jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

男女同権だが,席を同じにしてはならない論--「男は黙ってサッポロビール」な理由

筆者は,男女同権派である。しかし男女の間には大きな差もある。これをどう解決できるかを,いつも考えてきた。今回,1つの結論として,「男女が同席しない環境」が必要だ,ということになったので,自分メモ的にまとめることにした。

 これを強く推進できる技術が,「リモート会議」である。このことにも後で触れる。

 ヒト,あるいは高等生物全般のことを考えると,基本的には子育てはメスの仕事である。特に哺乳類は,子に母乳を与える必要がある。子供にとって,生まれてすぐに目にした存在が親であり,母親である。子が母について回るのは,生き物の本能であり,お互いに生きるために必要な行動である。

 一方,子育てをするメスに食べ物を運ぶ者が必要である。一夫一婦な生物なら,オスがその役目を担う。一般的なヒトの場合がこのパターンが多い。

 しかし,ライオンのようにメスが集団となって子育ても獲物捕りも行う種もある。この場合,オスは集団の外にいて寝ているだけであり,メス集団に獲物を分けてもらって暮らしている。ヒトでも同じような形の部族が存在する。

 グループ間の争いがなければ,この形は平和である。しかし,グループ間にいざこざがある場合は,戦いが起きる。戦いは力の差で勝負が決まる。となれば,身体が大きく,力のあるオスが戦いに出るのが,グループを存続させるための必要条件になる。

 ヒトの場合は,太古からグループ間に争いがあったと思われる。他のグループから略奪するものといえば,女性や子供が対象である。相手グループの男を殺し,女性を奪う。その性質が,現在も続いている。世界の紛争地域で相手グループの略奪を先導するのは男である。

 ヒトのオスが常に相手グループから略奪をしようとするのは,ヒトのオスの性欲に「発情期」という季節性がなく,1年中,発情しているからである。

 筆者も前期高齢者になって「これは男の性(さが)だな」と思うのだが,女性に対してこの歳でも発情するのである。もちろんと言っては失礼だが,基本的に若い女性に対してしか反応しない。

 70歳の男が20代の女性を殺害したり,50代の男が20代の女性をストーカー行為をしたりというのも分からない訳ではない。しかし,それをコントロールするのが,人の理性である。彼らも理性がまったくない訳ではないと思う。しかし,行動してしまえば,すべてが終わりである。

 理性があっても,行動は抑えられるが,感情は抑えられない。どこかに感情的な歪が生じる。女性と同じ場所にいると,あらゆる瞬間にこの感情は湧き上がってくる。正直,こんなことでは男はまともな仕事はできない。

 男ばかりの職場は,要は「戦場」そのものである。性欲がムラムラしていたら,次の瞬間に自分の命が無くなってしまう。常に臨戦態勢でなければ,死んでしまうのである。

 したがって,男の戦場である職場に女性は要らない。

 ならば,女性が心置きなく働ける職場は,男のいないところ,つまり女性だけの職場であると思うのである。

 男女平等な職場と,男女同数の職場は,まったく意味が違うのである。本当に仕事の効率を求めるなら,男性だけの職場,女性だけの職場と作る必要があると考える。

 かつて,礼記』に「男女七歳にして席を同じうせず」とあった。「7歳にもなれば男女の別を明らかにし、みだりに交際してはならないということ」だそうである。現在,小学校は基本的に共学。すでに男の子は女の子を意識する年齢である。このまま中学校まで進めば,性に対する男性の歪んだ意識が最高潮に達してしまう。

 女性が本当に自分がやりたい仕事があるなら,そこに男がいてはならない。逆に, 男性の職場に女性が入っても,基本的に主導権は取れない。女性がそこにいるだけで,男は女性を性的な対象と見てしまうからである。

 女性が近くにいることで,男性が張り切って仕事をしているように見えるが,実は女性のことが気になって仕事に集中していない。このため,生産性は落ちてしまう。サポート業務をするにしても,同じ場所にいては全体の仕事効率が下がってしまう。男性は,仕事をするためではなく,女性の気を引くための行動を取るからである。

 場を盛り上げるために話題を提供したりするのも,女性の気を引くことが目的であり,結局は女性と性的な関係になることが目的である。実際は理性によって過剰な行動に出ないまでも,頭の中,身体の中はセックスのことしか基本的にはない。

 結果として性的な関係になれないことで,そのしわ寄せが家庭に持ち込まれることも多く,これが家庭の悲劇に結びつく。

 「男は黙ってサッポロビール」というCMがかつてあった。男性にとって,仕事が終わって1人でゆっくりお酒を飲む時間こそ,心がほぐれるものである。自分の時間で自分の都合で楽しめるからである。

 一方で,セックスの場合は相手が必要である。しかし,自分のパートナーは月の半分は性交渉ができず,さらに機嫌の悪い日もある。このとき,家庭以外に矛先が向かえば,不倫と呼ばれる関係も出てくる。理性でこの不倫行動を押さえつければ,そのストレスは別のところで噴出してしまう。

