jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

エネルギー-水素発電

“経済新党”への期待--日本をもう一度奮い立たせるために,隠居している場合ではない

自民党による1党支配が難しくなりつつある。政治とカネ,権力という汚い図式が,自らを滅ぼそうとしている。かつてのロッキード疑惑と田中角栄の図式を思い出させる。 しかし,現在の野党に日本を正しい方向に向かわせる政策も実力もない。何しろ海外交渉力…

100円ショップ依存を見直す--モノづくりを取り戻せ

小学生高学年から中学生にかけて,ラジオ作りのために大阪日本橋の電気街によく出かけた。さまざまな部品店を巡る途中にある雑貨店にも立ち寄って,いろいろな変わったモノを見つけるのが好きだった。 大人になって東京に出てからは,当時はまだ電気街だった…

国際連合の存在感なく,西側連合と東側連合の2連合並立で,いよいよ第三次大戦の危険

民族,国家,主義,それぞれ立場が違うグループを引っくるめて,地球全体で「国際連合」という調整機関が存在する。「国際」つまり「インターナショナル」で,世界中の国が参加して,「地球」を存続させるための議論を行う場として設立された。 常に対立して…

世界をリードできる日本企業がなくなった--ソニーを「大手電機メーカー」とわざわざ紹介する今

ソニー関連のニュースがあった。内容を忘れてしまうほど筆者にとってショックだったのは,「大手電機メーカーのソニーが・・・・」と紹介されたからだと思う。 筆者にとってのソニーで一番印象が強いのが,オランダのフィリップと提携して開発したCD(コンパ…

ブルシット・ジョブ(意味のない仕事)が多すぎる--金融などのマネーゲームのほか,学者やメディアも自覚せよ

斎藤幸平氏が「SDGsは“大衆のアヘン”」と断じるワケ 「マイバッグ・マイボトルを持っても地球規模の問題には対処できない」 | マネーポストWEB (moneypost.jp)(2024/2/13)という記事に出会った。東京大学の斎藤幸平准教授のコメント記事である。 「SDGs」…

ホワイト水素にも期待--しかし持続的には太陽エネルギーを使った水素製造とその産業化であると確信

フランスで過去最大規模のホワイト水素鉱床が見つかる | TEXAL など,ここのところホワイト水素のニュースが目に留まる。ホワイト水素は,天然の水素である。石油や天然ガスのように,地中に蓄えられてきた。これまではただ捨てられていただけだという。 せ…

男性の「女性化け」現象は多様性なのか,種の崩壊なのか--10年先の自分を夢見ることができるか考えてほしい

若い男性が「美しく」なっている。前期高齢者の筆者の目には,少女マンガの王子様風といったところだろうか。8頭身ですっきりした顔立ち,涼しい眼差し,そしてスムーズな身のこなしである。 影響を受けたのは,たぶん韓国の男性歌手グループの台頭が大きい…

途上国が水素を作り、先進国がe-fuelにして還元--日本が世界のリーダーに返り咲く最後のチャンス

日米欧の先進国に中国やロシアなど新興国を加えた20カ国・地域(G20)のエネルギー相会合がインドで開かれたが、共同声明には至らなかったという。平和だった段階でも先進国と開発国では立場の違いで意見はまとまらない。まして戦争当事国が入っていては、議…

合成燃料(e-fuel)の可能性を分析する--水素燃焼と並行して合成燃料も優先すべきかも

全方位戦略と宣言したトヨタ自動車。ハイブリッド、EV 、燃料電池、水素燃焼の次に挙げたのが、合成燃料である。このエネルギー源は、石油に直接換わるものだと言われる。つまり、現在のガソリン車でもそのまま使えるモノを指す。確かに魅力的なのだが、その…

量を出せる国が勝つ--工業製品,エネルギー,そして食糧

第二次世界大戦後,日本が高度経済成長して奇跡の復興を遂げた。資源のない日本が世界に打って出られた唯一の切り札が,モノづくりであった。 この原則は,基本的に変わらない。やはり「量を出せる国が勝つ」ということなのだと,改めて考えたので,考えをま…

