筆者宅には中型の老犬がおり,脚も不自由になっているので,膝の上で寝かせつけることが多い。左手の上にあごを乗せてしまうので,抱っこしたままだと右手しか使えない。スマートフォンなら,片手入力は当たり前なので,PCで片手入力できる方法を探し続けてきた。
スマホでは,12キーボードでの2ストローク入力(2タッチ入力)を愛用している。最初に使ったのがnico WnnGである(2ストローク入力推し--nicoWnnGのニコタッチ入力が筆者のオススメ(ただしandroidのみ) - jeyseni's diary 2025/1/15)。ところが,なんの不具合か,新しいスマホでエラーを起こすようになった(再度入れてみると動作した)。そこで,現在使っているのが,FSKARENである。問題ないのだが,1つ横画面にしたときに表示が乱れることがある。
PCで片手入力する方法はこれまでもいろいろ検討してきた(PCで片手入力--テンキーが使えるといいのだが,スマホを使う方法が面白い【追記】 - jeyseni's diary 2025/2/4)。このとき紹介したスマホの12キーをキーボード代わりに使うRemote MouseでPCと接続し,スマホのFSKARENでのPCに入力する方式が断然速い。なにしろ筆者はフリック入力ができない(できなくはないのだが,それほど速くない)ので,2ストローク入力は救世主なのである。ただし,PC側とスマホ側であらかじめリンクするなどの準備が必要だし,PCだけでは入力できない。
そこで,PC単独で片手入力する方法を改めて探してみた。PCでフリック入力ができるソフトとしてまず試したのが,FlickKeyboardである。画面上にソフトキーボードを表示し,マウスクリックでフリック入力をする。うまく入力ができることが確認できたのだが,何しろマウスのクリック・アンド・ドローを常にしなくてはならず,クリック音が邪魔になることと,左ボタンを押し込む人差し指が疲れてしまった。画面タッチができる新しいノートPCなら,十分使い勝手がいいと思うが,筆者のノートPCにはタッチ機能が内蔵されていない。
次に探り当てたのは「猫の手」というフリーウエアである。1から0の10個の数字キーを組み合わせて2度押しで入力するいわゆるポケベル入力方式である。
筆者のノートPCは10キーがなく,QWERTYキーボードの最上列の数字キーを使う必要があるので,ポケベル方式では左右への手の動きが大きくてうまく行かない。外付けのテンキーボードを付けると,うまく入力することは確認できた。ただ,ポケベル世代ではないので入力キーをやや覚えにくい。
そこで,スマホで使っている2ストローク方式と同じ配列にキーの割り当てを変更することを試してみた。左上から789-456-123-0と並ぶキーに配列を変更設定したのだが,配列更新をしてみるとキー列がズレてしまうことが分かった。原因が不明なこと,定義ファイルを直接書き直してもうまくいかない。開発者にメールを打ったが,すでに使われていないメールアドレスだったようで,問い合わせることもできない。
1日,頭を冷やして,再度検索を掛けてみると,こんどはWKeyというフリーウエアに出会った(https://www.sigmix.com/service/wkey/)。元々はシェアウエアだったものをフリーウエアに変更されたようである。
このフリーウエアは,通常のキーボードの半分を使い,1回打鍵ではキーどおり,2回打鍵(ダブルタップ)では反対側の半分のキーの操作ができるように設定されている。つまり,たとえば右手だけで操作する場合,キーボードの左半分のキーは右半分のキーをダブルタップすることで入力ができる。この場合,右半分のキーは従来のタッチタイピングで指が位置を覚えており,左半分のキーが右半分のどのキーのダブルタップに相当するかを覚えれば,かなり早く習得できそうなのである。実際,このブログの前半はこのWKeyで入力してみた。さすがに初めて使うキー操作なのだが,「これは使えそうだ!」という感触を得た。
スマホを持ち歩き始めて,電車内でノートPCを開いて文字を入力することはほとんどなくなった。元々,超小型ノートPCの東芝Librettoを使っていたころは,今のゲーム機と変わらない大きさなので,両手入力しても両横の乗客に肘が当たることはなかったのだが,今のノートPCは幅が広く,両手入力では隣の人に肘が当たってしまう。当たらないように肩をすぼめて入力するのは大変辛い。したがって電車内でのノートPC使用はしなくなった。ただ,このWKey片手入力方式なら,左手はノートPCを支えるだけで右手だけで打鍵ができるので,モバイルでのノートPC使用にも適しているように思える。
なによりも,追加で特殊なキーボードを購入することもない点が,ありがたい。久しぶりのクリーンヒットだと思うオススメソフトである。
【追記】
筆者はかつて三つ折りのBluetoothキーボードを購入していたのだが,タッチパッド付きの製品がUSキーボードしかなかった。日本語入力への切り替えなどの操作がやや面倒だった。ほとんど使わなかった。ノートPCは手元にタッチパッドがあり,キーボード打鍵時にカーソルが動いてしまいがちだった。WKeyではこのキーボードではQWERTY配列をそのまま使える。意外に速く覚えられそうである。