jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

鳥インフルエンザとその殺処分に思う

2020年,人間にとっては新型コロナウイルスの世界的感染拡大を止めることができなかった。11月になって,イギリスやロシアなどで遺伝子ワクチンの接種が始まった。この種のワクチンは,まだ人間に接種された実績がなく,効果はある可能性は高いが,その副反応についても未知の領域であり,また人間の遺伝子に何らかの作用があるのかについて,まったく情報がない。

 一方,冬場になって西日本を中心に,養鶏場での鳥インフルエンザの感染拡大が急速に広まっている。鳥インフルエンザの現在の対応策は,殺処分である。二酸化炭素で意識を失わせて窒息させるそうだ。あまり苦しまずに処分されるようである。

 鳥インフルエンザには,感染を防ぐためのワクチンが開発されているが,日本では使用が禁止されているという。ウイルスの拡散を防げるため,感染拡大には効果はあるといわれているが,政治的な理由もあるようである。

 鳥インフルエンザは,以前,ヒトへの感染があり,その死亡率がかなり高かったこと,また鳥同士の感染力も極めて高いことから,ワクチン接種以外に感染拡大を防止するには,殺処分しかない,ということになる。

 現在のヒトインフルエンザには,ワクチンと特効薬の両方がある。感染が拡大しやすい冬場を前に,ワクチンを接種することで重症化を防ぐ効果があるという。またインフルエンザに感染した場合,特効薬によって多くは 1週間程度で症状が収まり,また他人への感染力がなくなる。それでも,年間の平均感染者数は,日本では1,000万人,死亡者数は3,500人にもなる。アメリカでは,年間死亡者数が8,000人を超える。ワクチンも特効薬もあるというのに,感染および死亡の人数は,決して少なくない。

 新型コロナウイルスは,1年以内という短期間にワクチンが開発された。インフルエンザワクチンでも,開発に数年,さらにその安全性検証に数年かかるという。ニワトリの卵にインフルエンザウイルスを感染させ,これを培養したうえで毒性を弱め,ワクチンにする方法がとられている。培養のために使われる卵の数は限られており,大量生産にも限界はある。これに対して,新型コロナウイルスのワクチン開発で使われているDNAワクチンやmRNAワクチンは,ウイルスの遺伝子情報をコピーしてワクチンを大量生産できる。世界中で累計感染者数がまもなく8,000万人,死亡者数が180万人になろうとしている現在,これ以上の感染拡大を防ぐには,ワクチン接種しかないのが実情である。効果はあるとしても,安全性の面での証明がされていない段階での大量接種に対して警鐘を鳴らす研究者も少なくない。ワクチン接種が,非感染者に対して接種されるため,ワクチン接種による感染,あるいはアレルギー反応によるアナフィラキシーショックによる死亡を天秤にかける必要がある。

 特効薬もなかなかない。インフルエンザの特効薬アビガンの使用についても,効果が明確に認められなかったという報告もある。

 もっと厄介なのは,肺炎による重症化で死亡に至るケースが多いことである。日本人の死亡で一番多いのががんだと言われているが,高齢者の死亡の半分は,ツバや食品を誤って肺に飲み込んだことで細菌感染する誤嚥性肺炎である。肺炎は恐ろしい病気である。症状悪化の原因は細菌だが,細菌に効くはずの抗生物質が耐性菌によって効かないケースも多い。呼吸を行う唯一の器官である肺をやられることで,死亡率が高くなる。

 新型コロナウイルスでは,最も重症な患者に対してはこの肺の役目をECMOという人工肺を取り付け,肺の機能を回復させる措置が取られている。最後の手段である。それでも回復するにしても1カ月もかかる。病院のベッドの回転が極めて低い状態であり,医療崩壊の危機はあっという間に来ることは容易に予想されたことである。安全性の疑問は残るものの,あと1年は遺伝子ワクチンに頼らざるをえない状況である。

儲けた人は還流してください

筆者は偏屈者なので,ヒット商品やブランドモノには基本的に手を出さない。ベストセラー本や〇〇賞受賞作品というのも読まない。ジャーナリストとしての自分の中の価値観が変わるのを恐れているからである。

