jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

COVID-19オミクロン株への対策は,1にマスク,2にマスク--確実な着用法の指導が必要

COVID-19オミクロン変異株の特性が少しずつ明らかになってきた。ノドや鼻などの上気道でのウイルス増殖が中心で,肺炎まで進行する重症化ケースが極端に少ない(もちろんゼロではない)。感染から発症までの期間が3日~5日と短く,発熱のほかにくしゃみや咳など,上気道の炎症に伴う症状が出る。インフルエンザに近い症状だという。

 上気道での進行が中心なのは,ワクチン接種率がかなり高まっているためという見方もある。インフルエンザも,ワクチンを接種したために,感染・発症はするが軽症で済むケースが多い。ただ,インフルエンザは特効薬が開発されているが,COVID-19はまだ特効薬までは完成していない。重症化率を30%下げるという治療薬がせいぜいである。

 風邪かと思っていても,実はオミクロン株への感染であるケースもかなりあると思われる。無症状,軽症というケースも多い。「これは風邪だ」と思ってそのまま外出・出勤して感染の市中拡大をさせているケースがかなりあるようだ。

 インフルエンザの場合は,咳やくしゃみよりも,身体の倦怠感と高熱で医療機関を尋ねることで明らかになることが多い。オミクロン株の場合も高熱が出る。しかし,厄介なのは無症状・軽症の場合である。

 仮にひょっとしたら筆者も感染していないという保証はない。まだ完全なテレワークができているわけではない。外出もしていないわけではない。家族も,外出を控えているわけではないので,家庭内感染の可能性もあるが,とりあえず全員が外出時のマスク着用や不特定多数との接触はできるだけ控えるようにしている。筆者が感染していたとしても,他人には感染拡大をしないよう,マスクの完全着用に気をつけている。

 しかし,世の中はどうだろうか。マスク疲れ,およびワクチン接種による自信からか,マスクを着用しない人がちらほら見られる。かねてから言っている「1割のヤンチャ者」は相変わらず変わらないし,これに輪をかけてノーマスクの人が増えている。

 筆者はテレワークを含めて人流抑制が必要だと考えているが,人流抑制したら経済が停滞する。人流を抑制せずに感染拡大を防ぐには,完全なマスク着用しかない。

 現時点で,マスク着用率は9割ある。しかし,マイクロ飛沫の拡散をより抑えられる不織布マスクを確実に着用しているのは,おそらくこの1/2しかないと思う。いまだに布マスクやウレタンマスクをしている人も多い。不織布マスクを着用していても,鼻の周囲に隙間のある人も多い。ポーズで着用するのではなく,確実な着用が必要である。

 あるテレビ番組で,海外のショッピングセンターの警備員がマスク不着用の客に警棒で殴りかかるシーンがあった。その場に居合わせた他の客が慌ててマスクを着け直す。実は,いわゆる「ドッキリ」であり,最初のマスク不着用の客は「サクラ」である。

 しかし実際,これを日本で実現することはできないだろう。警備員が暴力行為をするわけには行かない。結局,鉄道会社の社員にも,マスクの完全着用していないお客を阻止することはできない。法律がないから,警察にもその権利はない。

 客同士で注意し合うと,揉め事になる。暴力沙汰や,最後には人殺しまですでに起きている。しかし,今,感染拡大を防ぎつつ,経済を停滞させない確実な方法は,マスクの確実な着用の励行しかない。第6波収束までの時限立法で,違反者の拘束権利を警察に与えるしか,方法がないと考える。

 2021年は,電車内での荒っぽい犯罪が多発した。このために,車両に防犯カメラを設置することが義務付けられようとしている。しかし,カメラをリアルタイムで監視して防犯に役立てることはできないだろう。抑止力への効果はあるが,事件が起きてから映像を解析して犯人を特定したり,証拠とするぐらいにしか使われない。マスクの着け方に不備のある乗客を,「○○両目の前から○個目の吊り革につかまっている黒いコートの男性,マスクの着け方に問題があるので次の駅で降りてください」といったリアルタイムの指導はできないだろう。本当はそこまで踏み込んでほしいのだが,やれまたプライバシーの侵害だとか言い出す弁護士が出てくるから,世の中厄介である。しかし,マスク着用だけは正直,本当にきちんとしてもらわないと,また人流制限,つまり緊急事態宣言を招くことになりかねない。せっかく,感染拡大防止と経済活動の維持ができる方法があるのだから,マスク着用の確実化をもっと推進すべきだと考えるのである。