jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

英語を仕事や生活にするつもりはない--バイリンガルにはなれなかった

筆者が小学校6年からラジオの基礎英語を聞き始めたことは、以前紹介した。中学でも高校でも、英語は好きで、大学入試も英語で点数は稼いだ。社会人になって海外出張も何度か出掛けたが、通訳なく仕事はこなした。アメリカへの1年間の留学も、授業はチンプンカンプンだったが、レポートはそれなりの点数が取れた。

   会社では、英語で電話が掛かってくると、だいたい筆者の方に回された。大した用事でもないことも多く、英語を使ったという感覚はなかった。

   アメリカ留学時にバディーとしてサポートしてくれた女性がいた。レポートの指導もしてくれた。当時、まだ独身同士。恋愛に発展する可能性はあったが、自分の中で英語は「自分ではない」ただのツールであることに気づいた。コミュニケーションのツールだが、コミュニケーションはできなかった。

   筆者の記録としては、英検2級とTOEIC810点までである。英検は中学2年で取って以来受けていない。なにしろ当時は準1級がなかった。1級といえば、ほぼネイティブのレベルで、まったく挑戦する対象ではない雲の上の存在だった。

   20年ほど前に、国際学会の発表会に出席した。日本の研究者も英語で発表するのだが、結構いい線いっていた。大学での英語オンリー授業が増えたり、PowerPointで発表の流れを作り易くなったことも要因の1つだと思っている。「日本人研究者もなかなかやるね」と思っていた。その後は、海外留学数が減っているらしい。

   筆者の息子が、いつの間にか英語で生計を立てることにしたようである。ついこの間、英検1級に合格した。部屋でzoomするときも英語で何時間も話している。筆者にとって雲の上の存在だった英検1級を取れたのは、身内ながらすごいことだと思っている。さてこのまま、英語を仕事にすることがどうかについては、コメントしない。

   筆者はもう、挑戦はするつもりはない。普通に英語で会話はできても、バイリンガルにはならなかった。必ず、日本語での理解が間に入る。結構努力したつもりだったがダメだった。不思議なものである。

   機械翻訳の能力が格段に上がったことも原因の1つである。かつて、一生懸命に翻訳をしていた。2000年ごろまでは、機械翻訳は酷いものだった。これなら、単語を1つずつ置き換える逐次翻訳の仕組みがあれば理解の助けになると思って、ファイルメーカーで逐次翻訳システムを作ったこともある。しかしその後、Google 翻訳というとてつもないシステムが登場した。最初の段階でほぼ完璧に翻訳できる。その後さらにAI 機能で翻訳精度が上がった。音声認識音声合成と併せて、自動翻訳器も登場した。英語以外の言葉でもかなり使えそうである。学習の必要性はかなり下がった。

   言葉でコミュニケーションできることが平和な世界につながると信じてきたが、言葉が通じるロシアとウクライナの戦争ん考えると、必ずしもそうではないようである。