砂上の楼閣「日本」--足元がなく自己崩壊は目前

オランダが,水素製造,水素供給のハブ(中心地)になるための投資を一斉に進めているというニュースを見た。元々あった石油コンビナートと欧州各国につながる石油・ガスパイプラインを水素製造,水素供給のインフラとして流用拡大するという構想が,着々と…

「ChatGPTを使いました」と言った日から,あなたの文章はあなたのモノではなくなる

AIによる自動文章生成プログラム「ChatGPT」については,これまでも数回コメントしてきた。筆者はあえてChatGPTは使わない,と宣言しているし,実際に登録もしていない。 すでに多くの人がChatGPTの使用に対して登録をしている。機能の確認と称して登録するA…

「起業」を再考する--虚業ではなく実業を

日本でも自分で起業する若者が増えている。これだけなら喜ばしいと言えるのだが、中身が残念なので、一言まとめることにした。 2023年3月末までのNHK朝ドラ「舞い上がれ!」で、主人公は航空機バイロット試験に合格したが、父の死で家業のボルト工場の営業を…

H3ロケットの打ち上げ失敗--日本は航空宇宙ビジネスから撤退すべき段階

2023/2/17 日本の大型ロケットH3が,3回の打ち上げ延期後にメインエンジン点火まで行ったものの,補助エンジンが点火せず,打ち上げが失敗に終わった。JAXAなどの関係者には申し訳ないが,日本は航空宇宙ビジネスのプラットフォームから撤退すべきタイミング…

鉄工業は、水素燃焼のノウハウを発電に転用せよ--「水素は産業の米」を再演せよ

日本製鉄(NIPPON STEEL)のCM 動画がトレインチャンネルで掛かっている。鉄と水素で、出るのは水だけ、カーポンニュートラルに貢献する、としている。 製鉄には、鉄鉱石の酸化鉄を還元(酸素を引き剥がす)工程が必要で、従来は鉄鉱石とコークス(炭素)を…

豊田章男氏がトヨタ自動車会長に--次は日本再生に乗り出してほしい

トヨタ自動車がトップ人事を発表。豊田章男社長が代表権のある会長に,後任社長に佐藤恒治氏が選出された。 豊田氏の年齢を見て驚いたことに,筆者と同じ66歳。世の中を動かせる人と動かせない人の差は歴然である。トヨタ自動車という日本を支える企業を引き…

阪神淡路大震災から28年--記憶は風化するが,より効率的な土地利用への発想転換を提案

1995/1/17 5:46に阪神を襲った震災から28年が過ぎた。筆者は川崎市のマンションに住んでいて,朝7時のニュースで阪神高速道路が横倒しになっている映像を見て慌てた。実家のエリアだったからである。電話をしてみたが,実家とも兄夫婦の家ともつながらなかっ…

全EV(電気自動車)化への警鐘--すべてがチグハグな世界中の環境政策

世界中がEV(電気自動車)化へと突っ走っている。「地球温暖化を防ぐ」という大義名分のために,排気ガスを出すガソリン車やディーゼル車は悪というイメージが定着しつつある。 一方で,この全EV化への警鐘を鳴らす書籍も多く出版されている。正直言えば,ど…

心の拠り所、カネの拠り所--海外からカモにされ,自立もできなくなった日本

人は、何を拠り所にしているのか、少し考えてみた。世の中の犯罪が無くならないことに筆者は愕然としているのである。 人の弱みは、あらゆるところにある。生まれてきた環境、学校での成績、人間関係、そして仕事などである。裕福な家庭に育ち、勉強もでき、…

安い水素製造技術をイスラエルが開発--すでに企業化と投資集中

イスラエルのベンチャー企業が、水の電気分解で水素を製造する際の新しい電極技術を開発した。近いうちに現在の1/10のコストで製造できるという。“安い水素”が世界を変える!低コスト製造技術がイスラエルで登場 (nhk.or.jp) 2022/11/17。 電気分解の際に両…

