2017年9月に購入したAsusの11.6型WideのノートPC。Windows 10の機能実証用に最低価格帯で購入した。5年間の延長保証を付けたが,基本的に壊れることはなく,ブルー画面にすらなったことがなかった。オフィス系ソフトはもとより,データベースソフトやAdobe系のレイアウトソフト,画像処理ソフト,イラスト描画ソフトまで,業務用としても一般の人よりはるかにハードな仕事をさせた。多少,動作がもたつくことはあったが,初期のパソコンやWindows3.1,Windows 95,そして動作にかなり問題だったWindows Vistaまで,すべて使ってきた筆者にとっては,この程度のトロトロとした動作は「パソコンだったら当たり前」ぐらいに思っていた。
ここ数カ月,デスクトップの動きがかなり怪しくなっていた。フォルダを開こうと思ってクリックしても,数秒間反応しない。複数のソフトを起動していると,切り替えがうまくいかなかったりする。一方のソフトを止めようと起動したタスクマネージャーが動かなかったりした。メモリーの解放,不要ファイルの削除などをすると,突然動作が軽くなって,また使えるようになる。この繰り返しだった。
使って3年経過したところだが,Windows 10は現役だ。Windows xpと同じぐらい,安定しているOSといえるのではないだろうか。
ということで,新しいノートパソコンを購入した。最近,なぜかやたらとテレビコマーシャルしているmouse computer。見積もってみると,筆者のニーズに合う機種が比較的低価格で手に入りそうだった。何度か迷った末に,年末の長期テレワークのためにポチってしまった。
選んだのは14型のビジネス用モバイルノートパソコン。同社はゲーミングパソコンで有名だが,今年はビジネス用としてもずいぶん宣伝していた。すでに記憶メディアとしてハードディスクの選択肢がなく,初めてのSSD(半導体ディスク)である。ついこの間まで,SSDはなかなか高価で,しかも容量が32GBぐらいが最大だった。モバイルパソコンの軽量化,低消費電力化のために採用されるぐらいだった。今回の選択機種は,256GBが基本設定。これは,現在の大学の標準スクールパソコンの標準仕様だという。せっかくなので,標準スクールパソコンよりスペックを上げようと,512GBのSSDを選んだ。また,CPUもcore i7モデルを選んだ。メモリーは8GBにしたが,あとで考えれば16GBにしておけばよかったかもしれない。
mouse computerを選んだもう一つの理由は,パッケージ系のOfficeがインストールできたからだ。市販モデルでOfficeを入れようとすると,今はOffice 365が一般的だ。サブスクリプションで毎年費用がかかる。Adobeの業務用ソフトやモリサワの商業印刷用のフォントも,現在はサブスクリプション方式である。常に最新のソフトが使えるのはいいが,実は一般に印刷会社は対応するバージョンを制限しているため,最新バージョンを使った場合,不具合が起きないとも限らないのである。大手印刷会社でも,その評価に数カ月はかかる。デザイナーは特に,OSのバージョンも固定していることが多い。mouse computerでは,Office 2019をプレインストールしてくれる。
正直,新しいバージョンの新機能をすべて使い切ることはない。一緒に仕事をしている人たちにも同じバージョンを要求する必要があり,無理はできないのである。この対応もいつまで続くかわからないと思ったのも,購入を決めた理由の一つである。
市販のノートパソコンは,最近はとにかくとても軽い。片手で角を持ってヒョイと持ち上げることができる。ASUS機は,購入当時は普通に軽いモデルだと思っていたが,息子たちが購入した大学標準パソコンに比べると5割増しと重く,片手で角を持ち上げることができなかった。mouseモデルは,実は重さも薄さも,はたまた色の選択も考えずに注文したので,ひょっとしたらガッチリした無骨なモデルではないかと思っていた。箱ごと持ってみるとまあまあ軽くて良かったと思った。箱を開けてみると,今風の薄型だった。箱を開けた瞬間,実は紫色に見えて,「あれ,色の選択を間違えたかな」と焦ったが,封入している袋がピンク色だったためで,本体は黒だった。
自前ではあるが,クリスマスイブに届いた自分へのクリスマスプレゼントである。スペック的には,ビジネス用には最高だろう。仕事をガンガンすることにする。ASUS機は,メモリーを解放して動作を軽くし,モバイル用にしてあげようと思っている。