 「鬼滅の刃」が,映画もコミックも小説もいずれも売れているらしい。映画の興行収入も,日本一になろうとしているらしい。それを元に次回作も作ると宣言されていた。

 時代がイケイケゴーゴーならそれも悪くないだろう。多くの人に感動を与えたのであろうから。しかし,次につなぐということは,つなげるだけの資金ができたからであり,関係者に給料を払える商品ができたということだろうが,今のような世界中が新型コロナウイルス禍で苦しんでいるときに「独り勝ち」して喜んでいるように見えて仕方がない。興行売り上げの1/4の100億円を,新型コロナウイルス基金として供出する,という宣言を待っているのである。

 年末ジャンボ宝くじを求める列も,例年どおり伸びているように見かけた。筆者も当てたい気持ちはあるが,くじ運が極めて悪いため,手は出ない。毎年,億万長者になる人が何人も出ているそうだが,このような不労所得を寄付したといった話を一向に聞かない。経済が足踏みしている現在も,賞金額が年々大きくなっているのもおかしな話である。筆者的には,今は時限的に「10億円,うち8億円は新型コロナウイルス基金に寄付」という宝くじにしてはどうか,と考えたりする。

 胴元である宝くじ協会の儲けも尋常ではないと考える。売上の一部が,救急車になったり,献血車になったりするのだが,このコロナ禍ではもっと直接的な還流先を表明してもいいのではないだろうか。最大額も,10憶だの8憶だのと釣りすぎである。これではギャンブルである。富くじの原点に返って,車1台分500万円ぐらいを最大にすべきなのではないか。

 無観客でも開催された競馬,競輪,ボートレース。こういうギャンブルでも,大きなお金が動く。それぞれ,売り上げの一部が還元されているが,明確に新型コロナウイルス対応の還流の表明が聞かれない。当てた人もその胴元も,医療関係に純粋に還元してほしい。

 ただ,これらの還元があったとしても,その流れが極めて不透明である。どこかで横領,着服,袖の下などになっていないか。「秘書が勝手に」といって逃げたり,多額の退職金を得るために辞任したり,果ては国外逃亡する経営者もいる。人間の本性が丸裸にされるのが,お金である。

「アルコール」+「会話」+「会食」をストップ!

筆者は2020年11月末に風邪を引いて,3日間の微熱と鼻水,くしゃみを経て「ただの風邪」と判断した。その後,実は2週間ぐらいは,ときどき鼻水が止まらなくなった。息苦しさもないが,言われてみると乾いた咳も出る。無症状での新型コロナウイルス感染と,ただの風邪の区別がやはりつかない。年内の仕事外出をやめた理由は,万が一の無症状感染拡大のリスクを避けるためである。

 これまでと少し考えが変わったのは,通勤・通学というポイント・トゥ・ポイントの移動・出勤・通学の移動における感染リスクはかなり少ないということだ。

 勤務先の同じグループ,また通学先のクラスは,ほとんど同じような生活パターンの集団である。同じ程度の給料をもらい,同じような休みパターン,また学校は同じようなレベルの家庭の子供が集まってくる。同じぐらいの家庭の人間の行動パターンはそれほど変わらない。外食の頻度,旅行の頻度などだ。毎日のように外食したり,頻繁に海外旅行に行ったりする人たちが,オフィスやクラスにいるわけではない。そこでの感染のリスクはそれほど高くない。

 また,密閉空間で密集している空間という意味で,電車やバスなどの公共交通機関での感染リスクが高いのではないかということについて当初から指摘してきたが,その後のほぼ全員のマスク着用,窓開け,控えめな会話が徹底されてきたため,電車やバスの車内での感染リスクも少なくなったと思う。

