jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

経済

擁壁は適切に作られてきたのか--ここにも高度成長期の手抜きがあったと考えられる

杉並区擁壁崩壊、原因は何だったのか?擁壁・斜面物件に要注意。チェックポイントはここだ|不動産投資の健美家。今朝のNHKが特集していた「擁壁」問題。高度成長期の急ごしらえの宅地造成から50年で,寿命を次々に迎えているとの指摘である。 擁壁という言葉…

組織と制服--スーツとネクタイはリアル社会のビジネスマンを象徴していた

久しぶりに平日に休みを取って,都内に普通の通勤時間帯に電車に乗って出かけた。自分の中では休日モードであり,服装も気持ちも休日対応になっている中で,周囲を見回したところ,あれっと思った。ビジネスモードの乗客がほとんど見当たらないのである。 筆…

歳とともに醜くなる男性,魅力的になる女性--この違いを考察してみる

戦後,(などと話を始めると,いかにもジジ臭いが)日本の食糧事情が良くなり,食の西洋化が進み,動物性タンパクや脂肪の摂取が当たり前になり,栄養的にもカロリー的にも十分な環境になった。特に学校での給食の普及によって牛乳を飲む習慣が定着し,十分…

備蓄米放出でなぜ「高値入札」になるのか--値段を抑えるなら飼料並み価格または元価格で放出し,それ以上の価格設定を禁じる必要があるのでは

2025/3/27に,2回目となる備蓄米の入札が行われた。備蓄米の放出については,タイミングが遅いことと,量が少ないこと,そして価格を入札で自由設定することに対して異議を唱えてきた(AI大臣、AI官僚を作らなければ--総合的判断ができない - jeyseni's diar…

相互関税は貿易には支障だが,国の独自性を育てられるいい機会でもある--日本らしさをもう一度考えてみてはどうだろうか

アメリカのトランプ大統領による相互関税の発動で,世界中のモノの動きが変わる気配を見せている。 アメリカは,国内で何でも製造することを目指している。石油すらシェールオイルを自国で開発・採掘して需要を賄う戦略だし,クルマでは完成車から部品,材料…

「東大がAIより農学部重視」がおかしいという主張こそ責任回避--無責任な評論家のコメントに反論

東大は「AIより農学部」に比重置く“40年前”の状態!新たな学問に配分できない深刻問題 | 野口悠紀雄 新しい経済成長の経路を探る | ダイヤモンド・オンライン (2025/3/13)。 野口氏と言えば論客で有名だが,この投稿記事をざっと読んで筆者は大変失望してし…

世界中の情報より「目先の情報」を学習してみろ--AIで皿洗いができるのか

家事は大変だが,中でも一番面倒かなと思うのが,食事の後片付けである。シンク周りに汚れた食器や箸,スプーンなどが乱雑に集まる。これを洗って,水切りし,乾いたら食器棚に戻す。食事の用意をしたなら,野菜くずを生ごみの袋に移し,冷蔵,冷凍食品を使…

評論家は嫌い--森永卓郎氏が67歳でがんで死亡

経済評論家の森永卓郎氏が2025年1月29日,がんで亡くなった。67歳だった。筆者より1歳若い。「年収300万円時代を生き抜く経済学」という書籍を2005年に出版し,当時はかなり批判をされたようだが,それから20年後,現実になったと評価されている。 ここ数年…

リーダーに求められるのは人格?品格?性格?--なぜか違和感のある世界の2024年

アメリカ大統領選挙で,トランプ氏が当選しハリス氏が落選した。日本の自民党総裁選挙で,石破氏が当選し,高市氏,小泉氏らが落選した。 ロシアはプーチン氏,中国は習近平氏,イスラエルはネタニヤフ氏,そしてウクライナはゼレンスキー氏。世界の各国のリ…

「103万円の壁」と「時給1500円」は矛盾しないか--それよりも「非正規」「契約」の壁がなくせないか

2024年11月の衆議院議員選挙で与党の自由民主党と公明党が過半数割れという大敗を喫し,議員を3倍増した国民民主党との政策協力話が進んでいる。その中で,扶養控除対象となる103万円を巡る議論が焦点の1つとなっている。 一方で,パート,アルバイトなどの…

気象モデルが温暖化によって使えなくなった--オオカミ少年で経済的被害

2024/8/15をピークとした台風7号の“関東直撃”は,結果的には比較的軽微に終わった。2019年の台風19号と似た規模,コースを教訓に,事前に鉄道の計画運休が行われた。特に,東海道新幹線の東京-名古屋間を半日運休にしたほか,地下鉄東西線が丸1日,成田空港…

