jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

プラごみのリサイクル意識と現場の矛盾--担当者に怒られた件

筆者の住む自治体では,ゴミの分別を燃えるゴミ,プラスチックゴミ,燃えないゴミ(破砕ゴミ),およびリサイクルが前提の段ボール,ペットボトル・ビン・缶,小型家電,電池,衣料などに分別収集される。

 筆者宅ではこのほか,紙類,新聞紙などは専門の業者(といっても信じてはいないが)に持ち帰ってもらっている。またペットボトルと再生可能なプラスチックを近くのスーパーマーケットのリサイクルボックスに持ち込むことにしている。

 先日,溜まったペットボトルと食品トレーなどをリサイクルボックスに持ち込んだ際,担当者に怒られた。分離が甘い,というのである。

 まず,透明なプラパックだが,シールの剥がし跡が残っていた。たしかに剥がそうとした形跡はあり,表面の印刷された層までは剥がれているが,粘着層が残ったままだった。これを完全に取らなければリサイクルできない,というのである。

 たしかにそれは正論だとは思うのだが,そもそもシール類は剥がれにくいように貼ってあるので,剥がし残しがかなりの確率で出てしまう。これに対応する接着シール技術はあると思うが,結局はコスト優先になるのだろうか。

 かつては,ペットボトルでも缶詰でも,商品説明のシールがべったり貼られていた。現在では,切り取り線から割いたり,接着個所が1個所だったり,面積を最小にしたり,さらにはシールなしでボトル本体にレーザーで刻印する技術まで実用化しつつある。大手の飲料メーカーだからこそできる方法なのだろう。一般食材向けに認識が広がることはないのかもしれない。

 次に怒られたのが,色付きパックである。「透明ケース」のボックスには入れてはいけないという。たしかに透明ではないが,素材は同じである。中には2色成形で,蓋は透明,底は色付きというパックもある。この場合は,色付きの底の部分は切り取って,家庭のプラスチックごみとして処理する必要があるのだそうだ。

 さらに,半透明のパックもそのものにはリサイクル可能と書いてあるのだが,「透明ケース」のボックスには入れてはいけないと言われた。これも「うーん」と思ってしまったが,たしかに透明パックとは材質が異なるから混ぜてはならない点は理解したのだが,なかなか納得し辛い部分もあった。

 一方で,発泡スチロールは,白であっても色付きであってもOKなのだという。ところが,同じ発泡スチロールでも,納豆のパックはダメだと言われた。たしかに納豆メーカーのホームページにも「納豆菌の残量や臭いなど、リサイクルに必要なレベルまでの洗浄が難しいため」と書かれている。

 これは大いなる矛盾を感じる。すでに,ハンバーガーチェーンでは発泡スチロールのパックや,ドリンク容器をほぼなくし,紙製のパックやドリンク容器に置き換えている。紙パックの納豆も販売されている。発泡スチロールを大量に廃棄していることになる。コスト優先,生産性優先のこの体制はおかしいだろう。これは業界に改善要求を突きつけなければならない点ではないだろうか。

 さて,担当者によると,そこのリサイクルボックスでの分別があまりにも酷いため,ペットボトル以外のプラスチック容器の回収はなくす予定なのだという。たしかに中を覗いてみると,家庭でレジ袋に詰め込んだままボックスに入れているモノもあった。さすがに担当者の怒りも理解できた。

 ほかにも,コンビニエンスストアにあるゴミボックスに,家庭ごみをそのまま捨てる人もいると聞いている。こうなるともう,リサイクル意識などまったくない。観光地やスポーツ施設,駅などからゴミ箱がどんどん消えているのも,ゴミ捨てに対する意識の低さ,マナーの悪さが原因と言われている。それにしても,皇居の敷地内にすらゴミが捨てられているのを見ると,「日本にはゴミがなくてキレイ」という海外観光客の言葉が白々しく聞こえる。彼らの多くは,サービスを提供するホテルや指定飲食店など,キレイなところばかり歩いているからそういう感想を持ちがちだと思われる。しかし,「戦後の高度経済発展を遂げて成功した日本」という付け焼き刃はもう剥がれており,実際,「自分たちの国よりは多少はマシ」程度の印象に変わっているだろうし,面と向かって日本批判も聞こえてくる。当然である。