 自宅での感染リスクが少ないとなると,自宅→電車→オフィス→電車→自宅という繰り返し移動については,リスクがそれほど高くない,ということになる。

 外食についても,店側の徹底的な対策によって,一人外食は問題がないと思われる。ホテルの外泊も問題ないのではないか。

 これほど,個人側も公共機関も店舗も,対策を講じているというのに,感染拡大が止まらない理由は何かを考えた。

 残っているのは,「不特定多数が集まり,会話が伴う会合」ということであろうか。会話を伴う会食,会話を伴う外部メンバーとの会議,当然のことながら会話を伴う営業など,30分以上の接近と会話のある場面である。このうち会議や営業は,マスク着用しないことはほとんどなくなった。そうすると最後に残るのは,「会話が伴う会食」ということか。しかし普通の会食時は,マスクを外して黙々と食べ,その後にマスクを着けて会話する,という流れができつつある。飲食の途中に会話をしたければ,都度マスクを着ける,という方法も提案されているが,これは正直言うと現実的ではない。特にアルコールを伴う会食は,気が緩み,マスクを外し,声も大きくなり,会話のピッチも速くなる。感染リスクが高くなる。アルコールなしでもカラオケなど,声を出す会合はやはり感染経路になりやすい。

 通勤時の混雑は,感染拡大の以前とほぼ同じ程度まで戻ってきた。これまでは通勤途上の公共交通機関での感染リスクが高かったが,これも改善しつつある。普通の働き蜂のビジネスマンや普通の通学は感染リスクはそれほど高くないようだ。

 そうすると,なぜかこのような時期でもリアルな食事会を「必要な会合」と称して実施される日本の政治家や先生方,「お偉いさん」たちによる外食時が最も怪しくなる。会の主催者は,たぶん“しゃべりたがり”であり,自らが話題の主導権を取りたがり,そしていわゆるマウンティングをしたがる。外食比率が高く,海外も含めて旅行の頻度が高い,そういう人たちによる無症状感染と接触した人が,感染被害者になる確率が高いということになる。

 一般庶民としての筆者からいうと,外食比率は極めて低く,旅行をしなくても特に不便を感じない。ただの貧乏なのかもしれないが,テレワーク,宅配,食材宅配,これに加えて多少の出前を加えても,ほとんど不便を感じない。ペットの犬が2匹いて,ここ10年間,まったく旅行をしていないことも幸いしてか,筆者はストレスを感じていない。(家族のほかのメンバーがどうかは不明)。

 通常の通勤が,みんながマスク着用で会話控えめ,窓開け換気を心がければ感染拡大リスクが少なくなってきたとはいえ,テレワークによる移動時間の削減効果は絶大で,できればこのまま在宅ワーク的に続けたいところである。オンライン飲み会も,結構盛り上がる。眠くなればオフにすればいいので楽だし,支払いもなくて済むので財布にも優しい。

 家食(いえしょく)で問題になるのが,焼き肉だそうで,煙が出るのでにおいが部屋にこもり,壁も床も汚れるため,このために焼き肉店は繁盛しているのだそうだ。それ以外は外食の必要性が筆者にはない。

 観光,飲食関係は,正直,根本的なビジネスモデルを変えてもいいのではないかと考えている。ホテルの療養施設化はすでに提案したところだが,飲食店をデリバリー専門や出張専門にするとかにするのが一つのやり方かもしれない。当事者にとっては死活問題を軽々しく論じてほしくはないとは思うが,このままだと立ちいかなくなりそうな気がする。

 特に,席に着いたらウン万円,お酒1杯ウン万円,で潤っている“御用達”系の飲食業(シェフとかご主人とか言われているようなお店)は,それ自体が飢えと貧困に苦しむ世界の中で格差社会を助長している存在と言えるのではないか。

 

 

今度はmouse

2017年9月に購入したAsusの11.6型WideのノートPC。Windows 10の機能実証用に最低価格帯で購入した。5年間の延長保証を付けたが,基本的に壊れることはなく,ブルー画面にすらなったことがなかった。オフィス系ソフトはもとより,データベースソフトやAdobe系のレイアウトソフト,画像処理ソフト,イラスト描画ソフトまで,業務用としても一般の人よりはるかにハードな仕事をさせた。多少,動作がもたつくことはあったが,初期のパソコンやWindows3.1,Windows 95,そして動作にかなり問題だったWindows Vistaまで,すべて使ってきた筆者にとっては,この程度のトロトロとした動作は「パソコンだったら当たり前」ぐらいに思っていた。

