jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

2秒前までスマホを見つめる

メディア人として40年。こんな中途半端なタイトルを付けることに抵抗があるが、「意味シン」を装った方が閲読数が増えるかもしれないと思って、敢えて今の風潮に合ったようなタイトルにしてみた。

 電車がホームに滑り込んで来る。筆者は「電車が参ります」アナウンスでスタンバイする。スマホを操作していたら、データを保存し、電源を切って、ケースを畳んで、ポケットに入れる。カバンを持ち、体勢を整えて、電車の入線を待つ。後ろに並んでいる人に押されても困るし、ひょっとしたら、電車の窓から日本刀を突き出して来る殺人者がいるかもしれない。そんなことを思いながら、電車の入線を迎え、何ごともなかったことにホッとして電車に乗るのである。

 しかし、最近はみんなスマホの画面をじっと見ているままでピクリとも動かない。電車のドアが目の前に来てようやく顔を上げる。スマホの画面はそのままである。ドアが開くまでの時間はわずか2秒。

 電車を降りる時も同様である。電車が停まって、ドアが開く直前に、ガバッと席を立って降りようとする。いや、それはまだマシな方かもしれない。ドアが開いてから、おもむろに立ち上がって降りる人も1人や2人ではない。いざ乗り込もうとしたら、次から次へと人が降りて来る。そのたびごとに乗ろうとする足を止めなければならない。

 3秒後を予測して行動しようと提案しているが、2秒はその予測を超える出来事なので、衝突が起きてしまうのである。

 予測も一通りではなく、10手ぐらい先を読まなければ生きていけないなと感じた。こんな筆者が鈍感なのだろうか。

無症状陽性者の陽性期間と感染拡大リスクは?

やっと日本でもワクチンパスポートの議論が始まった。あ、日本ではワクチン・検査パッケージと言うのだったか。

 相変わらず、抗原検査72時間パスについては、「個人の自由」「個人の負担」としており、差別の助長になっていることに気がつかない元他局編集委員などばかりである。

 9/15の夜の番組では、「日本人が意識を切り替える時期」とえらい勢いで語るMCがいた。そもそも日本人は意識が変わっていない。意識が変わっていれば、この緊急事態宣言下で行楽に出掛ける人や渋谷に出掛ける人はいないはずだし、そもそもテレビ局のMC がスタジオに毎日のように通って特権者階級意識で上から目線で国民をどうかつするなどという行為はないはずである。テレビこそ、全リモートせよ、と言いたい。

 さて、ワクチンパスポートなり、パッケージなり健康パスなりが動き始めるとが確かにフェーズは変わる。問題は、「ワクチン接種しているから何をしてもいい」と考える昔ながらの日本人をどうするか、である。

 ワクチン接種したからといっても感染しないわけではない。感染しても症状が軽く、風邪やインフルエンザ程度の感覚で動き回る人があると、その陽性者がスプレッダーになる可能性を否定できない。

 いわゆるブレークスルー感染における、感染期間、感染拡大リスクについての情報が、まだ世の中にない。

 先行しているアメリカやフランスからの情報が欲しい。

6枚刃っておかしくないですか

電気式シェーバー(ヒゲ剃り)もとうとう6枚刃の製品が登場した。同じメーカーの前の機種は5枚刃ということになり、これを凌駕する性能だというアピールのコマーシャルが流れている。

 前の機種も、特殊な刃先形状で剃り性能をアピールしていたのだが、それはなんだったのだろうか。前の機種も半端ではない価格が付いていたと思う。

 そもそも、電気式シェーバーも最初は1枚刃だった。丸いドーム状の固定刃でヒゲを捉え、中の回転する刃で孔から突き出したヒゲをカットする。当初は回転する3枚刃だったが、これは固定刃の内側の同じところをトレースするので、切り刃としては1枚である。このドーム状の固定刃がヒゲ列に沿って進む時に、いかにうまく孔に捉えるか、が設計のポイントであり、孔のパターンや形状の工夫が繰り返された。丸い孔から大小の孔、変形した孔など、多彩な工夫が見られた。アゴの形に合わせて素早く剃るために,固定刃を3枚,三角形に配したヘッドを売りにした海外メーカーもある。