 ビジネスとしても,産業廃棄物から家庭ごみまで,海外の貧しい国に運んで廃棄処理しているのが日本である。クルマもかつては,ぺしゃんこに潰して鉄くずとして流通していたが,今,そういう処理をしているのを見たことがない。個別にバラバラにして部品転売した後は,山の中に放置するのだろう。バッテリーのリサイクルも結局ほとんど行われていない。乾電池や蛍光灯ですら,おそらく成り立っていないはずである。

 ペットボトルですら,おそらくリサイクル率は50%ぐらいで,あとは廃棄か焼却である。プラごみも,家庭用ゴミで分別回収はされるが,結局は焼却炉で焼却処分している。環境意識の高さをアピールするためのスーパーマーケットのリサイクルボックスだが,残念ながら今の日本人にはリサイクル意識がなくなっているために,サービスを止めざるをえないという状況のようである。

 レジ袋を配布から有料に変えたスーパーマーケットだが,見ているとまだ半分ぐらいの客がレジ袋を購入してでも買い物をしているように思える。もっと思い切って「レジ袋は販売していません」と銘打ち,入店する際にエコバックを持っていない人は入店できないぐらいの規制をしてもいいかもしれない。

 リサイクルも,担当者が常駐し,1点1点指導しながら分別回収することで,地域の住民の意識を高めることができるのではないか。筆者は怒られたが,指導してもらったお陰でリサイクル意識は高まっているのを感じている。「うるせーな」と言う若者ばかりではないと思うのである(おそらく,年寄りの方が「うるせーな」と言って言うことを聞かないのではないだろうか)。

 この指導担当者も,スーパー側が手配するのではなく,自治体,自治会など,地元で協力することではないかと思うのである。実際,ご近所でも自治会に入らない家もたくさんある。ゴミ捨てルールも守られない。災害時に助け合いができるのかどうかも心配である。首都圏直下地震とその影響が心配されるこの頃である。

災害時のトイレ問題--大と小を分けることでカサを減らし移動させやすくする

能登半島地震から4ヶ月になる。いまだに断水が続いている地区もある。断水で問題なのは飲み水だが,もう1つ問題なのがトイレである。

 水洗トイレが当たり前になっている現在,トイレを使うたびに大量の水を使って下水に流す。その下水も地震で破損している。水道が復旧して,水洗トイレが使えるようになっても,その流した先の下水が復旧していなければ,どこかで汚水が溢れてしまう。

 災害時のトイレの扱いとして,ビニールに吸水性のあるシートを敷き,水分を吸収させてしまう方法が一般的だが,吸水性マットは水を含むとカサが増える。ほかには漏れないが,どんどん溜まるという問題がある。

 そこで,なかなか実際には難しいとは思うが,大と小を分けることで別々に処理する方法を考えてみた。

 まず,大は固形物として「生ゴミ」扱いで密閉する。生ゴミを捨てる際に,水分を切るのと同様に,小と混ぜないようにするのがコツである。一般のゴミ用の大型袋はにおい漏れの可能性が高いので,二重にしておく必要があるようである。

 一方,小は液体として別途,ペットボトルに入れて密閉保管する。長距離ドライブの必需品として,ペットボトルに小を取るためのゴム器具が売られており,用をたす際にまず小をペットボトルに入れるところから始めることで,大と小をかなりの確率で分離できる。

 ペットボトルは密閉性に優れており,小を集めたあとキャップを閉めて保管しておく。応援が来た際,帰りに持ち帰ってもらい,処理を依頼する。仮に1ヶ月溜まったとしても,外ににおいが漏れなければ後の処理は任せられると考える。

 さて,分離した大の方だが,こちらを密閉して移動させる方法はなかなか見つからない。家族の排泄物でも多少の遠慮は出てくる。なるべくにおいをかがない工夫がほしい。手軽に使えるものとして,食パンなどの包装に使われるPP(ポリプロピレン)袋は,におい漏れが少ない特徴があるので,いざというときに活躍するかもしれない。とりあえず,ゴミ袋単位で保管するしかないのだろう。