 ここ数カ月,デスクトップの動きがかなり怪しくなっていた。フォルダを開こうと思ってクリックしても,数秒間反応しない。複数のソフトを起動していると,切り替えがうまくいかなかったりする。一方のソフトを止めようと起動したタスクマネージャーが動かなかったりした。メモリーの解放,不要ファイルの削除などをすると,突然動作が軽くなって,また使えるようになる。この繰り返しだった。

 使って3年経過したところだが,Windows 10は現役だ。Windows xpと同じぐらい,安定しているOSといえるのではないだろうか。

 ということで,新しいノートパソコンを購入した。最近,なぜかやたらとテレビコマーシャルしているmouse computer。見積もってみると,筆者のニーズに合う機種が比較的低価格で手に入りそうだった。何度か迷った末に,年末の長期テレワークのためにポチってしまった。

 選んだのは14型のビジネス用モバイルノートパソコン。同社はゲーミングパソコンで有名だが,今年はビジネス用としてもずいぶん宣伝していた。すでに記憶メディアとしてハードディスクの選択肢がなく,初めてのSSD半導体ディスク)である。ついこの間まで,SSDはなかなか高価で,しかも容量が32GBぐらいが最大だった。モバイルパソコンの軽量化,低消費電力化のために採用されるぐらいだった。今回の選択機種は,256GBが基本設定。これは,現在の大学の標準スクールパソコンの標準仕様だという。せっかくなので,標準スクールパソコンよりスペックを上げようと,512GBのSSDを選んだ。また,CPUもcore i7モデルを選んだ。メモリーは8GBにしたが,あとで考えれば16GBにしておけばよかったかもしれない。

 mouse computerを選んだもう一つの理由は,パッケージ系のOfficeがインストールできたからだ。市販モデルでOfficeを入れようとすると,今はOffice 365が一般的だ。サブスクリプションで毎年費用がかかる。Adobeの業務用ソフトやモリサワの商業印刷用のフォントも,現在はサブスクリプション方式である。常に最新のソフトが使えるのはいいが,実は一般に印刷会社は対応するバージョンを制限しているため,最新バージョンを使った場合,不具合が起きないとも限らないのである。大手印刷会社でも,その評価に数カ月はかかる。デザイナーは特に,OSのバージョンも固定していることが多い。mouse computerでは,Office 2019をプレインストールしてくれる。

 正直,新しいバージョンの新機能をすべて使い切ることはない。一緒に仕事をしている人たちにも同じバージョンを要求する必要があり,無理はできないのである。この対応もいつまで続くかわからないと思ったのも,購入を決めた理由の一つである。

 市販のノートパソコンは,最近はとにかくとても軽い。片手で角を持ってヒョイと持ち上げることができる。ASUS機は,購入当時は普通に軽いモデルだと思っていたが,息子たちが購入した大学標準パソコンに比べると5割増しと重く,片手で角を持ち上げることができなかった。mouseモデルは,実は重さも薄さも,はたまた色の選択も考えずに注文したので,ひょっとしたらガッチリした無骨なモデルではないかと思っていた。箱ごと持ってみるとまあまあ軽くて良かったと思った。箱を開けてみると,今風の薄型だった。箱を開けた瞬間,実は紫色に見えて,「あれ,色の選択を間違えたかな」と焦ったが,封入している袋がピンク色だったためで,本体は黒だった。

 自前ではあるが,クリスマスイブに届いた自分へのクリスマスプレゼントである。スペック的には,ビジネス用には最高だろう。仕事をガンガンすることにする。ASUS機は,メモリーを解放して動作を軽くし,モバイル用にしてあげようと思っている。

手動の除雪機を注文

関越自動車道の積雪による立ち往生の話題から,ドローンの利用,高圧洗浄機の利用について考え,最後に電動除雪機の導入を考えたことを書いた。

jeyseni.hatenablog.com

 家庭用の除雪機を評価しているサイトを参考にさせていただいた。だいたい,こういうお薦めサイトの場合,ランキング上位は,高性能だがそれなりに高額,と相場が決まっているのだが,ランキング1位は電動除雪機で3万円以下の機種だった。思わずポチッとしそうになった。値段の割にパワーがあるというのがお薦めの理由だった。第2位は20万円を超えるエンジン式の除雪機だった。

