国会は,「責任の追及」だけの場ですか?いいアイディアを国民に向けてアピールしませんか。

2020年12月5日に前の国会が閉会してから,1カ月半の長期休憩を過ごした国会議員が,ようやく2021年1月20日に国会に戻ってきた。「〇〇の遅れが感染拡大を招いた。その責任はどう取るのですか?」という野党側の政府・首相に対する「責任追及」がまた始まった。

 「〇〇にならないよう,〇〇対策を実施してきました。」などなど,菅首相の答弁も,こう答えるに違いない,と分かっている答えをする。なるほど,この答弁を作るために,官僚は寝ずに国会答弁の準備をする,という構図も変わっていない。これはもう終わった話である。「過去」の話を聞き出すのは,犯罪の追及だけでいい。しかも,新しい法律を立法するのが目的の国会の場で追及するのではない。それは別の場でやってほしい。

 「次に何を?」「いつ?」するのか,という「未来の話」を聞き質すのが,国会での議員の仕事である。そして「私ならこういう政策をするつもりだが,総理の意見はどうか」と,新しい政策提案をして,政府に実施させることが,野党の役目である。政策が出せないから,政権交代ができないし,国民も「この政党は政策がない」と思って支持しない。すばらしい政策を提案できれば,与党も野党も,そして国民も,みんな耳を貸すだろう。それが政治というものなのではないのか。

 選挙違反をした現職国会議員が,起訴され,有罪判決が言い渡された。これは司法である裁判所の仕事である。前総理の桜の会での資金支出の問題や,学校への不正融資の話など,与党を追及したいネタを野党は山のように持っているに違いない。叩けばホコリの出ない政治家など,おそらく一人もいないのではないか。

 しかし,今,そんな責任追及に時間を使っている余裕があるのだろうか。新型コロナウイルス感染で,①保健所の相談窓口がつながらない,②公的なPCR検査が受けられない,③陽性と判定されても,療養施設や入院先が決まらないし何日も待たされる,一方で④病院のベッドはほぼ満床となり,⑤5医療関係者も数が足りない。⑥ワクチンの輸入から地方への配布ルートが決まっていないし,⑦安定した冷凍搬送・保管のための機材もない,⑧接種計画ができていない,⑨パソコンやスマホで予約しないと接種が受けられない,⑩2回同じ会社のワクチンが接種できるかどうかの判断基準もない,そして⑪ワクチン接種会場もない,⑫接種する医療関係者も足りない,という「ないないづくし」である。

 これに対し,神奈川県では①の問題に対して,保健所での濃厚接触者ルートの分析業務を一部中止した。受付をできるだけスムーズにすることに重点をシフトさせたのである。これは英断である。濃厚接触だけでない市中感染の可能性が高まってきており,過去の接触ルートからの感染ルートを押さえる手法では感染ルートを確定できなくなったという判断である。筆者自身も,5日前にどこで誰とどのように会ったか,からすべて思い出すのは正直言って無理である。

 以下については,筆者はすでに回答を出している。

②公的なPCR検査が受けられない---自宅でできる抗原検査キット

③陽性と判定されても,療養施設や入院先が決まらないし何日も待たされる

---「入院したくてもできません」と言われるので,とにかく罹らないこと

④病院のベッドはほぼ満床---仮設病棟を10日間で作れ

⑤5医療関係者も数が足りない---より安全な空調服と全身洗浄施設でストレスを減らす

⑥ワクチンの輸入から地方への配布ルートが決まっていない---自治体が主導

⑦安定した冷凍搬送・保管のための機材もない---メーカーが至急増産してほしい

⑧接種計画ができていない---自治体が主導

⑨パソコンやスマホで予約しないと接種が受けられない---選挙方式で接種日を通知

⑩2回同じ会社のワクチンが接種できるかどうかの判断基準もない---選挙方式でデジタル管理

⑪ワクチン接種会場もない---選挙方式で,小学校などの投票所を接種会場に

⑫接種する医療関係者も足りない---ボランティアの育成,接種ロボットの開発

 野党は,具体的な対策のアイディアを国会の場で広く国民に向けてアピールすればいいのではないか。国会は,野党が与党の責任を追及するだけの場なのか。自らの素晴らしいアイディアを披露して,自らの存在位置と自らの能力をアピールできれば,政府・与党も歩み寄り,国民の支持も得られ,次の選挙を有利に戦えるのではないのか。