 筆者が最も期待しているのは,「電気焼却式トイレ」であり,世の中に複数の企業が簡易トイレとして製造販売しているのだが,残念ながらこれまでの地震災害時に活躍したという報道を聞いたことがない。能登半島地震で話題になったのは「トイレカー」だが,これはただ溜めるだけで,容量がいっぱいになれば移動しなければならない。移動した先で処理できるかどうかも分からない状況では,導入しても長期の運用は難しいかもしれない。

 一方で焼却式トイレは,加熱して乾燥焼却することで,1/10以下の量の衛生的な灰が残るだけなので,これを濡れないように保管しておけば後の移動処理も楽なはずだと思うのである。断水が復旧するのに3ヶ月もかかったが,孤立地区を除いて電気は1ヶ月で復旧した。こういう場合に,焼却式トイレは役に立つと思うのである。メーカーはもっと積極的に活躍してほしいと思うし,自治体も災害時装備として常備し,他の自治体で被害があった際には応援に持ち込むような体制が広がってほしいと思うのである。

 個人的には自宅のトイレ問題用に,家族5人が1週間使える簡易トイレセットは備えてある。しかし,とりあえずその程度である。吸水シートを使い,におい漏れもなく保管できると思うが,大地震の際に1週間後にゴミ収集ができるとは考えにくいし,仮に水道が復旧したとして,一般的な水洗トイレの水を下水に流していいかどうかも疑問である。下水管も被害を受けている可能性が高く,流した汚水がどこかで噴出するなどの問題を起こすかもしれないからである。

 それほど,今の日本は「水洗トイレ」に慣れ切ってしまっている。トイレットペーパーの使用長さの件 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2021/3/11)は,東日本大震災から10年の日に書いたブログだが,汲み取り式トイレの時代に生まれた筆者にとって,今の若い人のトイレットペーパーの乱用は目に余るものがある。おそらく筆者が使う紙の量の5倍は使っているのではないかと思われる。正直,災害時にタンク式の公衆トイレのトイレットペーパーがあっというまに消費されるだろうし,ゴミの量も半端なく,タンクがあっという間に満杯になるのではないかと恐れている。これも,水に流せば溶けてくれる,という思いから,いくら使ってもいいと思っているからではないかと思うのである。しかし,水洗トイレの水の使用量が節水設計によって減り,トイレも下水も詰まりやすくなっている。ここにも矛盾が起きている。

 災害時には,「水が使えない」ことを前提として,扱いやすい方法としてまず小を分離することを考えたいと思う。女性にとっては慣れないことだろうが,先に紹介した緊急用のゴム器具は男女兼用になっている。慣れは必要かもしれないが,トライしてほしい。筆者家族もクルマでの旅行用に車内に常備しているが,幸か不幸か何とかサービスステーションにたどり着いており,使用するには至っていない。用をたすためのポンチョも用意してあるが,これも使ったことはない。災害時には役に立つと思っている。

スマホ充電,バッテリー充電の今昔を考える--急速充電はバッテリー寿命を短くしていないか

筆者には,スマホやEVのリチウムイオンバッテリーのことがよく分かっていない。そもそも,バッテリーであろうが乾電池であろうが,化学反応によって電圧差が生じ,電気が流せるようになるのだが,この化学反応が極めて速度も遅く,常に同じ電圧,同じ電流を供給できるわけではない。

 充電も不安定である。100%充電したらバッテリーの寿命が短くなるとも言われている。高速充電は時代のニーズだが,高速充電はバッテリーに負担がかかるのではないか,とも思われるのだが,いままで3時間ぐらいはかかっていた充電が1時間ぐらいで終わるのはありがたいとも言える。

 スマホが登場するまでは,ガラケーの充電器は各キャリア各様で,それぞれのキャリア専用の充電器しか使えなかった。コネクタも独特の形状をしていた。

 スマホの登場で,Androidではまずmicro USBコネクタが標準となり,現在はType Cコネクタが標準となっている。一方iPhoneではlightningコネクタを採用し続けてきたが,ここに来てType Cコネクタとの併用,あるいは全面移行が行われている。

 充電池の大容量化に伴い,充電器の電流値がどんどん上がっている。電圧は,USBコネクターの互換性から5Vになっているが,電流は当初の1Aから2.1A,そして現在は4AのPD20Wも登場している。PDはPower Deliveryの略で,急速充電できる。充電池側の回路の工夫で高速充電を実現しているようである。

