jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

第6波におけるオミクロン株の日本の短期決戦は勝ちか負けか--「COVID-21」として5類感染症に指定して家庭での治療比重を上げて抑え込め

COVID-19オミクロン株による日本での感染拡大は,第6波とも呼べる段階に入った。わずか1週間で全国の感染確認者数は8478人(2022/1/8)。第5波の最大数だった2021/8/20の2万5992までは1.5ヶ月かかった。この最大数まで,今週末の1/16で到達しそうな勢いである。

 オミクロン株の感染拡大が他の国でも進んだが,だいたい1ヶ月後にはピークとなり,1.5ヶ月で収束する傾向にある。同じ傾向が期待できるとすると,日本でも2月中旬には第6波が収束することが期待される。重症化率も低く,ワクチン接種も2回目までが78%。冬場という不利な条件はあり,とてもあと1ヶ月で収束するような気がしない。

 COVID-19は,新型コロナウイルスとして感染症法に基づく指定感染症となっているために,一般医療機関で受診できず,医師のいない保健所が入院か施設療養か自宅療養かを切り分ける。判断待ちが数日続くが,インフルエンザならばすぐに診断して処置が判断され,薬も処方される。この数日のギャップがあるため,患者は不安を覚える。実際,保健所の業務はパンクし,判断待ちがどんどん増える。第5波ではこの自宅待機中に症状が悪化して,最悪亡くなるケースもあった。オミクロン株中心の第6波では,重症化率が低いとされているため,自宅待機での悪化は第5波のときほど心配しなくてもいいと思われるが,それでも保健所とのリンクが弱いのは前回と同様である。

 筆者は,この際オミクロン株を「COVID-21」と名称変更し,COVID-19は新型インフルエンザ等感染症,COVID-21は5類感染症として,一般医療機関での適切な早期診断と治療を進める態勢に分けて対処した方がいいのではないかと考える。そしてワクチン接種と家庭での治療薬の投与をする,もちろん,家庭内クラスターの発生を防ぐためのマスク着用や換気は,より一層進めなければならないが,集中的な管理は1週間程度で済む。インフルエンザと同じような対応である。

 先行した各国が,1.5ヶ月程度の短期でオミクロン株のピークアウトに成功している。それも,マスク着用の強化だけで抑え込んでいる。適切な医療提供ができたからである。オミクロン株の特性に合わせて,すべて入院させるのではなく,足切りをするわけでもなく,医者による適切な診断と治療薬の提供,治療を行いながらの自宅療養による医療崩壊の回避が適切に行われたからではないか。

 日本でも早く頭を切り替える必要があると考える。でないと,短期決戦は負けになるばかりか,経済活動もさらに落ち込むことになるだろう。

 ちなみに筆者は,可能な限りのテレワークで感染から逃げる選択をしたい。今の医療体制で感染したら,適切な治療を受けられる可能性が低いからである。