 改めて,火中の栗を拾いたくない中央の政治家の皆さん,どうぞ国会議員をお辞めになってください。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) と言いたい。

日本製ワクチンがなぜ生産されないかの考察

先進国で,新型コロナウイルス用のワクチンを量産していないのは,日本だけである。関連発表も,2020年4月14日に,大阪大学ベンチャーアンジェスがワクチン実用化研究を始めたと打ち上げたきり。田辺三菱製薬のカナダ子会社で治験開始を発表したのが7月15日で,その後,開発完了や治験完了のニュースを聞かない。

 米ファイザーとモデルナ,英アストラゼネカ,独ビオンテックが,億個単位での量産と供給を始めている。日本企業は,開発できても量産設備があるのかどうかも疑問である。量産設備のある企業と契約し,契約ができてから量産準備にかかる,ということだろうが,すでにその時には欧米各社のワクチン接種が日本でも始まっているだろう。政府や厚生省はすでに欧米のワクチン購入を決めて,配送・配布の仕組みは,河野太郎大臣が陣頭指揮を執る体制を発表している。いまさら日の丸ワクチンの出番はないのかもしれない。

 それでも,アメリカ,フランスなどでは,ワクチンに対する疑問を持つ人がかなり多いらしく,ワクチン接種が進んでいない。日本でも,現時点で受けたい希望者が48%,受けたくない人が41%で,ほぼ半々というところらしい。今回のワクチンが,世界初の「遺伝子ワクチン」(DNAワクチン,RNAワクチン)ということもあり,今後国内で副反応が出ると,これをまたマスコミやワイドショーがワイワイと報じて危険性を煽り,接種者が進まなくなる,という事態が考えられる。欧米でのワクチン接種で,1万人に5人程度のアナフィラキシーショックが出たという話で,「アジア人には実績がない」として受けない人もあるだろう。

 では,日本人向けに日本人で治験して安全性を確認したワクチンがいつできるかというと,仮に開発や治験が順調にできていたとして,承認も含めると2025年になってしまうだろう。一般の薬でも承認に4年はかかるからだ。

 新型コロナウイルスの広がりを火事に例えた。日本でも第三波でとうとう燃え広がり始めた。火事は初期消火のタイミングを逃すと,消防車が10台も20台も駆けつけても周囲への類焼を防ぐのが精いっぱいで,発火元の家は最終的には「全焼」してしまう。それも消化を始めてから2時間も時間がかかっての結果である。時間が経てば経つほど,消火ができなくなる。高温になった建物が,水をかけてもまた可燃点を超えてしまうからだ。

 新型コロナウイルス対策も,とにかく早ければ早いに越したことはない。今は,「消火」のためのワクチン接種を「一斉放水」するしかないと思っている。

 しかし,一般医院に人が集中してワクチン切れを起こすなど,インフルエンザワクチン接種と同じような混乱がまた予想される。アメリカでは,インフルエンザワクチン接種を近くのドラッグストアで,しかも薬剤師さんが接種してくれるそうだ。日本は現在のところ,全く無策である。計算すると,日本人の16歳以上全員に接種するのに9カ月もかかるという。「ロジ」に努力すると言っている河野大臣だが,現状の壁をとにかく打破して,1カ月以内に関係者への接種をどんどん進めてほしい。「あとは神頼みのみか」と書いたが,有事対応という気持ちでできることは何でも実施してほしい。 

ワクチン注射ロボットを至急開発してください

新型コロナウイルス対策で,いよいよ最後の砦であるワクチン接種が現実のものになってきた。暴れん坊の河野太郎行政改革・国家公務員制度担当大臣が,なんと「ワクチン担当大臣」に任命された。他国からのワクチン購入から搬送,地方自治体への配布,接種者の管理,果ては使用した注射器の廃棄に至るまで,複数の省庁に関わる案件の整理をするという。

 インフルエンザの感染が,例年の1/1000に抑えられており,一般診療医がワクチン接種に駆り出される図式に問題はないように思うのだが,ワクチン接種が始まるとまたそこで人が足りなくなるという。海外では,医療者(医者,看護師)以外でもワクチン接種ができるように,訓練をしてでも対応させているらしいが,筆者は一般医で十分と考えている。

 それでも,足りないという声が上がるのだろう。カミさんは,医師や看護師の資格があって,第一線から退いた人たちにワクチン注射をしてもらえればいいのではないか,と言っていた。これも必要な人員調達である。