 一方、往復式電動シェーバーは、数十枚の刃を一直線上に並べて高速で数mmの幅を往復振動させて固定刃の孔が捉えたヒゲをカットする。切れる位置が一直線上にある点は、カミソリ式シェーバーと同じ考え方になる。鼻の下など、少し奥まったところは、ドーム状固定刃よりもヒゲを捉えやすい。しかし、往復運動は振動も大きく、音がうるさいという欠点がある。

 5枚刃や6枚刃の電気式シェーバーは、この往復式電動シェーバーと同じである。

 考え方としては、「1枚目で捉えられなかったヒゲは2枚目に任せ、2枚目で捉えられなかったヒゲは3枚目に頼む」ということの繰り返しである。そのためにいろいろなパターンの固定刃を組み合わせている。

 正直言えば、「ヤケクソに刃の数を増やしている」としか思えないのである。

 1つの替刃を作ろうとしたら、いったい何点の部品が必要なのだろう。軽く100点は超えるだろう。その1点1点をきちんと作り、正確に組み立てて1つの替刃にするためのコストや製造機械のことを考えると、よくこのお金を払って買う人がいるな、と感心するのである。

 これでも満足のいかないお客様がいたら、次は7枚刃を作るのだろうか。

 カミソリ式のシェーバーも、最初は1枚刃だった。2枚刃が出たとき、「1枚目で引っぱり出したヒゲを、それが引っ込む前に2枚目が捉えられ切るので深剃りができる」という理由に感動した。実際、剃り味は抜群に良かった。

 こちらも3枚刃、4枚刃、5枚刃と進化しているが、筆者の感覚では4枚刃と5枚刃はほとんど差がなく、価格だけは5枚刃が上という評価をしている。3枚刃で十分であると思っている。2枚刃のときは,2枚の別の刃を並べて配置する方法だったが,3枚刃以降は1つの替刃ユニットの中にプラスチックで一体成型することにより,刃の角度をより平らに,刃と刃の間をより狭く配置することができ,これが肌への当たりを柔らかくして,ヒゲ剃り負けを防ぐ効果も発揮した。

 両刃カミソリシェーバー,おもしろい - jeyseni's diary 2021/4/9 と書いて以来,筆者は両刃カミソリ,つまり1枚刃カミソリシェーバーに完全に戻った。考えてみれば,両刃カミソリという部品1つが替刃なので,コストも作り方も実にシンプルである。廃棄は散逸の可能性は高いものの,まとめて捨てれば金属だけ分離してのリサイクルも可能な形かと思われる。ステンレス刃と言っても,磁石にくっつくからである。

 電動シェーバーも,3枚刃タイプまでは購入したが,結局アゴ下のくせ毛を剃れるものではなく,カミソリシェーバーとの2本使いだった。今は両刃カミソリシェーバーだけで満足の行く剃り上がりになっている。

 ドイツやオランダの超有名シェーバーメーカー,そして日本の大手家電メーカーの努力も虚しく,筆者にとっては最もシンプルな両刃カミソリシェーバーが勝利者となったようである。

プロパンガス発電機(低圧LPガス発電機)も検討中

遅い!遅い!(もう遅い?) - jeyseni's diary 2021/1/27 のブログで,非常用電源の確保にガソリン発電機を考えていると書いたが,メンテナンスが厄介で,ほぼ月1ぐらいに点検しないといざというときに動かないという話を聞いていた。

 カセットボンベを使う機種が出てきて,これも検討していたのだが,2時間しか連続して使えない,というのは心もとない。カセットボンベ自体も,5年ぐらいで寿命がくるらしい。

 検索していたら,プロパンガス発電機(低圧LPガス発電機)というのを見つけた。家庭用のプロパンガスボンベから切り替えてガスを供給すれば,100時間ぐらいの連続運転が可能というものである。価格も20万円ぐらいと,手が出ないところではない。

 問題は,ガソリン発電機と同様,エンジンを回転させるため,排気ガスと騒音が出ることである。排気ガスには一酸化炭素が含まれるため,屋内では使えない。屋外で使えば周辺にガスと音を撒き散らす。「地域で共同で使う」といったことを前提に申し合わせて導入する必要がありそうだ。

