jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

google appsheet続報--カスタマイズは少しクセがあり,ファイルメーカー代替はムリかも

Google appsheetデータベースへの期待--spreadsheetとの連携が少し気になるがワクワクする面も - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/4/18)から1週間。勤め先の企画提案一覧表と,筆者の仕事のスケジュール表を作成した。作成は,前回ご紹介したように,Excelgoogle driveにアップロードし,これをgoogle spreadsheet形式に変換し,google appsheetで読み込んで,フィールドの設定は完了する。Microsoft Accessのように,フィールドのタイプ設定をいちからする必要がなく,手軽にデータベースが構築できる点が,ファイルメーカーライクだなと思って好感の持てる点である。

 さて,一覧表示ができたところで,まず少し見やすくできるかどうかを試してみた。

 

appsheetで予定表(一部)を表示してみた

カスタマイズの結果を列記してみよう。

・レコード行ごとの横罫線は表示されるが,フィールド列の縦罫線は表示されない。

・列の固定は1列目のみ。デフォルトでは固定されない。仮想フィールド(後述)は1列目に配置しても固定できない。

・条件式を使って,文字の色,書式(太字や斜体)を設定できる。しかしセルの背景色を変えることはできない。セルの頭に特定の記号を追加表示することはできる。

・日付表示のスタイルは何種類か用意されているが,Excelのように自由に設計はできない。仮想フィールドで計算式を使って文字列を作ることはできた。

 上の例では,土日祝日のレコードの日付を赤にしてある。曜日は仮想フィールドで計算している。仮想フィールドとは,最初にspreadsheetを読み込んだときにできるフィールドとは別に,appsheet側で追加定義するフィールドで,計算フィールドと考えていいかと思う。spreadsheetと連携する必要から,実フィールドを追加する場合は元のspreadsheetに列を追加し,これをappsheet側で再読み込みして再定義する必要があるようである。この辺り,ややムリがあるような気もする。

 表の形で表現した際,ファイルメーカーだと列の移動は簡単にその場でつまんでできるのだが,appsheetでは列の順番は「View」設定で順番を決める必要がある。少し独特の設定手段である。

 表が大きい場合,スクロールすることになるが,動作はスムーズである。また上の例だと表示する範囲を例えば「今月の1日以降」といったフィルター条件を設定することで表示行数を変えることはできる。

 そもそも,連絡先などの一覧表データをどこでも見られるようにしたいというのが,この仕組みの目的なのだが,住所録,予定表以外ではあまり必要がないことも分かってきた。3つめのデータベースを何にするか,悩むほどである。

 ファイルメーカーでは,Excelでできることはほとんど作ってきたし,ファイルメーカー独自の,気の長くなるような連続処理も自動化したり,果てはメールソフトやブラウザーソフトなどの代替まで実現させてきた。ローカルで夜中いっぱい動かして処理することもあった。オンライン,あるいは外出先で,それほどのデータ処理をするというニーズは,筆者にはないようである。

 ファイルメーカーも,Ver.6ぐらいまでは条件付き書式設定機能はなかった。しかし,セルの色や文字の書式などを自由にセットできるようになり,進捗管理,予定管理などに役立ててきた。スクリプトが,処理内容を列挙するだけで構築でき,プログラミングの知識はほとんど要らない。メール発信は内蔵の方法で,受信は機能拡張で実現できるようになっている。

 appsheetでも,もっといろいろできると思うので,また独学でいろいろ試してみたいと思う。ただ残念ながら,ファイルメーカーを捨てるほど,気に入ったわけではなく,これからもファイルメーカーが中心になるだろうという予想である。