 さて,工学者の立場で言わせていただくと,ワクチン注射は「ロボット」ですればいいと思う。今,どこの医院にもある血圧測定器の感覚で,座ればチャッとワクチン注射してくれるロボットがあるといいかなと思ったりする。

 新型コロナウイルスで,無人のショップでコーヒーを提供するロボットがニュースで紹介されていたが,それはそれで必要として,ワクチン注射ロボットは的確に注射器の処理もしてくれる。

 最近のロボットは,顔がかわいい。開発者がものすごく頑張って,インタフェースを工夫している。痛点をうまく外して注射してくれるロボットがあるともっていいと思う。たぶん開発はできると思う。

 M電機,F,Y電機など,どんどん提案してほしい。

火中の栗を拾いたくない中央の政治家の皆さん,どうぞ国会議員をお辞めになってください。

2020/8/28,当時の安部総理大臣が辞任を発表した。その後の自民党内選挙で菅義偉現総理が圧倒的勝利をし,9/16に第99代内閣総理大臣に任命された。夏場の新型コロナウイルス感染拡大第二波が少し収まり,7/22に東京を除いてスタートした「Go Toトラベル」も10/1には東京発もスタートし,経済の立ち上げのいい波に乗れるはずだった菅内閣。諸外国での感染爆発が続く中,日本はじわじわとまた感染確認者数が増え,たぶん失策と思われる「Go Toキャンペーンの延長」,東京五輪への意欲など,経済優先政策を取ったことで,結果として事態は逆転し,第三波の拡大を許してしまった。

 その後もキャンペーンの中止のタイミングなどが結果として遅れ,日本医師会地方自治体からの悲痛な会見が続くなか,非常事態宣言が2021/1/7からスタート。しかしこれも1都3県での飲食店の時短のみでスタートし,なし崩し的に1/12に11都府県に拡大。さらに広島市の要請には「非常事態宣言に準ずる形」という,わけのわからない施策を持ち込んだ。「無策」「行き当たりばったり」などとマスコミは揶揄するが,正直,やはり無策だったと思う。

 さて,2020年9月の自民党総裁選で,菅氏とともに立候補したのは,岸田文雄氏と石破茂氏であるが,その後,全く音沙汰なしである。石破氏は,1/8に地方で9人の会食をしたと報じられた。自民党を辞めて野党として再度政界の頂点を目指す,といった話もあったのだが,何をかいわんや,になってしまった。

 一方,野党側も国会が開かれていないこともあり,だれも何も言わなかった。与党も野党も,国会議員は年末年始に何をしていたのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 。年末年始で話題になったのは,桜を見る会の会費支払いについて,安部元首相が否定したことについての反発意見だけだった。国会が開かれていないので,まだその追及の準備中なのだろうか。

 菅総理には,高齢であることも理由にさっさとお引き取りいただくとして,筆者が個人的に期待していた岸田氏も,ウチの家族には人気がないが国民からは人気があるらしいという石破氏も,仮にリーダーになったとしても,政策に対して国民がついて行かないだろう。若手のホープとされていたサラブレッド小泉進次郎氏も,環境大臣としてのチャラチャラしたパフォーマンスだけが残って,父親の純一郎氏のような爆発力は全くないまま萎んでしまった。残りはやたらと気炎を吐いていた野田聖子氏だが,これも一連の新型コロナウイルス騒ぎに対して一言もコメントがない。ドイツのメルケル首相やニュージーランドのアーダーン首相のような,女性リーダーとしての包容力が見られない。ただ敵を作るだけ,といった結果に終わりそうに思える。

 野党も同様である。安部批判のあれだけ先頭に立っていた立憲民主党の枝野氏も蓮舫氏も,相変わらずの与党批判だけで,何の政策も出さない。出して取られるのが嫌だから出さないのではないか,と思われるほど,肝っ玉が小さい。さらに分散化してしまった国民民主党の玉木氏も,何か政策を出さないとこのまま忘れ去られてしまうのではないか。小沢一郎氏がまた淡々と進出を画策しているように思えて不気味である。

