jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

AIはブラックボックス--ロジックを人の力で組まないシステムなど信用できるのか

アメリカのトランプ大統領は,生成AIなどのAI(人工知能=Artifitial Intelligence)をSI(超知能=Super Intelligence)と呼ぶ大統領令にサインした。これにより,アメリカの行政機関はAIをSIに呼び替える必要があり,AIという用語を使わないという。

 AIの「人工」というのは,「人が作った」という意味が含まれている。つまり人間が組んだロジックによって,その計算を高速で行うことで結果を出力する,という意味である。ロジックは「論理」であり,「計算手順」である。そのロジックは人の頭で考えて,想定どおりに動作する。基本的に,無限ループに陥る以外に暴走することはなく,暴走した場合に自動的にロジックから抜け出るか,ハードリセットボタンか,電源オフでリセットできるように設計するのが普通である。

 ところが現在の生成AIは,AI自身がロジックを自己生成してしまう危険性を持っていて,設計者が意図しない動作をする可能性が否定できない。つまり,ロジックボックスのはずが,「ブラックボックス」となっており,結果は出てくるが,どういうロジックで答えが出されたのか,設計者すら理解できない。

 そういう意味では,自分が都合のいいように行動してしまう人間と同じであり,まさにArtifitialよりもSuperという方が適切かもしれない。しかし,スーパーマンは人間を超えた能力を持つと同時に「正義」という理性も持ち合わせているのに対し,Super Intelligenceは今のところこの「理性」を持っていない。したがって,ロジックにブレーキを掛けることができない。すでに稼働しているAIの電源を運営者が切ることはしないので,暴走はさらに続く。

 つまり,Superというよりrampage(暴走)あるいはriot(暴動)を冠した「RI」と呼ぶべきではないかと,筆者は考える。

 生成AIに理性を組み込んでほしい。理性=Senseを持つことができ,自制できるAIなら,それを「SI=Sense Intelligence」と呼んでもいいと考えるのである。

読めないアイドルグループ名--企業名変更にも異論あり

男性アイドルグループtimeleszのメンバーによる傷害事件については特にコメントしないのだが,老年筆者にとってはまずグループ名が読めなかったことが残念に思っている。「タイムレス」と読むのだそうだが,そもそも「sz」が続く単語をこれまで見たことがなかったので読めなかったのだろう。「lesz」をgoogle翻訳にコピペしてみると,言語検出ではハンガリー語と表示された。

 他にも筆者には初見で読めない音楽グループ名が増えたと感じる。SixTONES(ストーンズ),Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)などは,途中の文字を読み飛ばしたり,Footの短縮形が入ったりしている。関ジャニ∞,M!LK,&TEAMなどは,アルファベット以外の文字を当て字的に入れたりしている。Aぇ! groupは「A」だけで「えー」と読めるのに「ぇ」を加えると意味不明になってしまっている。

 アイドルグループ以外でも,グループ名が初見で読めなかったのがOfficial髭男dismである。「ヒゲオトコ」ってなんだろうと思った。ふざけたネーミングだと思ったのがSEKAI NO OWARI。「世界の終わり」と読めるのが残念だった。ハラスメントにならないのかと疑問に思ったのがゲスの極み乙女,ポルノグラフィティである。

 アイドル名で最初に読めなかったのが「モーニング娘。」。この最後にある「。」はどうすればいいのか疑問だった。文の途中に入れるときに,読点で終わってしまうのを何とかしなければならなかったからである。

 わざわざ,読みにくいネーミングで,「どうだ,読めるか?」とばかりに突きつけられたような気がして,どうにも納得がいかないのである。

 上に挙げたグループは,いずれも有名になったから良かったようなものの,勝算がどこかにあったのだろうか。グループ名は,自分たちで付けるか,さもなければ所属プロダクションで付けられるのだが,ちょっと変わったネーミングを好む傾向があるのかもしれない。

 企業名にはこういう変わったネーミングの傾向は見られないが,近年の社名では元の会社名からは想像ができないようなネーミングも増えている。カナデビア(日立造船),ウミオス(マルハニチロ),ランドクロス(日立建機),アストラム(ぺんてる),セムリンクス(住友電設)など,グループ名を消し,カタカナ名にする傾向がある。いろいろな事情があるのだろうが,和製英語でもなく,企業をイメージしにくい面もあるように感じる。

 以前は,頭文字をつないだ社名をロゴ的には使えていたが,社名登録はできなかった。日本IBM(日本アイ・ビー・エム),TDK(東京電気化学工業),NEC(日本電気)など,現在はアルファベット名が正式社名になっている。こういう変更は受け入れやすい。一方,「プチプチ」という気泡梱包材を販売する会社名を正式にプチプチ㈱にした(川上産業)のは,絶妙とも言えるかもしれない。

