jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

朝ドラのヒロインは、結局モデルか女優なのか--人を選ぶという難しさ

2021/11/1,NHKの新しい朝ドラが始まった。今度のヒロイン役は,すでに女優・歌手として大活躍の上白石萌音さん。相手役はSixTONES松村北斗さん。また3代にわたるヒロインを深津絵里さん,川栄李奈さんがリレー式に演じるという。何とも豪華な配役である。

 その前のシリーズのヒロイン役の清原果耶さんは,終始,落ち着いた雰囲気の演技で好感が持てたが,ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルをしていて,番組終了後に専属でなくなったことが発表された。

 主役を得るためにはオーディションがある。NHKの朝ドラでは2000人ぐらいの候補から選ばれるという。この辺りの仕組みはよく分からないが,知ってみたい気もする。

 まず書類選考なのだろうか。自薦なのか,それとも事務所が応募するのか。多くのドラマやCMなどの出演の可能性があるが,どのように応募がされるのだろうか。

 それにしても,ヒロイン役はほぼ,名前の知られた女優やモデルである。それまでの実績の積み重ねも,もちろん本人の才能やビジュアルも必要なのだろうが,それにしてもしんどい仕事である。

 1つのオーディションに2000人が応募して,そこから1人選ばれるという同じパターンを繰り返すとすると,2000回も応募しなければならないのかもしれないし,逆に2000回応募しても1回も当たらないこともあるのかもしれない。1回も当たらないまま,消えていく人も多いのではないかと思うと,日の当たる人もいれば闇の世界に入ってしまう人もいるのかもしれない。応募する側も大変だが,選ぶ側も大役である。

 しかし,人を選ぶというのは,どの世界でも行われる。単に点数で選抜される入試や資格試験などと違って,人物を見なければならないのだから,選ぶ側の仕事も責任は大きい。監督はいわば,経営者であり,人事担当者である。いや,商品選びという観点で言えば,仕入れ担当であり,仲買い人である。筆者がいちばん苦手とする仕事かもしれない。選んだ人を育て,時には厳しく注文を付け,商品に仕上げていかなければならない。NHKともなれば,失敗は許されない。

 だからなのか,結局はすでに実績のある女優や,一次的に選抜されているモデルから選ぶという,ある意味で安易な方法が取られているのではないのだろうか。

 注目を集めた後,伸びていく人もあれば消えていく人もある。その商品を追って街中で日夜,人を物色している人もいる。筆者にとっては,まったく別の世界の出来事である。

 新しいドラマでは,ラジオの英語会話番組をテーマとした展開である。英語は嫌いではないが,日本語と英語がゴジャゴジャと入り交じる状況は,筆者はあまり好きではなく,英語オンリーで自分のペースで理解しながら進めることしかできないので,今回は視聴をパスすることにしている。CMでも過去のドラマでもすでに筆者にとってイメージができあがっている女優さんが主役であることに,そのイメージを壊したくないという逆の抵抗も働いている。そういう意味では,NHKの朝ドラは一般に知られる前の人に主役になってほしいと思うのである。