 そして相変わらず金魚のフンのようにくっついている公明党共産党は,自らの資金源以外のことには関心がなく,国全体,世界全体のことを全く考えない。

 こうした中,維新の会が唯一,大阪府知事の吉村洋文氏が現場で戦っている。大阪府独自の対策や判断基準を打ち出して,孤軍奮闘している。大阪都構想という前前府知事の橋下徹がぶち上げたアイディアに深入りせずに,目の前の敵との戦いに集中している姿は,日本の中で唯一光っていると思う。もう一人,北海道知事の鈴木直道氏も,きちんと仕事をしており,ここのところ北海道は感染拡大を抑えられているのではないかと思ったりする。吉村氏は1975年生まれで今年46歳,鈴木氏は1981年生まれで今年40歳。いままでの政治家にないイケメン(俳優経験もあるらしい)でもあり,カリスマ性を持っている。弁護士としての知識ベースもある。二世議員でない点も新鮮でいい。

 今,筆者が推すとすると,吉村氏かな。バイデン次期アメリカ大統領やジョンソンイギリス首相とやりあうのは大変だが,フランスのマクロン大統領(1972年生まれ,43歳)やハリス副大統領(1964年生まれ,56歳)あたりとは,波長が合っているような気がする。

 緊急事態宣言であと3週間を使える大阪,京都,兵庫が一気に感染拡大を抑えて好転し,吉村氏の手腕を持って中央の悪しき流れを断ち切ってもらうことを期待する。気がかりは兵庫県知事の井戸氏(1945年生まれ,76歳)が足を引っ張らないかという点である。平和だった兵庫県で何もしなくても5期20年はトップに立てたと思うが,この有事にはあまりにも的外れな政治をしているように見える。

 石破氏が本気でスピンオフして活動をするか,岸田氏が元外務大臣のネットワークで世界と連携した政策を打ち出すか,はたまた若手の地方リーダーが手腕を発揮するか,いずれにしても,「今の国会議員は,全員辞職しろ。二度と戻って来るな」とまで思わせるほどの税金泥棒である。

あとは神頼みですか

新型コロナウイルスPCR検査で陽性となり,入院や施設療養,自宅療養を指示され,それに違反して,入院拒否や施設・自宅からの逃避などをすると,1年以下の懲役、または100万円以下の罰金を課すという感染症法改正案が国会で審議されるという。

 ええっと,医療崩壊から医療壊滅と言われている今,入院を指示されても,入院できる病院がなくて,自宅待機せざるを得ない状況で,患者が入院拒否するのではなく,病院側が「入院できません」と拒否するケースがこれから多発するというのに,その患者に罰金ですか。本来なら公費で入院治療をしてもらえるはずが,逆に金を払っても治療してもらえず,しかもその間に症状が悪化して死亡するというケースがすでに出始めている。

 「やるべきことが逆ではないですか」と言いたくなる。ワクチンが間に合わない,緊急事態宣言を出しても一向に感染拡大が止まらない現状では,まず病床を緊急にでも増やすことが第一ではないのか公立病院に「新型コロナウイルス専用病棟」を10日で作る - jeyseni's diary (hatenablog.com)

 ほかの病気にかかることも,今はできない。普通の風邪だとしても,熱が出て咳が出て,という症状は同じ。急な発熱なら,これまではインフルエンザに罹ったと判断して,一般医療機関に行って検査して,風邪かインフルエンザかを切り分けて,風邪なら自宅療養,インフルエンザなら特効薬,と流れが決まっていた。しかし,今は急な発熱があると,まず保健所に連絡を取って,新型コロナウイルス感染症かどうかの電話診断を受け,感染の疑いがある場合は新型コロナウイルス専門の医療機関PCR検査して陽性がどうかの診断をする。

 しかし,今の段階で保健所に電話してもまずなかなかつながらないらしい。少し熱が高くても,「自宅で様子を見てください」と言われるのがオチ。というのも,PCR検査をするのに3日ほどもかかるのが現状だからだ。そしてこの自宅で様子見をしている間に急激に悪化して重症化し,病院に運ばれても死亡,というケースもすでに出ている。ほぼ「シカト」と「見殺し」状態である。

 自宅療養中に,心配になって民間機関で自費で唾液の郵送によるPCR検査を受けて,仮に陽性と判定されても,それで入院できるわけではない。結局また,保健所に連絡,公的機関によるPCR検査,診断結果により入院,施設療養,自宅待機と振り分けられ,結局「診断してもらえない」のである。医療崩壊を防ぐために,症状のある患者を病院に入れないように阻止する。今の保健所の機能は,はっきり言えば「患者の見殺し」である。