 筆者は,言葉の響きや意味を大切にしたい。各グループ,各社が,それぞれの思いをネーミングに込めているものと思われるが,やはり筆者は日本語の響きにはこだわりたいと思っている。

Androidにもマイナンバーカードアプリが2026年10月に開始--筆者はカードを持ち続ける予定

「Androidのマイナンバーカード」10月20日開始 - Impress Watch (2026/10/2)。デジタル庁の発表だという。iPhoneのマイナンバーカードは,すでに2025年6月24日から導入されている。マイナンバーカードをスマートフォンに入れるという計画については,その1年前にレポートしている(「身分証明書」が出せない日本--迷走するマイナンバーカードがついにカードでなくなる日 - jeyseni's diary (2024/5/31))。このときは,「2025年春」にスマホにマイナンバーカード機能が入る予定と書いた。iPhoneが先行し,Androidは1年以上も遅れたことになる。

 このときから,スマホにカード機能が入ることに対しては疑問を呈していた。今月からAndroidでもアプリ化になるとの発表なのだが,筆者はカードとして持ち続ける道を選ぶだろうと思っている。何しろ,現在持っているスマホもすでに2年前のモデルで,OSのアップデートも止まっている。そろそろ買い替えの時期なのだが,とりあえず機能に不満もないので,バッテリーが使えなくなるまでは使うつもりだが,アプリでの引き継ぎが毎度うまくいかないこともあり,すべてのスマホ化については疑問がある。Pasmoもマイナンバーカードもクレジットカードも,そして運転免許証も,カードとして所持している。クレジットカードのタッチ決済も,いちおうスマホアプリのgoogle ウォレットとの連携は作ってあるが,基本的にはクレジットカードそのものを取り出してタッチしている。

 iPhoneのマイナンバーカードアプリを使っている人数は,利用開始後半年経過した2026年1月現在ではiPhoneのマイナンバーカード、500万枚超え - Impress Watch (2026/1/23)と発表されている。筆者は,マイナンバーカードのデザインが悪いとか,パソコンやスマホでの認証時の手間が掛かるなど,マイナンバーカードそのもののシステムの不備をこれまでも指摘したが,すべてをスマホに搭載することには反対である。

 そもそも,スマホ自身を物理的に信頼していない。バッテリーがなくなれば,電車にも乗れなくなる。スマホを落としたら,カード類がすべて使えなくなる。財布やカードケースは必要なとき以外はポケットに入っているが,スマホは手に持ったり机の上に置いたりしている。いつ置き忘れるか分からない。そんな危ういところに,個人情報をすべて集結させるのは怖い。機種変更はいずれしなければならないが,設定を引き継げるかどうか分からないし,OSのバージョンによって動作するかどうかも分からない。

 半年後,Android端末でのマイナンバーカード搭載枚数の発表を待ちたい。

企業システムへの不正アクセスが続く--悪意を持ったプロ集団から生成AIで無邪気に作ったシステムまで,ネットワーク,個人情報の危機

企業のコンピュータシステムへの不正アクセスのニュースが続いている。「テレ朝ニュース」でリンクを付けてみた。

・佐川急便が不正アクセスで情報流出の可能性 件数や範囲などは現在調査中 (2026/10/1)

・タイムズカー個人情報660万件漏洩 “リスク高い”運転免許証の画像も 何が危険? (2026/9/29)

・イエローハット 個人情報180万人分漏えいか 外部から不正アクセス (2026/8/28)

・ニチレイ 不正アクセスによるシステム障害が発生 冷凍食品の出荷業務などに影響生じる (2026/7/13)

・アフラック生命保険 顧客約438万人の情報流出 うち約23万人は銀行口座情報含まれる (2026/6/30)

・KDDI メール情報1422万件漏洩か KDDIが提供する6社のメールアドレスとパスワード (2026/6/23)

 2025年10月にアサヒビールで起きた不正アクセスによるシステム停止は,同社商品の発送だけでなく,商品を販売する飲食店での営業にも影響を与えた(アサヒビール全6工場稼働・一部出荷再開および新商品発売延期のお知らせ2025/10/6)。

 メーカー系や運輸系だと,個人の登録はないという気持ちになるが,通信系,生保系などは個人として登録している可能性も高く,自分が含まれていないかという気になる。直近の佐川急便は個人でも利用しており,さまざまな情報がデータベースに登録されている可能性が高いので,ドキドキしてしまった。