 充電をしている間,バッテリーは温度が上昇する。急速充電すると,さらに温度が上がることが予想される。

 バッテリーの充電・放電は,化学反応である。可逆的反応なはずなのだが,材料は何らかの劣化を起こす。これが繰り返されると,充電容量が減ったり,放電速度が速くなったりする。急速充電で温度が上がれば,材料の劣化も促進されると考えるのが普通である。

 最近は,「100%の満充電すると,バッテリーが劣化する」と盛んに言われ,スマホでも80%で充電が止まるようになっているものもある。しかし,残容量が20%になると「すぐに充電してください」とメッセージが出る。低消費電力モードに切り替わって画面の明るさを抑えたり,画面ON時間を短くしたりし,さらに超消費電力モードだと,通信を制御したり,使えるアプリを制御したりする。それで5%ぐらいまで使うこともできなくもない。ただ,普通に使えるのが20%~80%だとすると,本来の容量の2/3しか使えないことになる。

 通常は,充電回数が500回である。毎日は充電しないとしても,2年で寿命になるという計算になる。だいたい,スマホの新機種への更新が2年なので,電池交換ができなくなっているのとだいたい一致する。しかし,なんだかもったいない気がする。

 EVだと,普通の人なら1週間に1回ぐらいの充電だろうか。走行距離を考えると,80%充電ではなく100%充電をするだろう。しかも,20%とか10%までギリギリまで充電しない人もあまりいないだろう。たとえば50%,あるいは60%ぐらいになれば充電ステーションにつなぐ。これは,バッテリーの寿命をさらに短くしていることになる。

 バッテリーのリサイクルも進んでいない。EV用なら製造メーカーも限られているが,スマホ用の内蔵バッテリーも,モバイルバッテリーも,日本だけでなく,主に中国のバッテリーも多く使われている。形状も千差万別。中の構造も不明。使い方によっては,パッケージが膨れてしまっているバッテリーもある。これを分解して部品単位に分離し,リサイクルを図ろうというリサイクル業者もまずないだろう。結局はリサイクルと言って廃バッテリーを集めては,不法投機,不法埋め立て,不法焼却などでほとんど資源化されていないだろう。

 1個のバッテリーの利用時間は,どんどん短くなっているのではないだろうか。しかも1個のバッテリーの容量は大きくなっている。貴重な材料をより多く使いながら,利用時間が短くなっているのではないか。つまり,同じ量の材料に換算すると,取り出せるエネルギーが減っているのではないかと思うのである。

 しかも,材料が増えた分,廃棄される量も増える。その分,多くの材料を使って,新しいバッテリーを作らなければならない。やはり,どこかで材料は枯渇するのではないかと考える。

 日本や中国で開発が進んでいる固体電解質乾電池は,これの解決策になるのだろうか。筆者は,ここは化学反応ではなく,物理現象を使うキャパシターの登場を期待したいところである。コンデンサーの原理なので,ごく短時間(おそらく数秒)で満充電でき,劣化もほとんどないからである。

 乾電池ですら,結局は大量に廃棄されている。バッテリーは便利だが,どう考えても今の時代に合っていないと思う。

 海外には,エネルギーの貯蔵技術として,バッテリーではなく,重力エネルギーに変換したり,温度エネルギー(砂を温めて保管する)に変換したり,空気圧エネルギーに変換したりする設備が作られている。いいアイディアだと思う。日本にはそういう発想がない。揚水発電以外はバッテリーだけである。

 バッテリーの適切な回収場所がないので,筆者の部屋にはガラケー時代のバッテリーも多数残っている。責任を持ってリサイクルしてくれる場所が見つからないのである。

 このまま,ゴミとしていずれは処分されてしまうのだろうか。同じような運命のバッテリーが,世の中のほとんどではないかと思うのである。

「ディスプレイオーディオ」導入を検討中--クルマだけでなく自転車での利用も想定

現在使っているカーナビは,2014年版DVDを最後に更新されない地図を使っている。最初に導入したナビで,地図が見やすいのが一番の理由なのだが,画面サイズは7インチ。その他,音声操作も何もできない。しかし,1dinサイズで,インダッシュでモニターを収納できるというスグレモノである。