 もちろん意図的に見殺しにしているわけではない。保健所での受付能力もすでに限界を越えているし,その先の医療機関に送ろうにも,医療機関の受付能力も限界に達しているからである。

 現在,新型コロナウイルス感染症向けの病床は,日本の全ベッド数のわずか4%しか充てられていないという。しかし,残りの96%のベッドは,ほかの病気やケガで入院している人で埋め尽くされている。東京都立広尾病院のように,新型コロナウイルス専門病院に指定されてベッド数を割り当てると,そこに入院していた人たちが外に追い出されることになる。「だから病床をプレハブでもいいので緊急に10日間で1000床作れ」と言っているのである。とにかく入院する場所を公立病院の敷地内の空いた場所に作ることである。血中酸素濃度のモニタリングを管理することだけ実施して,容体変化する患者を抽出して集中的に治療すれば,もう少し流れがよくなるのではないか。

 何も立派な病棟を建てろと言っているのではない。どうせ不必要にするのが目的だからだ。中国武漢で作った病棟は,櫛歯形状に設計され,医師の動線も確保できているという。日本でもすでに建築設計について設計事務所で分析が済んでいる。「さっさと建設しろ」と言いたい。

 今とにかく,いちばん身近な「風邪」をひくわけにいかない。熱や咳が出れば,それは風邪ではないかもしれない。本当に「ただの風邪」だったのか,いまさらながら自信がなくなってきた - jeyseni's diary (hatenablog.com) 。

 現在,身の回りの感染者の割合は500人に1人だという。おそらく秋口に比べると感染確率は10倍ぐらいに増えているのではないか。「3密チェッカー」によると,自宅にいるときはすれ違い者が2人,会話をするのも2人,という感じだが,これが通勤を伴うと,すれ違い人数が一気に300人近くになる。仕事の性質上,近距離で打ち合わせで会話をする人は3人ぐらい。この3人はそれほど入れ変わらないから,本当の無症状感染者が横に座って咳き込む状態が30分も続く電車の中以外は,まだ感染の可能性は少ないのかもしれない。しかし,もう1カ月も経てば100人に1人ぐらいに感染者が増えるかもしれない。皆さんは心配ないだろうか。

 医療機関のキャパシティは当面増えない。しかし感染確認者は,ワクチン注射が始まるまでは増え続ける。症状が出て入院したくても,入るベッドがない。自分で入りたくても,保健所が手配してくれない(いや,できない)。自宅待機している間に悪化すれば,それはもう死を意味する。無症状で陽性判定されて,施設療養をしていても,そこから勝手に出たら,罰金・牢屋入りだという。とにかく,病気にかからないこと,病院に行かないこと,これを実現するにはどうすればいいか,考えなければならない。

 テレワークで家でじっとしていても,買い物などで外出して人と接することもある。また家族のほかのメンバーが,感染を家に持ち込まないとも限らない。

 日本での感染拡大が確認されてから1年。300本のブログのうち,新型コロナウイルス関連は185本と,ほぼ全体の2/3である。言うだけ疲れた。菅内閣が仮に解散しても,誰か先頭に立って牽引できる人がいるのだろうか。こんな国でオリンピックなど開催できるのか。さっさと中止して,その分を新型コロナウイルス関連に予算を回せ。最も頭がおかしいのは,日本の政治屋と,まともに批判もせずにワイワイ騒ぐだけのマスコミ(特に大手新聞)だ。これはもう人災である。あとは神頼みしかないのか。

公立病院に「新型コロナウイルス専用病棟」を10日で作る

新型コロナウイルスの感染者を入院させる病床数が足りないという。既存の病院の特定のフロアをCOVID-19専用フロアにするとか,動線を仕切るとか,そんな話ばかり聞こえてくる。東京都は,都立の広尾病院など3つの病院全体をCOVID-19専用病院にするとして,入院患者の移動要請を始めた。ほかの病気で入院している人や通院している人はたまったものではないだろうが,医療効率を上げるには専用病棟にすることが望ましいことは確かだ。

 2回目の緊急事態宣言が出せれた今は,はっきり言って有事である。コロナとの戦争である。政府の決定も遅いが,民間の動きも遅い。切り替えの余裕がないのは確かだが,考え方そのものを変えなければならない段階ではないのだろうか。