 アサヒビールの不正アクセスは,ランサムウエアによる身代金要求型の不正侵入であり,企業攻撃を専門としてお金を要求するタイプだが,近年の生成AIによってさまざまなコンピュータシステムの脆弱性が簡単に発見されるようになることが明らかになった。その診断を生成AI企業と契約して進めていく動きがある中で,より高度な不正アクセスシステムによって攻撃が次々に行われているように思われる。

 さらに,生成AIでパスワードを見抜く技術も向上している。これまでは総当り的にパスワードをぶつけていく方式だったものから,相手の個人名などから予想されるパスワードを作成してぶつけることにより,はるかに効率的にパスワードを見つけられるようになっている。

 こうした不正アクセスシステムの設計は,従来はプログラミングの知識と技術が必要だったが,現在は生成AIでそれなりのソフトを作ることができるようになってきている。小学生が作ったプログラムで不正アクセスされた例も出てきている。プロ集団はもともと悪意を持っているのに対し,一般人が作ったシステムは,無邪気に作ってみました,といったレベルで大きな被害が出る危険性も持っている。

 人が制御できるかどうか,その理性を持てるかどうかが,AIやロボット,そして人類の将来を危うくする危険性も - jeyseni's diary (2026/5/1)。生成AIを制御するシステムを開発企業がそれぞれ組み込むことについて同意が得られた。しかし,これはアメリカの生成AI企業だけであり,しかもどういう仕組で制御するかについての具体的な方法はまだ示されていない。また,彼らが本当にそれを組み込む理性を持っているかどうかも筆者は疑問視している。

 

カスハラと「お客様は神様」という客側の勝手な解釈をきちんと伝えるべきでは--三波春夫は自分を律する意味で言ったとされる件

カスハラ(カスタマー・ハラスメント)に対して改正労働施策総合推進法が2026年10月1日から施行された(厚生労働省の資料 https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/001662576.pdf)。カスハラに対して,事業主が従業員を守るための方策を講じなければならない,としている。

 「こういう行為はカスハラに相当します」というある程度の具体的な基準が示されたことで,行為そのものに対する抑止力が働いて,行為そのものが減ることが期待される。事業主も従業員も,ある意味でシステマチックに対応のマニュアルも整備する必要がある。窓口,あるいは電話口の従業員が,精神的なストレスを受ける前に上司や専門担当者が対応したり,場合によっては警察への通報もすることを相手に伝えることも必要になる。

 相談窓口などでは,カスハラになるケースをお客にも分かるように掲示し,電話口では,係につながる前に「通話内容は録音されます」と音声で案内するなどを対策として実施するなどで,予防線を張ることも重要になってくるかもしれない。

 窓口に1人しかいないケース,たとえばコンビニや小規模商店などでの対応は相当難しいが,店長と従業員,アルバイトなど複数で対応可能な場合や,学校などでは,責任者が落ち着いて対応することでエスカレートするのを早い段階で防ぐことができるかもしれない。1人職場では,カスハラに当たるという状況をお客に伝えた上で,警察への緊急通報をするようなシステムが必要になるかもしれない。

 「お客様は神様です」という言葉は,昭和の歌手の三波春夫が語ったとされるが,カスハラを語る中で誤って解釈されたとされている(「お客様は神様です」について 三波春夫オフィシャルサイト)。実際,お客が「自分は神で言いたい放題できる,と勝手に解釈することでカスハラが起きていることが多い。

 「『お客様は神様』は,お客様が何を言っていいという意味ではありません」とはっきり言うべきだろうし,あくまでも客と店は「対等な取り引き」であることをはっきりさせるべきだろう。商品の不具合に対する対応手順もマニュアル化すべきだし,それを越えるところでカスハラに当たるかどうかの線引きをはっきりさせることで,エスカレートが抑えられる可能性がある。

 問題は,学校における教員と生徒の親の関係におけるカスハラのケースである。店の場合は,個人の単純な不満なので,対応の仕方もマニュアル化できる可能性が高いが,学校の場合は先生と生徒の1対1の不満だけでなく,他の生徒との比較(差別)における対応の不満によるものが大きい。しかも,親は学校に対して「知識やしつけを子供に教える義務がある」と思い込んでしまう傾向がある。

 かつて,筆者の時代までは「仰げば尊し,我が師の恩」と卒業式には普通に歌って先生への尊敬と感謝を示していたものだが,今は先生に対する尊敬の念が微塵も感じられないし,特に親がモンスターペアレント化して,「学校では教育としつけをするのは当たり前」という風潮がある中で,先生に対する過度な要求がハラスメントとなっている。これも改善していくことが望まれる。