 結局,仕事場では男オンリーの方が仕事に集中でき,結果として生産性も品質も上がる。仕事が終わって,男同士で飲みに行けば,思いっきり酔うこともできる。これがストレス発散となって,明日の活力へとつながる。

 しかし,仕事場に女性がいれば,気が散って集中できず,生産性も品質も上がらない。仕事が終わって飲みに行っても,その先にセックスのことを考えたら飲み過ぎることもできない。結果振られてしまうことが大半であり,ストレスを明日に持ち越すことになり,また仕事の生産性が落ちる。

 かつて高度成長期には,残業も厭わず,死にもの狂いで働く男の姿があった。日本の経済の成長を支えてきた。

 しかし,男女機会均等だ,職場の男女比を1:1にすべきだ,と,これまで男性オンリーだった職場に女性が進出し,結果として経済の停滞期と重なってしまった。低い給料と長時間労働での過労死が問題になり,労働時間を減らし,残業をなくす社会ができあがった。結果として,女性は進出どころか,より低賃金でやっつけ仕事ばかりさせられることになった。仕事に生きがい,などと言っていられなくなった。

 男性の給料は減り,家庭を築くにはパートナーも働かなければならなくなった。子供ができても共働きしなければならず,結果として少子化とともに子供の放置・放任が進んでしまった。家庭での教育や躾が十分にできないまま,本来は親が果たすべき役割を学校の先生に押し付ける結果となり,指導してくれる先生を尊敬するどころか,逆にモンスターペアレントとして教員を見下すようになった。その矛盾に気づくこともない。

 さて,まとめに入ろう。まず,女性には男性の性の特質を理解してほしい。男性に聖人はいない。宗教家や教員といった聖職にあっても,常にセックスのことが頭から離れない。そして,おそらく死ぬ直前までこのムラムラ感は続く。

 仕事を終えてまっすぐ家に帰ってくる夫は,妻の顔を見たくて帰ってくるのではない。一刻でも早くセックスをしたいために帰ってくるのである。妻の側の都合でセックスができない場合,代わりの方法を提供するという努力がなければ,夫は家には帰って来なくなる。

 まして,共稼ぎで帰宅しても家に妻がいなければ,どれほどの失望になるだろうか。さらに食事を夫が用意し,その上でセックスもできないとなれば,これは夫にとっては結婚の意味がほぼないに等しくなるのである。

 基本的には,かつてのように男がバリバリ仕事をし,女性が家庭を支えて築く,というスタイルが望ましいと考える。海外のようにベビーシッターの習慣が根付いていれば共働きも可能だが,狭い日本の家庭に他人が入り込むスペースはほとんどない。

 一方,女性がやりがいのある仕事をしたいのであれば,女性だけのコミュニティーを作ることを考えてほしい。かつて,市単位で「女性だけの街」を作ることを提案した(男と女、本当に同じDNA なのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/7/6)。そこでは,行政も企業もエッセンシャルワークもすべて女性が担うことを提案している。男社会に食い込むのではなく,女性社会の中でリーダーシップを取っていくことで,不用意な男性からの視線を受けなくて済むと思うのである。

 筆者には2人の娘がおり,1人は女子高に通った。文化祭で筆者が校内に入る際は,なかなか緊張した。女性の園という独特な雰囲気があった。女性の園というと,陰惨なイジメが話題となるが,娘の周辺にはなかったようで,伸び伸びとした学校生活だったようである。すべての運営を自分たちで行う必要があったからである。ただ,男性に対する免疫ができにくかったかもしれない。その分,自立の意識も高いと思っている。

 男女共学の場合,どうしても男子がリードし女子がフォローする,という形になりやすい。逆の場合,男子が女子をフォローせず,足を引っ張ることも多々ある。理性や知性は関係なく,体格や声の大きさ,行動力などがリーダーシップの基準となりがちな点は,大人の世界と同じである。国でも企業でも,女性のトップに対する組織内の圧力は非常に大きい。女性トップに「従う」ことに対して男性側には反感があるからである。

 やる気のある女性ばかりの組織を作れれば,その組織は伸びると思う。しかし,その周りにある男性中心の組織群からの圧力は相当強く,これに打ち勝っていかなければならない。世界中を見ても,これを実現した組織はほとんどないが,今こそ世の中を変えるぐらいの女性リーダーが出てきてほしい。

 同じ場所で男女が一緒に仕事をすることが,セクハラなど女性に対する圧力になりうる。新型コロナ禍で一般化したリモート会議システムは,これを解決する1つの方法であると思う。同じ席にいないことで,服装などを気にする必要がなく,会議が終わったら同席しなくて済むからである。自分の仕事に集中できるとともに,男性の視線を気にする必要もなく,しかも組織としては仕事が前に進む。この仕組みは,さらに発展することが,女性の立場向上の1つの解決策になると筆者は期待している。