 新型コロナウイルス感染確認者は,相変わらず増え続けている。医療はひっ迫から崩壊,さらに壊滅へと突き進んでいる。コロナ専用のベッド数が,全ベッド数の4%と少ない,という議論もあるが,ほかの96%はすでにほかの病気で入院しているベッドである。ベッド数の割り当てを変えろ,といっても無理な話である。東京都のような無茶な作戦が,今後も起こるのだろうか。

 悠長なことを言わず,各公立病院に「新型コロナウイルス専用病棟」を10日で作ることを提案したい。

 場所は,駐車場を半分使ったり,植え込みをつぶしたりして,なんとでもなるような気がする。10日で作る方法は,中国武漢市で1000床を一気に作ったプレハブ方式でいいではないか。それも10日で1000床でなくても,100床ずつでもいいではないか。プレハブ,同じものの繰り返しで,どんどん作ればいいのではないか。

 地震津波で被災した人を救うための仮設住宅も,なかなか建設が始まらないが,今は災害はないので,なんとでもなるのではないか。福島第一原子力発電所の処理水を貯めるタンクを延々と作り続けているように,とにかくどんどん空間を作り,設備を入れる。担当医は,公立病院の専門医師が地続きで担当していただく。別のところに作れ,と言っているわけではないので,5分も歩けばたどり着けるだろう。同じ敷地内なら,通路を作ることも可能だろう。

 これは,国や自治体の仕事である。大号令をかけて,建築関係者に協力を仰いで,一気に作り上げる。

 とにかく,もう「有事」である。竹槍を持ってでも,短期決戦で敵を打ち砕かなければ,日本全体が玉砕である。

ワクチン接種は「選挙投票方式」で行政が管理して実施してほしい

2021/1/15現在,新型コロナウイルスの世界中での感染確認者数は9000万人を超え,死亡者数も190万人を超えた。山の形を見ると,少しピークアウトしてきているように見える。ワクチン接種をためらうことなく進めている国が多く出ているからだろうか。イギリス,アメリカのワクチンを中心に,ロシアと中国は自国製のワクチンの接種を進めている。正直,鳴り物入りで開発表明してきた大阪大学と日本のベンチャー企業は,いったい何をしているのか,という気持ちになる。

 イスラエルUAE英米製のワクチンがすでに500万人以上接種を受けて,副反応が数人,というレベルであれば,日本でも可能な限り早い段階で接種を始め,普及を急いで感染拡大を止めることが重要と思う。もうすぐ前期高齢者の仲間入りをする筆者としては,まあ人生ほとんどやりたいことは済ませている。COVID-19で死ぬよりはワクチンの副反応で苦しむ方が,医学・薬学への役に立ちそうなので,早くワクチン接種を受けたい。

 というのも,日本の第三波の感染者数の増え方が異常だからである。明らかに指数関数的に急拡大している。他国がピークアウトしている中,特に先進国の中でこんな異常な増え方をしているのは日本だけである。日本のマスク習慣,手洗い習慣が世界標準として各国でも推奨され,どこの国からの中継でもみんなマスクを着用している様子が映される。過去にさんざん訝しがられたアメリカ人ですら,マスク着用している。

 そのお手本にもなった日本が今,感染の急拡大で医療崩壊の危機にある,と言われても,他国の人は信じられないのではないか。モンゴロイドの自己免疫説やBCGワクチン接種による免疫説などの「ファクターX」論は,単なる仮説にすぎなかったと思われる。

 国別に見ると,感染者数が最も多いアメリカ(2260万人)や,イギリス(316万人)では,まだ増加傾向にある。一方,第2位だったインドは1050万人だが,2020年9月ごろの700万人をピークに急速に減速している。

 当初,感染拡大の理由が人の密集度の高さに比例するのではないかと個人的には考えていた。日本で東京,埼玉,神奈川,千葉や大阪で感染者数が増えるのはそのためではないかと予測した。人口密度の高いインドもこれが原因の一つではないかと考えたのだが,これではアメリカでの大流行の説明がつかない。

 筆者の知るアメリカは,ニューヨークやボストン,サンフランシスコなどの大都会でも,街中は実にゆったりしている。まして,ニューヨークの隣のニュージャージー州アメリカ中央の州など,広々とした芝生のある庭や隣家が見えないほどの距離があったりする。交通機関も,自家用車が中心である。オフィスもゆったりしていて,自分の机はパーティションで区切られている。大学の教室もゆったりしている。