 もう1dinには最初FM/AM,CDドライブを装着していたが,やがて振動が原因で動かなくなった。その代替として,SDカードで音楽を流せるFM/AM/SD/Bluetoothの音楽プレーヤーを取り付けていた。スマホともBluetoothでつながり,スマホ側で音楽を流すこともできた。

 この音楽プレーヤーが突然,動かなくなった。そこで,以前から気になっていた「ディスプレイオーディオ」の導入を検討し始めた。

 ディスプレイオーディオは,音楽プレーヤーにディスプレイが付いた形なのだが,Apple CarPlayAndroid Auto機能でスマホと連動し,スマホ側に搭載したカーナビアプリを使える点が特徴である。音声認識機能も,iPhoneのSiriやAndroidgoogle assistantでサポートし,さらに電話の操作も音声操作でハンズフリーでできる。

 なによりも,価格がかなり安い。カーナビはいまだに20万円前後はするのに対し,ディスプレイオーディオは4万円前後。安い機種だと1万円台で購入できる。スマホさえ連動させれば,ナビの地図はgoogle mapやYahoo mapなど常に最新のものが使えるのも魅力に感じている。

 使い慣れたインダッシュ式のディスプレイオーディオをまず検討しているのだが,すでに取り付けてあるカーナビのディスプレイと,ディスプレイオーディオのディスプレイがほぼ同じ位置で干渉してしまうことが判明した。

 この際,古いカーナビを外し,2din幅のディスプレイオーディオをはめ込むということも考えたのだが,この古いカーナビのマップの代替ができるかどうかに疑問があり,捨てきれない。正直,google mapもYahoo mapも今一つ表現が物足りないのである。

 そうこうしているうちに,バイク用のディスプレイオーディオの情報に接することになった。

 自転車用のナビについてはすでにいくつか報告している(自転車用ナビアプリに1つの答え--地図の表示と移動軌跡の自動表示に好感 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/4/13など)。スマホを取り付け,ナビアプリを表示させ,さらに後ろの荷台にWebカメラを取り付けて後方モニターにするという試みである。すでに何度か実車して試しており,機能的に問題はないことは確認している。

 ところが問題はいくつか出てきている。1つは,ディスプレイの見にくさである。ついに中国製「OPPO」スマホに乗り換え--今のところ問題なし,というか完璧 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/2/28)とスマホを新しくしたことを報告した。このディスプレイは有機ELパネルを使っている。発光型ディスプレイのため,明るい屋外ではディスプレイが見にくくなる。自転車ナビとして使う際,特に天気がいい日は画面がほとんど見えない。音声案内に頼るような状態だった。

 もう1つは,タッチパネル操作が不安定なことと,ナビアプリ,Webカメラアプリの2画面分割表示にするまでの手順が結構面倒だったことである。自転車にスマホを取り付けてから,Webカメラを接続し,アプリを2つ起動して2画面表示にし,走り出すまでに下手すると5分ぐらいかかってしまった。

 バイク用のディスプレイオーディオの記事を見ていると,今のスマホはカメラに手ブレ補正機能が搭載されているために,バイクのハンドルに取り付けると振動でカメラが壊れてしまうというトラブルが発生しやすいらしいのである。

 ということで,バイク用のディスプレイオーディオを自転車に取り付けて使えるかどうかを検討しているところである。おもしろいことに,バイク用となると,単なるナビ機能だけでなく,ドライブレコーダー機能も搭載し,しかも前後のカメラも取り付けられるオプションも用意されていた。また,急な雨に濡れても大丈夫なように,防水性能も十分だという。自転車で天気の悪い日にはまず走らないが,歩道を走る自転車は,振動はバイクより大きい場合もあり,スマホよりも専用のディスプレイオーディオが良さそうに思えている。

 バイク用のディスプレイオーディオの主要な画面サイズは5インチである。やや小さい感じはするが,運転中の操作にある程度制限をかける目的もあるようである。

 これを導入した暁には,普段はクルマの中で使うことも想定している。スマホとの連動,電話のハンズフリー,最新マップ・ナビ,音声操作など,クルマ用としても魅力はある。画面が小さい分,既存のナビとぶつからない位置で使うこともできそうである。