化石賞を連続受賞の日本--海外の人は日本が「レイム・ダック(死に体)」であることをしっかり見ているということである

COP27に合わせて、環境団体が設けている「化石賞」に、3年連続して日本が選ばれた 「化石賞」に日本 環境NGOが発表 “気候変動対策に消極的” | NHK | COP 2022/11/10。第27回気候変動枠組条約締約国会議(Conference of the Parties)という国連(国際連合)…

習近平がまともな世界路線を出すか,日本産業界が水素エネルギー,食糧工場で世界路線を出すか--このいずれかしか世界を救う手はない

指導者が変わらない怖さと変わる怖さ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/1/26に書いたブログである。すでにロシアによるウクライナ侵攻に向けて緊張が高まっており,このあと2/24に戦闘が始まった。 ロシアに対抗するために欧米はNATOを組織した。自…

「長く大切に使う」ことの矛盾を改めて考えてみた--SDGsも単なる責任回避で終わる可能性

SDGs(持続可能な開発目標)が流行りである。持続可能という響きのいい言葉だが,最近,ちょっと疑問に思えてきているので,気持ちをまとめてみることにした。 持続可能ということはゼロサムである。しかし,自然も人間が作り出したものも,エンタルピーは必…

「終戦の日」の意味はあるのかと思い始める戦後77年の今年--「コロナで600万人,ウクライナで3万人,第7波で3747人」という死亡者数に無感覚になっていないか

2022/8/15 終戦77年になるという。今は「終戦の日」と呼ぶのが一般的なようだが,古い人間である筆者は「終戦記念日」という呼び方で育ったように記憶する。 そもそも「終戦」という呼び方も,換言である。本来なら「敗戦」であり,「記念」すべきものではな…

2022年、世界を動かすモノは何かを考えた--動かないアメリカ,動けないロシア,間隙をぬって台頭する中国

2020年は、地球も世界も言わば分岐点で乗り誤った年だったように思える。何だか、ここのところ、無為感に囚われている。いやな発想ばかり浮かぶ。 地球温暖化が言われて20年経った。人類は相変わらず化石燃料を燃やしてエネルギーを取り出し、二酸化炭素を放…

家畜の糞尿から水素やメタノールを生産--北海道の取り組みを評価。もっと「水素」コールを

【再エネ王国・北海道】牛の“ふん尿”が宝の山に?|NHK 北海道のニュース 2022/6/2にNHK北海道で放送された内容のようだが,全国ネットでは今朝7/25のニュースで知った。鹿追町では,糞尿から水素を作り出し,町の水素ステーションで“給気”できるようにした…

微生物からプラスチック--水素細菌プロジェクトを国家レベルで進めることを再提案。太古の地球の原理に戻ろう

微生物×二酸化炭素でものづくり? 2022/7/13のNHKニュースのタイトルである。水素細菌が,空中の二酸化炭素を餌として水素を作るとともに,自身の中に生分解性プラスチックを作る,という話で,筆者も少し前にフォローしていた 水素細菌ねぇ--まず電気分解水…

ムダ死だった安倍元首相--日本では政治が機能していない。エネルギー,食糧問題でリードできる技術に投資すべき

2022/7/7に安倍晋三・元首相が凶弾に倒れて亡くなった。人の死をどう語るかで語った者の素養も知られてしまうのであまり書きたくもないのだが,政治家として撃たれたのではなく,個人的な恨みの妄想で撃たれたような状況に,筆者は残念さを感じているところ…

「詐欺家族」「万引き家族」は日本だけ--これが海外からはエキゾチックに見えるのか

海外で事件と言えば、銃を使った無差別殺人や叩き壊しなどの暴徒化事件、身代金目当ての誘拐が頭に浮かぶ。物騒だが、特別な犯人が起こすというイメージである。だいたいが人種差別や貧困が原因かなと感じる。 一方、日本の事件は、陰湿極まりない。年寄りを…

水素細菌ねぇ--まず電気分解水素でのインフラの確立が先決だが安定供給には必至の技術かも

アメリカや中国で、水素細菌で水素エネルギーを使うというプロジェクトが国家規模で進められているという。二酸化炭素も餌として吸収し、水素ガスを産出するとともに、自身は生物プラスチックの素材にもなるらしい。日本もようやく研究に資金提供するかどう…