい変異株であるオミクロン株が登場した COVID-19ウイルスの変異株「オミクロン株」がアフリカで確認 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/27。

 第1報を見たとき,「しまった,ラムダ株の次の変異種のニュースを見落としていた」と思っていた。世間が「WHOが中国に忖度した」とか言い始める前に,筆者はWHOが意図的に「ニュー」と「クサイ」を跳ばしたと好意的に読んだ。

 ニューは英語のnewと読み違える可能性がある,というのはWHOの説明どおりだったが,実はギリシャアルファベットが「V」なので,これも多くの国で読み違える可能性があるとして,妥当な読み飛ばしだと思っていた。一方,クサイは英語のアルファベットではXで,これも「X株」と読んでしまいそうであり,また「未知」という意味でのXとも意味がダブるため,避けたのだと捉えていた。

 筆者が9月に指摘したのは,クサイが日本語では「臭い」(smell)の意味になるため,これに至るまでに英語のアルファベットに切り替えた方がいいだろう,という内容だった。ひょっとしたら,上記のブログを関係者が読んでくれていたのかもしれない,と思った。

 ところが,世間ではクサイのXiが中国の「習」の英語表記になるため,習近平をイメージさせないように避けた,と捉え,中国に忖度した,とWHO批判が高まっているらしい。逆に言えば,良く気がついて跳ばしたと褒めてもいいぐらいである。そりゃぁ,あらゆる場所で米中関係は一触即発であり,これを避けたのは実に賢明であると筆者は考える。それを批判するという姿勢が筆者には逆に理解できない。マスメディア,個人メディアの横暴であり,バカげた揚げ足取りだと思う。

 24番目まで変異が進んでしまえば,世界有数の時計メーカーが直撃を受ける。すでにデルタ株では航空会社が,また「コロナ」というだけでビールメーカーや暖房機メーカーが影響を受けた。

 格好のいい社名やクルマの車種名を付けるのに,外国語を使う傾向はある。トヨタ自動車の「ヴィッツ」は,英語の「Vivid」(鮮やかな)とドイツ語の「Witz」(機知)を掛け合わせた造語として日本では親しまれていたが,海外ではbits(少し)というマイナスイメージに捉えられる傾向があったためにヤリスという名前で販売,その後日本でもヤリスに統一された。筆者としてはヴィッツの方が好きである。スペイン語やドイツ語,イタリア語,ギリシャ語などの単語もよく使われる。すべての言葉が相手国でいい意味にならないようにすることは結構たいへんだが,COVID-19の変異種にギリシャ語アルファベットを使ったのは,やはり軽率だったかもしれない。もう一度,英語表記に戻してはどうだろうか。

 そうこうしているうちに,オミクロンを“尾身クローン”と茶化すメディアが出て来た。頭の悪さ,低脳ぶりを自ら明らかにしているとしか思えない。この情報が海外に流れないことを期待したい。やはり日本人は低脳だ,と思われたくない。