 ベストバイの機種が意外に安いので検討を進めているが,起動してからナビが使えるようになるまで30秒ぐらいかかりそう,という辺りが少し引っかかるところである。現在,スマホタブレットを補助カーナビとしてクルマの中で動かしているが,目的地セットからナビ開始までやはりそれぐらいはかかっている。タッチの反応も鈍く,操作間違いも結構多い。

 バイク用ディスプレイオーディオは,手袋をしたままでも操作できるようにタッチの感度を調整してあるようで,その分,使い勝手はいいのかもしれない,という期待もある。

 ちなみに,不具合を起こした音楽プレーヤーだが,一度取り外し,もう一度配線をし直したところ,復活した。まあ,最低限の仕様は持っているので,しばらくはまた使い続けることになる。

 ディスプレイオーディオについては,やはり古いナビ付きでマニュアル車を購入した息子や,やはり古いナビを使っているという会社の後輩にも紹介している。どちらかが購入する前に筆者が購入して自慢してやろうと思っていたのだが,逆に2人のうちどちらかが先に導入するのではないかと思われ,またその使い勝手などをヒヤリングできればと思っている。

靴ひもが解けないようにする方法を刑事ドラマから学ぶ--隠せば解けないのかどうかを検証中

ほどけない結び方研究 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2020/4/23)をずいぶん前に紹介した。山歩きで靴ひもが解けると危険ということで,いくつかの方法が紹介されている。

 筆者は,別の結び方を考案して紹介し,その後も個人的には役に立っているのだが,ちょっとしたヒントをドラマで知った。

 それがリアルな刑事ドラマだったか,探偵アニメだったかの記憶が怪しいのだが,簡単に言えば,普通に蝶結びしたあと,その紐を靴のひもの網目の間にくぐらせてしまうものである。

 確かに,ひもの緩みは結び目が緩むことから始まるのだが,その後,ひもが動くことでどんどん緩んでしまう。結んだひもをひもの網目にくぐらせてしまうと,解ける方向とその逆の方向がひもの網目の中で干渉し,ほどけにくくなるという理屈である。

 被害者がスポーツをするので,解けないように網目にくぐらせているが,被害者を犯人が殺害したあと,靴のひもを普通に結んだままにしていたため,ひもの処理の仕方が違うその靴が,犯人特定のきっかけになる,という筋書きである。

 そこで,同じ考えで,別の方法を考案した。

 結んだひもの端を,ひもを通している穴の中に完全に隠してしまう方法である。結んだり解いたりする用途には向かないが,いったん長さを決めて結んでしまった後,基本的に解くことがない場合に,この方法が使える。

 ひもを通した穴が小さくて,ひもの端を隠せない場合,今度は輪になっている側と引けば解ける側で結び目を1回作るだけである。これを左右とも行う。

 さすがに,山歩きモードでは役に゙立たないかもしれないが,ちょっとした結び目には役に立つように思う(すみません,動画もイラストも作ることができないので,頭で想像してみてください)。

画像ソフトの「背景伸ばし」機能は,周辺処理なので許容範囲--スマホアプリ,オンラインサイトも登場

写真加工ソフトに“行き過ぎ”感--これはもう写「真」ではない - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2023/3/30)と書いて1年が経った。本家のAdobe社のPhotoshopまでもが,不要箇所の消去,一発切り抜きなどを追加した後,一気に他ソフトを突き放したのが,「背景伸ばし」という機能だった。

 カメラのレンズの画角が足りなくて,枠ギリギリになってしまったり,全員を無理やり入れようとしてカメラを傾けて撮影する,といったシーンもないわけではない。とりあえず記念に写真を撮っておこう,という場合に,そういうギリギリの写真が撮れてしまうことがある。

 中心部を変化させずに,背景を少し伸ばすのだが,風景だったり,室内の小物だったりするので,筆者としては許容範囲かなと考える。青空を伸ばし,森の緑を伸ばし,足元の石ころを伸ばす。この程度は許されると思われるのである。

