jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

自転車、電動キックボードと道路--傾斜部分に透水性アスファルトを流し込むなどの発想の転換を求める

自転車協会のCM がトレインチャンネルで流れている。なかなかよくできた今風のアニメで思わずずっと見てしまった。しかし要するにルールを守ろうというものである。これはこれで良いことだと思う。

   さて、そのルールの1つに『自転車は車道を走ろう』というのがある。これは今や常識なのだが、問題は自転車が走れる車道というのが、路肩だということである。

   路肩は実に危険である。ほぼすべての車道は排水のためにカマボコ状に路肩に向かって角度が付いている。アスファルト舗装の中央部分はだいたい平らだが、道路端の50cm幅ぐらいで角度が付き、一番端はコンクリートの30cm幅の緩衝地帯がある。ここは特に、道路の砂が集まったり、雨の日は水が流れ、さらにゴミも残っている。自転車が車道を走る場合、このコンクリートの緩衝地帯か角度の付いたアスファルトの端しかない。

   原付バイクも、スピードが出ないのでこのアスファルトの端を走ることが多い。中型バイクや四輪車と違ってタイヤも細く、横滑りしやすい。原付バイクにとっても危険なレーンである。

   さらに、電動キックボードの車道走行が認可された。免許なしで乗れるタイプも免許が必要なタイプも、走るレーンはこの傾斜アスファルトレーンになる。タイヤが小さくて細く、しかも重心が高い電動キックボードにとって、この傾斜アスファルトレーンは非常に危険である。

   都内の道路では、自転車レーンの表示がされている道もある。しかし、クルマと明確にレーン分けしている訳ではなく、なんとなく『ここを通る努力義務レーン』みたいに中途半端である。

   1つのアイディアを提案したい。それは、傾斜アスファルトレーンとコンクリート路肩わまとめて『透水性アスファルト』でかさ上げすることである。

   通常の傾斜面に重ねて、車道とほぼ同じ高さまで透水性アスファルトを敷き固める。一時的対応だが、最も簡単で短時間に二輪車用レーンを作ることができる。車道の改修が必要になった時に、まとめて一体化すればいい。おそらく、改修には透水性アスファルトが使われるだろうから、性能は上がる。国道、県道などの太い歩道のある道路を、一斉に作業すれば1ヶ月でできるのではないか。

   もう1つの方法は、街路樹や植え込みの幅の部分を二輪車レーンに改修することである。こちらは、街路樹を撤去する作業が加わるので時間も費用もかかる。また、街路樹を取り払うことに住民の同意もひつようかもしれない。

   いずれにしても、モビリティの多様化に道路行政、道路設計がまったく進歩していなくて、旧態依然の公共工事をしているからではないか。

   場合によっては。透水性アスファルトレーンの下に電力線や通信線を埋め込み、無電柱化を低コストで実現できるかもしれない。また、街路樹撤去法だとレーンを大幅に拡大でき、緊急車両用レーンとして使えるかもしれない。災害時対策としても有意義である。

   この程度の踏み込んだ対策をしなければ、いつまで経っても『無免許運転』『危険運転』取り締まりだけの、後ろ向きな運用しかできなくなると思う。