 1位の電動除雪機は,AC電源につなぐタイプで,Amazonではさらに20mの延長ケーブルとのセットで販売されていた。いい感じだったのだが,先のブログに書いたとおり,バイパス沿いの歩道200mの除雪をするためには,数箇所で電源コンセントを借りる必要があり,しかも借りられる可能性が限りなく少ないとなると,家の前の路地の除雪でしか使用できなくなる。このタイプは,自治体で購入する際に提案してみようと思う。

 Amazonのいいところは,幅広い関連商品が同時に表示されることである。ほかのサイトだと,ほぼ同等の商品が表示されるだけのことが多い。連想ゲームではないが,思わぬ商品に出会えるのがAmazonのいいところ(あるいはすごいところ)かなと思っている。今回も,なんと雪かき用スコップまで同時に表示されていた。

 その中に見つけたのが,「スノープッシャー」というジャンルの商品だ。筆者が最初に購入したプラスチック製の幅広雪かきスコップを大型にしたような商品である。ブレードがアルミ製のものは雪かきスコップそのものだが,「タイヤ付き」というタイプがあるのを初めて知った。

 見た目はまるでブルドーザーのブレードである。手押しハンドルでブレードを前に押して雪をかき分ける。ブレードの左右の角度を変えられるので,正面にかき切れない場合は左右にいったん逃がすことができる。価格は7000円ぐらい。電動除雪機よりもはるかに安く,導入しやすいと思った。ただ,手押しハンドルが見た目がかなり細くて弱々しい。埼玉県の湿った積雪を除雪する場合は,折れてしまうのではないかという心配があった。

 そうこうしているうちに,面白い商品を見つけた。

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 「ローラーが雪をかきこみ、サイドに排出!」というのが特徴のようだ。

 通常のスノープッシャーは,基本的に雪を前に押すため,押せば押すほど押す雪の量は増えてくる。ブレードに角度をつければ左右に流すことはできる。このローリングラッセルは,左右(仕様では右のみ)にどんどん雪を押し除ける方式なので,常に前に押す力は一定にできる。歩道なら,歩道横の植え込みの中に雪を押し込んで進めば,連続して雪を除くことができる。除雪幅60cmというのも,まあまあ適切な幅ではないだろうか。行きに右寄り60cm,帰りに左寄り60cmの雪を除けば,すれ違えるぐらいの幅の除雪ができる。

 価格は4000円だった。ということでポチってしまいました。届くのは年明けになるとのこと。さてこの選択はどうなのだろうか。ユーザー評価がなかったのが不安だが,ここでもレポートしてみたいと思う。もっとも今シーズン,積雪があるかどうかも問題だが。

年内,1月いっぱいの外出を自粛します

筆者は埼玉県に住み,東京都内の会社の仕事をしている。2020年2月から3ヶ月,自宅で自主テレワークを宣言して自宅作業に徹していた。会社からの要請で,週1日の会議のある日だけ,出社する運用をまず5月から3ヶ月間の約束で実施した。しかし,その8月は第二波で収まる気配もなく,当方も会社も週1出勤でうまく動いていたため,その後も週1勤務を12月まで続けてきた。

 2020/12/17,東京都の小池知事は「年末年始のコロナ特別警報」を出すと発言した。第三波を押さえ込むには,年末年始の移動自粛時期に合わせて一気に逆転を図りたい,との思いだろう。

 「Go Toトラベル」の中止により,割引がなくなったことで旅行を取りやめる人がかなり増えているようだが,それでも旅行をする人もいるらしい。割引に釣られて旅行を計画した人よりはマシだが,それでもこの第三波の最中に旅行を楽しもうという人がいることが,まず筆者には理解不能である。

 戦前派の両親に育てられた筆者は,幸いなことにお金に不自由したことはなく,十分な学業機会を与えてもらった。就職も最終的には故郷を離れて東京になることに全面的に賛成・協力してもらった。しかし,旅行といえばユースホステルを転々とする周遊券での安旅行。観光ではなく,当時の蒸気機関車の撮影旅行だった。当然ながらホテルに泊まることもなく,贅沢な食事もしたことがない。その後のSLブームより以前であり,カメラもハーフサイズ,フィルムもモノクロ,という時代である。

