jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

一触即発--イランvsイスラエル(アメリカ)+ロシアvsウクライナ+北朝鮮to日本

イスラエルが,シリアにあるイラン大使館をミサイル攻撃し,7人が死亡した。ロシアのモスクワ郊外のコンサートホールでテロ事件があり,144人が死亡した。北朝鮮日本海に向けて弾道ミサイルを発射し,EEZ排他的経済水域)外に落下した。

 いずれも4/2~3にかけて起きた事件である。

 イスラエルの後ろ盾にはアメリカがいる。ハマスとの停戦交渉でネタニヤフ首相の性急な行動に釘を刺そうとしている一方で,アメリカからイスラエルに大量の武器が供給されている。

 ロシアで起きたテロ事件は,IS(イスラミック・ステート)が犯行を犯したと発表しているが,ロシアはここにウクライナが関与しているとして,ウクライナへの攻勢を強めようとしている。

 北朝鮮は,今回の弾道ミサイルが新型の「中長距離極超音速ミサイル」の発射実験だったと発表している。音速の5倍で低空飛行し,現状の迎撃システムでは迎撃できないと言われている。

 確実に大規模な争いが起きそうなのが,イランの反撃である。大使館を軍事施設化しているという理由で攻撃されたのなら,イスラエルの民間施設を攻撃してもそれが軍事施設化していると判断した,と理由をつければいくらでも攻撃できる。

 ロシアも同様である。北朝鮮やイランから際限なく武器が供給され,終わりが見えない対ウクライナ紛争で一気に攻勢に出る可能性がある。

 そして北朝鮮が,いよいよ日本あるいは韓国に1発,ミサイルを打ち込む危険が目の前に迫っている。もはや脅しのレベルではないのである。

 日本では,4/2の東北地方の震度5弱地震に続き,台湾沖での震度7弱の地震の影響で最大30cmの津波沖縄県で観測された。その後,千葉でも地震が起きた。台湾では高層建築が傾くなど,大きな被害が出ている。能登半島地震から3ヶ月経って,いまだに断水が続き,家屋の取り壊しもほとんど進んでいない中で,東日本大震災アメリカについで多額の協力をしてくれた台湾が大きな被害を受けている。日本政府は,能登半島と台湾を天秤に掛けるのだろうか。

 さらに,自由民主党が裏金疑惑で安倍派の幹部である世耕,塩谷両氏に離党勧告の処分をし,これに引き続いて二階氏が政界引退を表明した。とりあえず,筆者の個人的観測として,安倍派が自民党から離脱し,新しい政党を構築するが,選挙ではこの新党と組んだ野党が第1党として政権を取るだろう。感覚的には維新の会と新党,そして公明党が連立政権を組織するかなと見ている。当然のことながら,実力者が中心にいない内閣なので,迷走することになるが,前回の自民党野党化のときと違って,この連立政権に代わる政党はもはや存在しない。そのタイミングか,あるいはそれ以前のタイミングで,北朝鮮からのミサイルにより,日本は基本的に崩壊する。いや,能登半島地震から和歌山,東北,台湾と,連続した地震により,日本列島全体の土台が揺らいでおり,首都直下や南海トラフなどのレベルではない,日本全体を大地震が襲い,日本海溝にずり沈んでしまうのではないか。小松左京原作の「日本沈没」も起きかねないと考える。

 イランもロシアも北朝鮮も,いよいよ核兵器を使うのではないかと懸念する。なにしろ,イスラエルのネタニヤフ首相は絶対に交渉で折れることはないし,ロシアもNATOを完全に敵に回すと武器に限界が来る。北朝鮮は,使いたくて仕方がない状態である。

 一番に動くのはイランだろう。イスラエルへの総攻撃かもしれない。これを引き金にロシア,北朝鮮が続くと予想する。そして,イギリス,アメリカなどに飛び火し,その報復戦争が始まる。

 かつて,アメリカとソビエトの対立のときは,双方にまだ理性があった。しかし,残念ながら今は,中東もロシアも極東も,理性のカケラもないリーダーの行動1つで世界が崩壊してしまう危険が迫っているように感じる。

 戦後,経済復興と平和主義,象徴天皇制と,世界から一目置かれた日本だが,今やその発信力も提案力もまったく無くなった。日本が仮にいくら提案しても,受け入れる国はほとんどない。馬耳東風である。経済力が落ち,武力を持たず,そして天皇という求心力もなくなった日本が,活躍すると期待する国はもはやないだろう。国民の1人としての筆者がそう思っているのだから,世界から期待されるわけはないし,実際に今の海外協力も,カネをばらまいての経済援助以外は何もない。

 これまでにも何度か書いてきているが,同じアジア系であり,日本人のルーツの1つでもあると思われる中国に,世界平和,世界の経済安定,世界のリーダーとしての思慮ある行動・発言を期待したいところである。

 南アジアへの実質的侵略とも思える軍事行動や資源開発を,相手国が経済的にも利する形で展開することができないものだろうか。台湾や香港との対立をなくせないものだろうか。共産党1党支配の体制に無理が生じているのではないのか。

 残念ながら,習近平には日本の天皇のような国をまとめるための求心力はないようである。もう一度,4大文明の1つの発祥地としての原点に立ち戻って,何をすべきかを考え直してほしい。筆者としては何度も書いているが,お元気なうちに上皇様にもう一度ご活躍いただいて,習近平を諭す機会を持ってほしいと考えてしまうのである。