作柄が悪くなると農作物の価格が上がる不思議--生産者に手厚く,消費者に不利益なのか

猛暑続きで,野菜の出荷量が減り,価格が上昇している,というニュースを耳にする。需要に対して供給が少ないと、物の値段が上がるというのは一般的な経済原理なのだが、何となく納得が行かないので、素人的に考察してみた。 供給数に値段を掛けると売上にな…

起業しても虚業,就職してもブラック--実業への起業家はほとんどなし

筆者は,実はモノづくりの技術者,研究者を目指して勉強をしていた。しかし,Japan as No.1を支えていた大手モノづくり企業は,学部卒レベルの知識では研究職には就くことはできず,大学院卒が求められていた。筆者は,専門課程で必要とされた数学がチンプン…

ハラスメントだらけの世の中--このブログもモラハラと言われるのは承知の上である

カスハラのことを書いたら、筆者のブログの源が半分は筆者がハラスメントと感じていることだったことに気づいた。 スメハラもそうだし、DDH(デブ、デカ、ハゲ)の存在もその人にはある意味で悪気がないが筆者にはストレスとなるのでハラスメントである。カ…

ホワイトカラーがいなくなった日本--ビジネスの凋落の印

「ホワイトカラー」と言っても、今の若い人には通じないかもしれない。ワイシャツを着用する仕事、つまり、いわゆるビジネスマンのことである。 戦後の経済発展の中で、会社勤めの人を主に指していた。これに対して、工場で働く人は、その作業服の色からブル…

2023年ノーベル経済学賞--労働市場の男女格差指摘が評価されたことを実践につなげるべき

2023年のノーベル経済学賞は,米ハーバード大学教授のクラウディア・ゴールディン(Claudia Goldin.)氏が受賞した。「労働市場における男女格差の主な要因を明らかにしたこと」が受賞理由だという。 筆者は経済学についても無知識なのだが,需要と供給とか世…

辺野古や万博は「今」必要なのか--世界情勢が変わった今,日本に利するかどうかの再考を

2023年9月,沖縄県名護市辺野古のアメリカ軍基地移転先の地盤改良工事について,最高裁判所で沖縄県側の敗訴が確定した。工事の総額は90億円,着手から完了まで9年3ヶ月かかるという。辺野古へのアメリカ軍普天間基地の移設問題は,1995年に遡り,2015年に政…

裸の王様・日本は,外国にモノを売って経済で立つしかない--仕事の男女平等は大いに結構だが,これでは日本の家庭がなくなる危機に

日本は「裸の王様」である。第二次世界大戦での敗戦の後,軍事技術をすべて民間転用に集中したことにより,世界第2位の経済大国にのし上がったが,自分を守る技術も人材もすべて捨てた。経済の著しい成長は,世界に稀な終身雇用制で企業規模を拡大し,全方位…

保守だけでは維持できない日本--人材育成,産業育成で「日本を潰すわけにいかない」と世界に思わせる政策が必要

最近,「保守」という言葉が頭に浮かんできた。高度成長期から50年が経過し,鉄道や道路,橋などの交通インフラや,集合住宅そして個人の家まで含めて,「結局,人が作ったものの耐用年数は50年」だと改めて認識したことがきっかけである。特に公共のインフ…

1人称で情報提供すると、それは個人の思想になり情報ではなくなる

インターネットとSNSの組み合わせにより、個人が情報発信を簡単にできる環境が生まれた。同時に、広告業界が選ぶのがメディアではなく視聴率だけだという実態が露見した。要するに、情報の質や正確さよりも視聴者数が多いか少ないかだけが、広告掲載の基準と…

AU(アフリカ連合)との連携でサステナブルな新天地開発を進められないか

人口減少の日本は,人口増加のインド,アフリカと密な国際連立国家を作る提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/11/15と書いた。その前に,そもそもアフリカが一致団結して,ヨーロッパ連合(EU)のような経済圏を作るべきではないか,と思っていた…

久しぶりの電車遅延で考えた--会社に遅刻しないのは前向きな理由か後ろ向きな理由か

久しぶりに,電車が遅延した。電車が遅延すると,運転間隔の調整が行われ,駅での停車時間が長くなる。お客は,停車してドアが開いている間はコンスタントに乗り込んでくるので,電車内の混雑はさらに増加する。それでも,この時間調整をしないと,次の電車…

法律改正では動きが遅い--即断即決できるのは日銀だけか

ロシアに対する最恵国待遇を廃止し,関税の優遇措置をなくす,ための法律を今の国会に提出する,準備を進める,と発表した,というニュースが2022/3/31にあった。ロシアから輸入する木材の関税は4.8%から8%に,サケやいくらは3.5%から5%に、カニは4%か…