 ひょっとしたら,いずれ先生はAIに取って替わられる可能性があり,親も子供も,そして先生もそれを望んでいるのかもしれない。しかし,人間関係の構築が希薄になっている現在も今後も,みんなで集まれる学校という場は大事にしてほしいと思うのである。

ノートPCのデュアルモニター化--レイアウトはgood。有線接続がややネックに

折りたたみディスプレイをノートPC用に開発してほしい--軽量でしかも縦型大ディスプレイができる【追記】 - jeyseni's diary (2024/8/5)と書いたのが2年前。さらに,セカンドモニターをノートPCの奥側に「前後置き」--テレビ,監視カメラなどを表示 - jeyseni's diary (2022/8/13)と書いたのが4年前になる。筆者の個室の机上は,現在もこの2枚モニター態勢で,非常にうまく使っている。

 最近,リビングルームでPC作業をするようになり,ノートPCだけをリビングに持ってくるのだが,14インチのワイドディスプレイのノートPCの画面は,複数のソフトを分割表示するとメインのWebブラウザーの左右が切れてしまい,作業しにくくなる。そこで,いわゆるモバイルディスプレイを導入しようと考えた。

 今後,自宅外で作業する可能性も考えて,ノートPCと同じ14インチのモバイルディスプレイから選ぶことにした。販売サイトを検索する中で,多くのモデルが自立型という中でスタンドが付属しているモデルを見つけた。UPERFECTの14型モバイルディスプレイである。

14インチ UPERFECT モバイルディスプレイ

 同じような卓上スタンドで関節型のアームを持つタイプもあったが,画面の安定性とフットプリントの小ささでこの伸縮タイプを選んだ。

 使用時のレイアウトとしては,同社の写真にあるとおり,ちょうどノートPCを開いた程度の高さにセットした。この配置だと,ノートPCを開いた状態でもモバイルディスプレイと干渉せず,ノートPCの開閉がスムーズにでき,非常に快適に使えている。正面だけでなく,少し左右に動かしても干渉しないので使いやすい。

 このモバイルディスプレイの特徴として,ノートPCとType-Cケーブル1本で接続するだけで,映像出力と電力供給ができるというものがある。ところが,筆者のmouseノートPCは,Type-CポートがDisplayPortに対応していないことが判明し,この特徴を活かせなかった。その代わりとしてHDMIケーブルでノートPCを接続した上で,Type-Cケーブルで電源とつなぐ必要があった。

 一方,ノートPC用にPD(パワーデリバリー)充電器を導入--給電がスッキリするものの,Type-Cコネクタの不安は消えず - jeyseni's diary (2026/9/4)でノートPCにPD充電器でType-Cポートに電源を供給する方法に変更し,これまでのややかさばる電源ケーブルを使わないようにしていた。しかし,筆者のノートPCにはType-Cポートが1個しかなく,仮にこのポートがDisplayPort対応になっていた場合,PD電源供給ができないことになる。

 結局ノートPCのType-CポートはPD充電器から電源を取ることにしたのだが,先に導入したPD充電器の電力が65Wで,モバイルディスプレイの電力を供給するとノートPCに電力供給ができないことが分かった。コンセントを2個占領するのも問題なので,ノートPCとモバイルディスプレイの両方に電力供給するために100W出力のPD充電器を追加導入した。先の65W出力のPD充電器は,ノートPC単体を持ち歩く際に使う予定である。

 さて,この状態で,有線接続のケーブルは3本使っている。何だかゴチャゴチャしていて今ひとつ格好が良くない。検索してみると,モバイルディスプレイでワイヤレス接続できるモデルがあることが分かった。

 ところが,ワイヤレス対応のディスプレイは15.6インチモデルばかりで,筆者が求める14インチモデルがなかなか見つかっていない。確かに,ワイヤレスであれば少し離れた場所に設置することを前提に考えれば大きめのモデルになる。わざわざ小さい14インチモデルでワイヤレス対応にする必要性は少なく,ユーザーも少ないという判断なのだろうか。

 HDMIポートに無線送受信機を差し込んで映像情報をワイヤレスで飛ばすというアダプターも販売されているのだが,よく見るとこのアダプターの双方にType-Cケーブルで電源を供給する必要がある。ますますややこしくなりそうである。この無線送受信機は,プレゼンで大型モニターに接続する際,パソコンをモニターから離れた位置で操作するといった用途で役に立つようである。30~50mぐらい離れていても使えるようである。