 また,性能保証のために,地域のプロパンガス業者と契約して導入する必要もあるようだ。自治体で導入することを前提として検討した方が良さそうである。

 逆に,各地のガス業者は,非常時用に数十台確保して,現地に設置してくれないものかなと思ったりもする。自動車メーカーが,電気自動車を災害地に貸し出すことを進めているように,何とかならないものだろうか。

 

手話-まず指文字の練習を進めることに

全員“手話”だと感染拡大しない--暴論かな - jeyseni's diary 2021/8/30 と書いた。朝昼晩の挨拶,ありがとう,つまりYoutubeで最初のビデオの1/3まで見たところで,ちょっと止まってしまった。

 パラリンピックの中継や,ニュースを見て,最初の挨拶が分かった分かった,と喜んでいたが,その続きは一気に不明な領域になったからである。たまに乗る電車の中でYoutubeを見る環境までは作ったが,多くの手話が両手を使って表現するため,画面を見ているだけでは前に進まない。マネッコしようにも,スマホを下に置かないとできない。

 そこで,次の段階としてまず,指文字を覚えることを進めている。手話の中ではおそらく,固有名詞を表現する際にごく一部しか使われないのではないかと思ったのだが,五十音を組み合わせて単語を表現できれば,とりあえず意思は伝えられると考えたのである。

 一番最初に覚えた挨拶では,両手の人差し指をカギ状に曲げて,2人がおじぎをしているような表現をする。まずこの指の使い方を普段することがないので,指がつりそうになってしまった。同様に指文字も,普段使わない手首や指の使い方をする。まず指や手首の関節を柔軟にしなければならないと思った。指を使うということは,ひょっとしたら老化防止,認知症防止になるかもしれない,と思って,パソコンやスマホにもショートカットを作って,参照する機会を作っている。

 当て字の理屈で覚えるというサイトも参考にしている。たとえば「ゆ」は指を3本立てて手の甲を相手に向けた形なのだが,温泉マークをイメージして,とあったのでなるほどと思って覚えようとしている。しかし,当て字が聞かない行もいくつかある。「さ行」「ら行」あたりはなかなか覚えられない。

 あとは,自分に関係のある言葉,たとえば名前とか住所とかで覚えていこうかなと思っている。

酸素濃縮装置(バチモン?)購入

いよいよ,前期高齢者の仲間入りを1週間後に控えた筆者。街中でときどきカートを引きながら酸素吸入をしている方を見かけても,何かの病後の治療の一環,血中の酸素濃度を維持するためだろう,ぐらいにしか思っていなかった。

 COPDといわれる慢性気管支炎、肺気腫結核の後遺症、間質性肺炎など,関連する病気は意外に多い。歳を取るといろいろな臓器も能力が落ちる。老化によっても酸素吸入が効果があることもあるようだ。

 COVID-19の自宅療養者が一気に増えた2021年8月。この期間で,在宅で亡くなった方が250人を超えている。軽症との判断で自宅療養していた方が数日で重症化し,命を落とすというケースもあった。一人暮らしで重症化して意識がなくなり,連絡も取れない状態で放置されるケースを聞くと,2021年1月の第2波時の自宅待機者の死亡の報道が思い出される。駐車場でもどこでもいいから,空いているスペースに臨時の病棟を1週間で建設して患者を集めて,効率よく経過を見る態勢を取ることを提案した 公立病院に「新型コロナウイルス専用病棟」を10日で作る - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/15。現在の第5波が9月に入ってかなり収まってきたことと,自由民主党総裁選挙騒ぎで,結局またウヤムヤにされてしまうのだろうか。

 COVID-19コロナウイルスに感染した場合,即入院を言い渡されるのは一種の死亡宣告である。軽症における抗体カクテル療法がかなり効き目がある,と報道されているが,果たして自分に処方されるのか,軽症の段階で投与されるのかは,わからない。数が足りないかもしれないし,そもそも入院先で処方されないかもしれない。

 自宅療養を言い渡されるのも一種の死亡宣告である。在宅訪問医療を受けられるかどうかも未知数だし,毎日往診してもらえるという保証もない。入院が必要と判断されても病院が見つかるまでまだ数日かかり,その間,自宅で抗体カクテル療法の処方が受けられるかどうかもまた未知数である。酸素吸入器も数が足りない。自分のところに回してもらえるかどうかも保証はまったくない。