 今の日本人を見ると,ものすごく贅沢になっていると思う。鉄道撮影の安旅行と言っても,小学生までカメラは一眼レフにプロ級の望遠レンズ,録音もプロ級のマイクを使うなど,装備だけでも10倍では効かないほどの贅沢旅行である。宿泊先はホテル,夜は温泉,移動はクルマと,筆者の子供のころとは比較にならない。海外旅行も,大学時代はなく,社会人になった翌年,母親と2人でヨーロッパのパック旅行に行ったのが,初めての海外旅行だった。

 我が家の旅行も,会社の保養所を使って遊びに行ったぐらいだった。保養所は別に貧相でもないが,上げ膳据え膳というわけにもいかない。逆にホテルらしいホテルは慣れていない。

 ということで,移動の自粛,緊急事態宣言が出ても,筆者は特にストレスを感じなかった。妻はわからない。子供たちはリモート講義でかなりストレスを受けているようだが,だからといって旅行に出たいという話は出ない。「Go Toキャンペーン」などとは関係なく,この冬休みか来年の春休みには家族旅行を一度しておきたいと思っていた程度である。しかし,これほど新型コロナウイルス禍が続くと,やはりワクチン接種後でないと安心して移動できない,という気持ちになっている。

 実は,平日勤務の仕事以外に,日曜日には別の仕事してきた。平日勤めている会社は,正直言って新型コロナウイルスに対する対応意識が極めて薄い。このため,自主テレワークを続けている。もちろんテレワークに対する補助も手当もない。一方,日曜日の仕事場は,会社の姿勢として感染対策が徹底している。出勤前の体温測定,入室前の再度の体温測定と記録,アルコール消毒,業務中のマスクの常時着用,机周辺のパーティショニングの追加,窓開け換気,そしてグループを二つに分けて別のフロアに分配し,3階勤務者は階段の使用禁止,2階勤務者はエレベーター使用禁止,など,最初から徹底的な感染防止対策を従業員に指示してきた。

 これほどの環境に,感染を持ち込むわけにはいかないという意識を筆者は持つので,先日の「風邪」症状のときは休み,その1週間後の出勤も,いちおう念のために休んだ。自身が感染しているかどうかは,検査を受けていないので最終的に結論づけるわけにもいかない。しかも職場が都内であるため,その移動時の感染の可能性を否定できない。

 という思いで,まず月内の来週の勤務を休むことにした。また,業務的に筆者が必ず必要というわけではなく,都内のスタッフで代替できることから,2021年1月の業務についても,基本的に休みにすることにした。

 平日の勤務についても,週1をなんとか週0の全テレワークに戻したいと思っている。2021年には前期高齢者になるため,たぶん契約形態も変わるのではないかと思っている。在宅での委託業務,契約社員を外すことを提案されるのではないだろうか。そうなれば,社会保険料の会社負担もなくなり,筆者としては社内会議に出る必要もなく,全在宅で業務が完了する。今と業務の内容はほとんど変わりないのである。だったら,全テレワークでも可能だと思っている。会議の2時間だけ,zoomで参加すれば済む。なぜ,今の段階でこの体制が取れないのか,あるいは取らないのか,不思議で仕方がないのである。

 子供たちの外出の機会は,年末から年始にかけて増えている。年度末にかけて,学校に行く機会も,人と会う機会も増えている。感染を受けないように十分気をつけるようには指導しており,本人たちも気をつけているが,それでもどこで感染を受けないとも限らない。そして無症状のまま家に感染を持ち込む危険性もある。家庭内感染の割合が40%もあることを考えると,少なくとも親側が外から感染を家の中に持ち込まないことが,一つのリスクを下げる。また子供たちが持ち込んだ感染に罹患した場合,それを職場に持ち込むリスクも下げられる。

 アメリカのファイザー社のワクチンの日本での使用の承認申請が出された。特例審査により,2021年2月には使用できる見込みだという。まず医療関係者,3月は高齢者,そして4月から一般人が接種可能にするのが目標である。イギリスでは,医療関係者の次は,エッセンシャルワーカーへの接種だという。公共交通機関の運転手,看護師,配送業者など,経済を回すために必要な人への接種を優先させるという。すばらしい考え方だと思う。正直,日本ではおそらく一番後回しにされる人たちではないだろうか。