 ちなみに,導入した14インチモバイルディスプレイのスタンドのポールは鉄製なので,スマホに取り付けたMagSafe対応のスマホアダプターでスマホを取り付けることができた。机の上のスペースをさらに有効利用できている。筆者としては満足なのだが,家の者からは,リビングテーブルの上に邪魔モノが増えたということになっているようである。

パナソニックが市販カーナビの 生産を2027年3月終了へ--音声操作を極めてほしかったのだが

パナソニックが市販向けのカーナビゲーション製品の生産を2027年3月で終了するというメールが飛び込んできた。同社のホームページにニュースリリースがあった(市販市場向けカーナビゲーションの生産を2027年3月までに終了、生産終了後もアフターサービスを提供 | 車載関連 | 製品・サービス | トピックス | Panasonic Newsroom Japan : パナソニック ニュースルーム ジャパン 2026/9/25)。

 筆者の愛用する現行車とともに約25年間,現役で活躍してくれたパナソニックのDVDカーナビ。とにかく地図の見やすさが抜群で,スマホナビやディスプレイオーディオを導入した後も,メインで地図表示とナビに頼ってきた。すでにサポート終了モデルで,DVDの地図も15年前の更新が最終版となっているが,自宅の近辺では1本の主要幹線道路が追加されたのを除けばほとんど問題なく使えていた。購入当時30万円ほどもしたモデルだが,クルマ同様これほど買い替えをしないようであれば,事業採算も取れなかったかもしれない。

 このDVDカーナビは,もちろんスマホとの連携機能は皆無で,音楽も掛けられなかったが,アナログビデオ入力端子にワンセグのテレビチューナーを接続して,休憩時などに視聴する工夫をした。

 音声操作も皆無だったが,当時としては最先端のタッチパネルディスプレイで,地図の縮尺の切り替えなどは画面のタッチでできた。もちろん,スマホのようなピンチ操作はできず,100m縮尺を基本に,拡大は25m縮尺,広域は400m,1km,4kmと段階的に縮尺を切り替えるボタンが画面に表示されていた。切り替えはスムーズで,何の不便も感じなかった。むしろ現在のカーナビのように勝手に縮尺が変わったり,ピンチ操作で縮尺を変えるよりも,使いやすかったと思っていた。

 専用カーナビに最も期待していたのが,音声操作である。行き先の設定や画面の縮尺の切り替え,ボリュームの上げ下げなど,運転中でも画面操作やボタン操作なしに音声操作することで安全性が高められるからである。最近のモデルではこの辺りの機能が充実しており,買い替えも検討していた。スマホナビやディスプレイオーディオでのナビが今ひとつ不満が解消されていないからである。

 同じカーナビメーカーのパイオニアはカーナビの先駆者で,専用カーナビとともにスマホナビの「COCCHI」とバイク用ナビ「MOTTO GO」を提供してきたが,2026年11月30日にサービスを終了する(COCCHi,MOTTO GOがサービス終了のナゼ?--パイオニアの高機能カーナビアプリが終了へ - jeyseni's diary 2026/8/18)。こちらは,おそらくナビアプリの提供によって専用カーナビの売れ行きが悪くなったことで,ナビアプリ側をなくすという判断だったと思われるが,ひょっとしたら今回のパナソニックの発表で専用カーナビ事業にも影響があるかもしれない。

 クルマの電子化が進むにつれて,クルマ側の実際の車速データやガソリン量,バッテリー状態などを取り出し,カーナビなどと連携させられるようになった。クルマメーカーは,こうした機能を使ってカーナビだけでなく,速度計やエンジン回転計など,これまで個別に取り付けていた計器類を大型ディスプレイで表示し,タッチ操作や音声操作ができる電子パネルに進化させつつある。カーナビメーカーは,クルマへの後づけではなく,クルマの純正品としての開発に変わっていくのかもしれない。しかし,国内のクルマの需要が伸び悩む中で,海外のクルマメーカーとのタッグを組むのかどうかなど,経営的な判断も必要になっているのだろう。

 筆者の愛車は今月車検を済ませた。自身の退職に伴い,収入もなくなった。子供たちへの負担はなくなったものの,相変わらずワンボックスカーの荷物運搬能力の高さへの期待は続いている。しかし筆者は次の車検は通さずにクルマ生活は終わりたいと考えている。負担があまりにも大きくのしかかっているからである。レンタカーなどを適宜使うということになると,やはりスマホナビに落ち着くのかな,という気がしている。

 NHKのプロジェクトXでも取り上げられた日本発の製品技術が,また消えていくのかもしれないと思うと,残念でならない。