 ということで,POM,酸素濃縮装置も自前準備が必要なのか - jeyseni's diary 2021/8/13 と書いた後,酸素濃縮装置のことを少し調べていた。8月段階では,ネット上での販売もされていた。医療認定された日本製の装置が望ましいところだが,価格が10万円を超えるものが多い。さらに,顔に当てるパッドが別売だったりということもあって,ためらっていた。

 使わないことを祈って,3万円台の装置を注文してみた。納期が1週間以上あり,これは中国からの発送だとあとからわかり,また失敗かと思っていた。案の定,1週間では届かなかった。届いた製品は,見た目はしっかりしていた。包装もきちんとされていた。一般的によくある変な和訳の取扱説明書と,英語の取説が入っていた。

 動作は確認した。しかし何しろ,出てくる気体が無臭透明である。果たして酸素が濃縮されて出てきているのかどうかの保証はまったくない。

 そもそも,筆者の若いころは,運動の後によく使われるような簡易の酸素吸入ボンベなどなかった。富士山に登って9合目の山小屋で頭が痛くなり,軽い高山病と思われたときも,登頂を断念して下山するしかなかった。近年,箱根駅伝のテレビ中継を見ていると,走り終わった選手が中継所で倒れ込んだ際には酸素吸入ボンベをあてがわれる場面もよく見られる。普通に疲れたときに使う人もあるようだ。

 ということで,かつて酸素吸入を意識的に受けたことがないので,その効果がよく分かっていないのだが,高齢者やペットには日常的に使っていいという記述もあり,そのうち試してみようと思ったりしている。

 ただ,サプリメントや胃薬,目薬など,ヒトが不足している機能を補う目的で使われる薬品類は,逆にヒトの回復能力を抑えてしまうのではないかという心配を持っている。食べ過ぎた,飲み過ぎたと言っては胃薬を飲んでいたら,胃壁がおかしくなってしまうのではないか,といった懸念である。

 COVID-19は,肺の細かい部屋(肺胞)を破壊してしまい,呼吸不全を起こすことが多いのが特徴である。潰れた肺胞は,基本的に元には戻らないらしく,呼吸が苦しい状態が後遺症として残る可能性が高い。酸素吸入は呼吸が苦しいことに対する対症療法だが,さらなる重症化に進まないための1つの助けにはなると信じたい。

 2021年8月20日ごろをピークに落ち着きを続けている第5波だが,日々の死亡者数はあまり変わっていない。中等症患者が重症化し重症病床で回復せずに亡くなる,というパターンは基本的に変わっていない。退院者数も多いが,完治して退院しているのか,軽症になって自宅療養に切り替えられたのか,その辺りも内容が不明である。

 総数で増減を議論せず,一人ひとりの状況をビッグデータとして管理しなければ,次の変異株の感染拡大を再び許してしまい,同じことの繰り返し,あるいはそれ以上の悲惨な状況を招くことになりかねない。改めて,マイナンバーと「陽性者トレース」「ワクチン接種」のリンク管理を改めて要望 - jeyseni's diary 2021/9/10 を要望したい。時期政権を担うと思われる4候補の話の中に,デジタル庁がらみの改革がまったく聞かれない。マイナンバーというビッグデータをどう活かすのか,またミサイル攻撃に対するデジタル監視体制をどうするのか,などがまったく聞かれない。野党も,候補者一本化の話しか基本的に聞こえてこない。これを監視すべきマスコミも,マスゴミと言われてしまうほど,問題意識のレベルが下がってしまっているのではないか。

 

筆者的自民党総裁選予測

2020年8月28日,安倍晋三総理が辞意表明し,9月14日,自民党総裁選挙で,菅義偉氏が総裁に当選,9月16日に第99代内閣総理大臣に任命された。それから1年,菅氏は総裁選への出馬を断念し,2021年9月17日に自民党総裁選挙が公示される。

 総裁に立候補しているのは,岸田文雄(8/26),高市早苗(9/8),河野太郎(9/10),野田聖子(9/14)の4人。前回の総裁選挙と同様,前任者が立候補しない。