 さて,筆者の個人持ちのPhotoshopは,ずいぶん古いバージョンで止まっている。そもそも,写真データを加工することは邪道だと今でも思っており,正直言ってPhotoshopはかつての「Adobe Creative Suite」というソフトのセットの中の1ソフトに過ぎないというのが筆者の認識で,IllustratorInDesignAcrobatでのクリエイティブな作業用に主に導入したものである。Photoshopは,写真データの確認用ぐらいで,色調整やゴミ取りもほとんど使ったことがない。まして,切り抜いて別の背景と組み合わせたり,フォトコラージュをするなど,とんでもないことだと思っている。今でもその考え方に基本的な変化はない。

 当然のことに,このバージョンには生成AIもなければ,一発切り抜きすらない。どうしても中心の画像を切り抜きたい場合は,その輪郭をベジェ曲線でなぞって切り抜くという作業をしていた。当時のパソコンのメモリー容量が少なく,切り抜くためのポイント数ができるだけ少ないことが求められたからである。

 Photoshopの進化で,とうとうお化けのようなソフトになりつつある。「写真」ではない世界が訪れてしまったが,「背景伸ばし」機能だけは魅力を感じる。背景が単色なら簡単だが,単色のグラデーションだったとしても,この背景を広げることは容易ではない。まして,風景の中での記念撮影など,周囲の情報がすでに切り取られてしまっている状態で,背景を広げるなど不可能なことだったからである。しかし最新のPhotoshopの「背景伸ばし」機能は,実に見事に背景を自動作成してしまう。本来はすでに「正しい写真」ではなくなっているのだが,中心の被写体をいじっているわけではないので,許容範囲だろうと考えているのである。

 しかし,素人にとって年に数枚,背景伸ばししたいな,と思う写真のためにサブスクリプションの契約をするわけにはいかない。あまりにもコストパフォーマンスが悪すぎる。スマホアプリはいくつか登場しているが,いちいちスマホに画像を送って処理するのも面倒と思っている。

 その中で,パソコンからオンライン上でこの手のAI処理をしてくれるサイトが出てきている。背景切り抜きやボケ軽減,ノイズ軽減などの機能は先行していたが,背景伸ばしができるサイトはなかなか現れなかった。

 その中で,背景伸ばしのできるサイトがいくつか登場している。Uncrop,Canva,YouCam Enhance,CapCut,Meituなどが紹介されている。

 とりあえず,手元にある写真をお試しで背景伸ばしさせてもらったが,部屋の中の背景がいい感じで構築されていた。一方,イラストの場合は,勝手に背景にも線を拡張してしまって不自然な感じに仕上がっていた。

 どのような処理が行われているのか,まったく想像がつかない。似たような画像をどこかから持ってきてはめ込んでいるようにも見えない。実に不思議な感覚に襲われる。

 まさに年に1枚か2枚だけの処理なので,これらのオンラインサイトに助けてもらおうと思っているところである。なんだか,自分の感覚がおかしくなりつつあるような気もするが,背に腹は変えられないというところだろうか。

JR 東日本のTRAIN TVはお笑いチャンネル--CM の方がまだマシ

JR東日本の車内ディスプレイで提供されていたTrain Channelが模様替えして「Train TV」として出演者による番組になったようである。これまでは、ピクミンによるクイズや、スーパーマリオによるクイズ、お天気坊やによる天気予報など、出演者なしで構成されていた。ちょっとした知識を得られたりして好感を持っていた。

    ところがTrain TVになって出演者がほぼお笑い芸人だけになった。チョコブラ、ヒカキン、やすこなどが、意味不明のクイズをしている。

    唯一、「サイレントリー」という親の仕事場を子供に見せるという番組が好感が持てる。安易にお笑い芸人に頼るのはいかにも企画力のなさをさらけ出しているように見える。

 逆にCMは,お笑い芸人が増えたとはいえ,半分は俳優やモデルを起用しているので,相対的にCMの方がクオリティーが高く見える。

 ほぼ広告だけですべての時間をカバーできていたTrain Channelが,広告出稿が減ってしまい,広告枠を減らさざるを得なくなり,その分を企画番組にしたという苦肉の策と思われる。しかも,企画費を抑えるために,お笑い芸人を導入したというわけではないだろうか。

 JR東日本であれば,コンテンツは山のようにあるはずである。北陸新幹線の福井への延伸のネタも,JR東日本ならではだし,東北の復興話,首都圏の話題などもある。風景を流すだけでもいい。世の中に溢れかえっているもお笑いは,もう結構である。