 感染拡大のスピードの差は,一つや医療保障体制だろう。国民皆保険制度のないアメリカでは,医療機関にかかるのに莫大なお金がかかる。貧富の差の大きい国なので,満足に医療を受けられずに感染して亡くなるケースが多いことが予想される。ワクチン接種を進めるのに,マクドナルドのクーポン券を配っている,という話も聞く。ワクチン接種率が全国民の20%の200万人を超えたというイスラエルも,国民皆保険制度がある。

 日本の場合,PCR検査は公費負担だが,あくまでも「症状があり」「保健所でヒヤリングし」たあとでないと受けられない。つまり「保健所の審査」が必要なため,PCR検査数にボトルネックができる。現在はかなり症状が進んで,保健所の審査に合格しても,実際のPCR検査を受けられるのがその数日後,さらに入院や施設待機なども順番待ちで,東京だとここで7000人が滞留して自宅待機状態にあり,そこで容態が急変して亡くなるというケースが出始めている。これからもっと増えるに違いない。自費でPCR検査を受けることもできるが,ここで陽性になったとしても,結局また保健所に連絡し,そこで「正式にPCR検査を受け」「陽性の確認」があって,初めて新型コロナウイルスと判定され,専門医療が受けられる,はずなのだが,ここでまた7000人の滞留の列待ちに巻き込まれるのである。

 国民皆保険なら,3割負担でどの医療機関でもPCR検査ないし抗原検査を受けられるようにすることがまず第一である。そのためには,インフルエンザの場合と同じように,一般窓口とPCR検査窓口を別のドアに設定し,万一のほかの人への感染を防ぐ態勢は必要である。PCR検査を実施しているのが指定の専門医療機関だけとなっており,治療に専念しなければならない医療従事者が検査業務もしなければなくなって,負担が拡大している。一般医療機関が,仕事をシェアすべき段階に入っていると思う。

 同様に,以前書いたが,一般医療機関はワクチン接種業務をこれから担うことになる。そろそろ準備を始めていないと,実際にワクチン接種が始まったらまた大混乱が予想される。現在英米などで行われているように,接種後30分の経過観察のためのスペースの確保が必要である。一般医療機関でこの場所をどうやって確保できるのかと考えると,もっと別の方法を思いつく。

 つまり,「選挙の投票所」のような広い場所で,しかも投票案内はがき(投票所入場整理券)と同じ仕組みで,指定場所でのワクチン接種を国あるいは自治体が管理したやり方で整然と行う必要があると考える。

 すでに選挙の時に実施している全く同じ方法で,はがきを発送し,それを切り取って会場に出かけ,バーコードを読み取って電子的に確認して接種を受ける。これが最も公平で,間違いなく,短期間にワクチン接種できる方法だと考える。接種対象も,18歳以上の成人ということで確定でき,ワクチンの必要数も把握できる。高校生以下は,とりあえずワクチン接種から外すということでいいだろう。一般の医療機関からその日だけ,会場でワクチン接種業務をしてもらえればいい。「期日前投票」に相当する「期日前接種」は,市役所で行えばいい。

 2020年秋のインフルエンザワクチン接種は,まず65歳以上が10/29までに接種でき,一般の人はそれ以降だった。それでも1週間でワクチンが底を突いた。これも,結局行政が何のコントロールもしなかったからではないだろうか。一般は3900円を支払っての接種だが,これも「投票管理」しておけば後日引き落としなどで徴収できるのではないか。

 現在,マイナンバーカードと引き落とし口座のリンクが検討されている。そもそもマイナンバーカードは,個人データを管理しないことが前提だったはずだが,すでにこの基本が崩れようとしている。しかし,これはリンクさせていいのではないか。実際,確定申告では,引き落とし口座とすでにリンクしている。自分のプライバシーはすでにお役所が握っている,と常に感じている。必要があればリンクしていい。ただ,マイナポータルのように,「鼻先にニンジン」を吊るして国民を呼び込むようなやり方は,感じが悪い。そして,過去の年金機構や日本郵便のような,情報管理のずさんさ,情報セキュリティの甘さは,二度と繰り返してもらいたくない。「お役所仕事はお上の仕事」みたいな姿勢が,民間への丸投げ委託のような非常識を生んでいる。もっと自己研鑽して頭を使って工夫してほしい。