 前回は,新型コロナウイルスの蔓延に対して打つ手がなく,東京オリンピックパラリンピック2020も1年延期,ワクチンもまだできていない段階での総裁選挙で,圧倒的多数で菅氏が総裁に選ばれ,内閣総理大臣に任命された。しかし,感染拡大を抑えきれず,切り札のワクチンも供給が混乱,1年延期で開催したオリンピック・パラリンピック期間での感染者数激増など,成果を出せないまま,退陣となった。

 今回は,ワクチン接種が50%完了,感染第5波が減少傾向となっており,予想される第6波をどう抑えるか,ワクチン接種を進めながら経済回復をどう成功させるか,など,前向きな政策が期待される中での自民党総裁選挙となる。

 菅政権が運営される中,総裁選挙で闘った岸田氏も石破氏も何の提案も批判もなかった。野党も同様であることは,2021年初頭に筆者がコメントした 火中の栗を拾いたくない中央の政治家の皆さん,どうぞ国会議員をお辞めになってください。 - jeyseni's diary 2021/1/16。実務的には,菅内閣行政改革大臣とワクチン担当大臣を担った河野氏が,COVID-19に対する具体的な成果を上げた。ワクチン供給の交渉が切り札だった。その後のワクチン供給の乱れ,ワクチン接種の拡大,モデルナ製ワクチンの異物混入など,さまざまな問題を乗り越え,なんとか軌道に載せてきた実績がある。

 今回の自民党総裁選挙は,このCOVID-19対応に加えて,経済再生とSDGs地球温暖化対策などに指針を示して,次の総理大臣を目指すという,前向きな考え方が示せるチャンスである。しかし逆に争点がボケてしまっているような気もする。

 安倍内閣のときはCOVID-19は未知の敵,菅内閣のときは何とか手は打ったのにデルタ変異株の登場で抑えきれなかった。次の内閣は,デルタ株を抑えて第6波を防げるかどうかが1つのポイントになる。各国と同様,感染者数はまた増えることが予想されるが,ワクチンと抗体カクテル療法などの治療法,そして特効薬の開発により,重症者や死亡者はインフルエンザ並みに抑えられる年になるだろう。その中での経済再建もポイントとなる。

 そういう意味では,COVID-19対策では前回,「火中の栗」を拾わされた菅氏は貧乏クジを引いた形であり,今回は野戦病院構想,一般病棟への展開,健康パスの導入,ブースター接種など,前回まったく動かなかった構想が具体化してきた。

 ただ,COVID-19対策と経済再生以外に,海外各国との困難な交渉がすぐに立ちはだかる。米国,中国,英国,そして韓国,北朝鮮などのリーダーとのタフニゴシエーションにも立ち向かわなければならない。それほどいいタイミングでの総裁選挙ではない。

 さて,筆者の予測だが,最初の投票でいずれの候補も過半数の得票を取れる可能性はなく,決戦投票で組織票で岸田氏が当選する,という大方の予想と同じである。野田氏が昨日,立候補を表明しなければ,河野氏が初戦で票を集めて過半数の得票を得るだろうという予測を立てていた。

 野田氏の立候補が,正直言って嫌な雰囲気を醸し出している。野田氏の綱領は「弱き者奮い立たせる政策」。SDGsへの答えはあるかもしれないが,COVID-19や地球温暖化,エネルギー政策については二の次に見える。筆者は,SDGsを否定しないが,優先順序はCOVID-19と地球温暖化に対するエネルギー政策であり,それが一服してからSDGsが本格的に出てくると考えている。今は,世界に通用する強力なリーダーシップが必要なタイミングである。最初の投票で勝てる自信もない選挙に立候補するのは,自ら泡沫であることを認めることであり,選挙戦を混乱させる意図を持っての立候補と思わざるをえない。世の中で言われる「河野崩し」に加担し,決戦投票に持ち込んで岸田陣営に付く,という戦術としか見えない。

 女性候補という立場も,高市氏に対する当て馬のようにも見える。圧倒的に自信があるのなら出馬もあり得るだろうが,これも票の分散を狙ったようにしか見えない。

 政治は駆け引きである。しかしこういう行動に出るということは,ウラに何らかの密約があるようにしか見えない。結局,こうなるのね,と諦めて,決まる日を待ちたいと思う。