jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

年内,1月いっぱいの外出を自粛します

筆者は埼玉県に住み,東京都内の会社の仕事をしている。2020年2月から3ヶ月,自宅で自主テレワークを宣言して自宅作業に徹していた。会社からの要請で,週1日の会議のある日だけ,出社する運用をまず5月から3ヶ月間の約束で実施した。しかし,その8月は第二波で収まる気配もなく,当方も会社も週1出勤でうまく動いていたため,その後も週1勤務を12月まで続けてきた。

 2020/12/17,東京都の小池知事は「年末年始のコロナ特別警報」を出すと発言した。第三波を押さえ込むには,年末年始の移動自粛時期に合わせて一気に逆転を図りたい,との思いだろう。

 「Go Toトラベル」の中止により,割引がなくなったことで旅行を取りやめる人がかなり増えているようだが,それでも旅行をする人もいるらしい。割引に釣られて旅行を計画した人よりはマシだが,それでもこの第三波の最中に旅行を楽しもうという人がいることが,まず筆者には理解不能である。

 戦前派の両親に育てられた筆者は,幸いなことにお金に不自由したことはなく,十分な学業機会を与えてもらった。就職も最終的には故郷を離れて東京になることに全面的に賛成・協力してもらった。しかし,旅行といえばユースホステルを転々とする周遊券での安旅行。観光ではなく,当時の蒸気機関車の撮影旅行だった。当然ながらホテルに泊まることもなく,贅沢な食事もしたことがない。その後のSLブームより以前であり,カメラもハーフサイズ,フィルムもモノクロ,という時代である。

 今の日本人を見ると,ものすごく贅沢になっていると思う。鉄道撮影の安旅行と言っても,小学生までカメラは一眼レフにプロ級の望遠レンズ,録音もプロ級のマイクを使うなど,装備だけでも10倍では効かないほどの贅沢旅行である。宿泊先はホテル,夜は温泉,移動はクルマと,筆者の子供のころとは比較にならない。海外旅行も,大学時代はなく,社会人になった翌年,母親と2人でヨーロッパのパック旅行に行ったのが,初めての海外旅行だった。

 我が家の旅行も,会社の保養所を使って遊びに行ったぐらいだった。保養所は別に貧相でもないが,上げ膳据え膳というわけにもいかない。逆にホテルらしいホテルは慣れていない。

 ということで,移動の自粛,緊急事態宣言が出ても,筆者は特にストレスを感じなかった。妻はわからない。子供たちはリモート講義でかなりストレスを受けているようだが,だからといって旅行に出たいという話は出ない。「Go Toキャンペーン」などとは関係なく,この冬休みか来年の春休みには家族旅行を一度しておきたいと思っていた程度である。しかし,これほど新型コロナウイルス禍が続くと,やはりワクチン接種後でないと安心して移動できない,という気持ちになっている。

 実は,平日勤務の仕事以外に,日曜日には別の仕事してきた。平日勤めている会社は,正直言って新型コロナウイルスに対する対応意識が極めて薄い。このため,自主テレワークを続けている。もちろんテレワークに対する補助も手当もない。一方,日曜日の仕事場は,会社の姿勢として感染対策が徹底している。出勤前の体温測定,入室前の再度の体温測定と記録,アルコール消毒,業務中のマスクの常時着用,机周辺のパーティショニングの追加,窓開け換気,そしてグループを二つに分けて別のフロアに分配し,3階勤務者は階段の使用禁止,2階勤務者はエレベーター使用禁止,など,最初から徹底的な感染防止対策を従業員に指示してきた。

 これほどの環境に,感染を持ち込むわけにはいかないという意識を筆者は持つので,先日の「風邪」症状のときは休み,その1週間後の出勤も,いちおう念のために休んだ。自身が感染しているかどうかは,検査を受けていないので最終的に結論づけるわけにもいかない。しかも職場が都内であるため,その移動時の感染の可能性を否定できない。

 という思いで,まず月内の来週の勤務を休むことにした。また,業務的に筆者が必ず必要というわけではなく,都内のスタッフで代替できることから,2021年1月の業務についても,基本的に休みにすることにした。

 平日の勤務についても,週1をなんとか週0の全テレワークに戻したいと思っている。2021年には前期高齢者になるため,たぶん契約形態も変わるのではないかと思っている。在宅での委託業務,契約社員を外すことを提案されるのではないだろうか。そうなれば,社会保険料の会社負担もなくなり,筆者としては社内会議に出る必要もなく,全在宅で業務が完了する。今と業務の内容はほとんど変わりないのである。だったら,全テレワークでも可能だと思っている。会議の2時間だけ,zoomで参加すれば済む。なぜ,今の段階でこの体制が取れないのか,あるいは取らないのか,不思議で仕方がないのである。

 子供たちの外出の機会は,年末から年始にかけて増えている。年度末にかけて,学校に行く機会も,人と会う機会も増えている。感染を受けないように十分気をつけるようには指導しており,本人たちも気をつけているが,それでもどこで感染を受けないとも限らない。そして無症状のまま家に感染を持ち込む危険性もある。家庭内感染の割合が40%もあることを考えると,少なくとも親側が外から感染を家の中に持ち込まないことが,一つのリスクを下げる。また子供たちが持ち込んだ感染に罹患した場合,それを職場に持ち込むリスクも下げられる。

 アメリカのファイザー社のワクチンの日本での使用の承認申請が出された。特例審査により,2021年2月には使用できる見込みだという。まず医療関係者,3月は高齢者,そして4月から一般人が接種可能にするのが目標である。イギリスでは,医療関係者の次は,エッセンシャルワーカーへの接種だという。公共交通機関の運転手,看護師,配送業者など,経済を回すために必要な人への接種を優先させるという。すばらしい考え方だと思う。正直,日本ではおそらく一番後回しにされる人たちではないだろうか。

 一般人の筆者としては,早くても4月にならないとワクチン接種が受けられない。医療関係者の感染リスクを早めに下げる必要はあるが,本当に年明けまで医療体制が維持できるのか,現在は非常に微妙な段階にあると思われる。年明けから4月までの3ヶ月に,累計感染確認者数20万人,新規感染者数1日あたり約3000人という数字を抑えられるのか,はなはだ疑問である。

 ワクチンは,第三波を抑えるのには間に合わない。ならば,行動できる地域を限定し抗原検査で陰性者だけのコミュニティを作るホワイトロックダウンしかないのではないか。政府関係機関や皇居,各国大使館の前によく置いてある鉄製のバリケードで交通を遮断し,その中のエリアへの立ち入りには抗原検査を受けることが必須,という条件にして,徐々にそのエリアを拡大していく,という「都内出島構築構想」で経済と感染防止の両立を図るしかないのではないのか。

 とりあえず筆者は,家ごもりで仕事をする道を選ぶことにし,勤め先に理解をしてもらう努力をしてみようと思っている。これのために,新しいノートパソコンを注文した。3日後ぐらいに届く予定である。モバイル仕様ではないため,ASUS機には引き続き,モバイル時に活躍してもらうことを考えている。