 一般人の筆者としては,早くても4月にならないとワクチン接種が受けられない。医療関係者の感染リスクを早めに下げる必要はあるが,本当に年明けまで医療体制が維持できるのか,現在は非常に微妙な段階にあると思われる。年明けから4月までの3ヶ月に,累計感染確認者数20万人,新規感染者数1日あたり約3000人という数字を抑えられるのか,はなはだ疑問である。

 ワクチンは,第三波を抑えるのには間に合わない。ならば,行動できる地域を限定し抗原検査で陰性者だけのコミュニティを作るホワイトロックダウンしかないのではないか。政府関係機関や皇居,各国大使館の前によく置いてある鉄製のバリケードで交通を遮断し,その中のエリアへの立ち入りには抗原検査を受けることが必須,という条件にして,徐々にそのエリアを拡大していく,という「都内出島構築構想」で経済と感染防止の両立を図るしかないのではないのか。

 とりあえず筆者は,家ごもりで仕事をする道を選ぶことにし,勤め先に理解をしてもらう努力をしてみようと思っている。これのために,新しいノートパソコンを注文した。3日後ぐらいに届く予定である。モバイル仕様ではないため,ASUS機には引き続き,モバイル時に活躍してもらうことを考えている。

除雪機について考える

筆者の住まいは埼玉県南部である。スタッドレスタイヤが活躍するような積雪があるのは,3年に1回ぐらい。それも年に1回,1週間ぐらいの間である。

 うまい具合に,積雪があるのが金曜日の夜ばかりで,土曜日の朝の雪かきは筆者の仕事になる。筆者宅は約20mの路地の一番奥にあるため,自宅の前だけの雪かきをするだけではクルマすら出すことができない。そこで,積雪のたびにこの路地の雪かき全体をまず担当する。

 もうこの土地に来てから20年が経つ。最初はブレードの大きいプラスチック製の雪かきスコップを購入したが,湿った雪は重く,1年めにしてブレードが割れ,軸も折れた。現在使っているのは,アルミ製ブレードで先が一直線になった雪かき用スコップと,通常の鉄製で先が三角形になった普通のスコップである。アルミ製スコップで雪をかき,鉄製スコップは凍りついた雪を割って除去するのに使っている。

 朝一番でまずこの路地の雪かきをして,全部で5軒ある路地周りの住人が,普通の靴でも歩けたり,クルマでの出入りができたりするだけの雪かきをまず行う。この雪かきの最中,路地から大通りに雪を移動させていると,大通りの歩道の雪が気になる。土曜日で時間があるので,引き続いてこの大通りの歩道の雪かきを行っている。

 なぜ歩道の雪かきをするかというと,このまま放置してみんなが歩道の上をどんどん歩くと,雪が踏み締められて固まり,これが夜の寒さで凍って,次の日の朝には歩道が凍りついてしまうからである。歩道は通常でも平ではなく,車道に向かって少し傾斜がついている。まして,筆者宅近くの歩道は,若干上りになっており,恐ろしく滑りやすいのである。しかも,凍った歩道は,雪が降らないのに1週間ぐらいは融けない。月曜日からの通勤通学時に,非常に危険なので,これは雪が降るたびにボランティアで作業をしているのである。

 正直,路地の雪かきはご近所さんが手伝ってくれることもあるが,歩道の雪かき,そして翌日に凍った氷の削除に協力してくれた人は,これまで一人としていなかった。ほぼ200mにわたって,建物の陰になっている場所で,特に凍りやすいのである。ご苦労さま,と声をかけてくれるケースもほとんどない。中には邪魔者扱いする人もあった。

 雪かき作業をするたびに,除雪機が欲しいなと思って,ネット検索してきた。安いもので3万円ほど。しかしそのたびに,この投資は本当にすべきものなのかどうか考えてしまっていた。

 今回の関越自動車道の積雪による立ち往生で,ボランティアで非常食を運ばれたバイク店の人々の行動を見るにつけ,家庭用の除雪機でも50m置きぐらいの範囲の雪かきができれば,立ち往生の解消をもう少し早くできたのではないか。全長60kmとなると,1000台以上の家庭用除雪機が必要で,それを現場に持ち込むのは現実的ではない。しかし,何かできたのではないのか。

 スノーモビルで現場に駆けつけたというバイク店の人にしても,路肩の不整な雪の上を進むのは転倒する危険もあり,転倒によってクルマを傷つけたり,路肩を歩いている人と接触したりする危険もある。それでも行動を起こさなければという気持ちだったのだろう。

 降雪地域の雪かきは,若い人にとっても重労働である。ましてや,現在は高齢化が進んでいる地域である。スコップによる雪かきは大変である。屋根の雪下ろしでの落下や,屋根からの落雪に埋まって亡くなる方も多い。降雪地域の自治体には,動力雪かき機を準備して貸し出したりしているだろうが,あくまでも「地域住民用」であり,町を横切る「他の官庁や企業が管理する道路は対象外」などと思っているのではないか。

 筆者宅の前の大通りは,国道のバイパスである。その歩道はたぶん国が管理しているのだろう。歩道には排水溝が掘られているが,その排水溝の蓋が壊れたら,誰にお願いして直してもらったらいいのか,正直言ってわからない。たぶん,市に聞けば「国の管轄道路」だからと言われるのだろうか。国って,国土交通省に直接連絡するのだろうか。

 この理屈と同様に,この歩道沿いの住民は,自分の土地でも私道でもないので,雪かきをしない。ゴミがかたまっていても片付けようともしない。自分の家側の塀にイヌがおしっこをしたら激怒するくせに,そのすぐ前にある生い茂った雑草を抜こうともしない。本当に民意が低い地域だとも思っている。

 正直,来年には筆者は前期高齢者の仲間入りをする。身体は丈夫なつもりだが,無理をすると「年寄りの冷水」と言われかねない年齢である。降雪地域ではないので,近くのDIYショップにもさすがに除雪機は取り扱っていない。決心したらネットでポチッと買うことになるのかもしれない。住宅街なので,運転音が比較的静かな電動式がいいと思うが,バッテリー式だとたぶん路地の除雪だけで終わってしまうだろうから,AC電源式がいいと思う。しかしこれだと,200mの歩道の除雪のために自宅から電源ケーブルを引かなければならない。業務用の巻き取り式電源ケーブルでも,一般に30mぐらいしかない。歩道沿いの家庭の屋外コンセントを使わせてもらうことも,おそらく無理だろう。現在はまだ勤め人のため,自治会活動にはゴミ拾いのときぐらいしか参加していないが,そろそろ通学時の「みどりのおじさん」などの役が回ってくる段階なので,自治会でどういう準備をするべきなのか,確認していきたいと思う。

 ちなみに,歩道の横の排水溝も,おそらくゴミや土がかなり溜まっているのだが,これも定期的に清掃したいと考えている。少しでも強い雨が降ると,この排水溝に入りきらない水が歩道に溢れて流れ出し,筆者の家の前あたりで巨大な水たまりを作るからである。

 この交差点で交差するもう1本の道はもっと酷くて,そもそも側溝がない。雨が降るとその上方から大量の水が道の半分ぐらいを川状態にして流れ,そして国道の歩道に撒き散らすのである。筆者が生まれ育った関西のある町は,どの道にも側溝があった。側溝には蓋がなくオープンであるため,障害物を取り除いたり,清掃することは容易だった。関東に来て,ほとんどの道に側溝がないことにまず驚いていた。関東人は,溝に落ちて怪我をするとでも思っているのかなと思ったりした。しかし,車が走る車線より歩行者の歩く部分は低いため,雨が降れば歩行者は水たまりの中を歩かざるをえなくなる。側溝があれば雨水は側溝に流れ,歩行者は普通に歩くことができる。

 関西人はケチだと思われているが,こういう当たり前な施設には投資していると思う。街を守ったり,美しくしたりする,という意味で,関東の民意がやはり低いのではないかと思ったりするのである。さて,除雪機どうしようかな。本当はもう一つ,停電時の小型発電機も買いたいと思っているところなのだが。